「終わらない悲しみ」
北捷は「墓の場所を見つけよう。そなたのため、四季折々の花が咲く場所を。世俗の喧噪を離れ、誰にも邪魔されぬ場所を」と娉婷の霊位に語りかける。
食欲のない陽鳳を心配する則尹。陽鳳は「私はあの人に言いすぎた?」と聞く。則尹は「分かるよ。娉婷殿の無念を代弁してやれるのは、お前だけだ。お前が唯一してやれることだろう。なれど男として楚北捷の悲しみも分かる。苦難の多い愛だった。楚北捷は力を尽くした。許してれとは言わぬが、かようなことになり、楚北捷は生涯、悔やみ続けよう」と話す。もう責めないでやれと。そこに北捷から800対のろうそくが届く。そして陽鳳には“どうか日没後、ろうそくに火をつけ、逝った者の帰路を照らしてほしい”という伝言が。
ろうそくに火をつけた後、娉婷のために陽鳳は泣きながら琴を弾く。
娉婷の見送りに若韓が来る。棺を運んでいる途中の道で、漠然も待っていた。漠然は「東山の屋敷で、生死を共にしたことを決して忘れませぬ」と叫ぶ。
人前に現れなかったが、北捷は陰からずっと見守っていた。
墓の前に誰もいなくなってから、北捷は線香を立て、酒を飲む。
北捷は遠方へ行く娉婷の旅が楽になるよう履物をたくさん買い込んでいた。山にした履物に北捷は火をつけ、それを見つめながら「いくら履物を買っても、そなたを取り戻せぬ」と言う。
栄寿宮。琴を弾いていた耀天皇女に、貴丞相から“白娉婷は松森山脈にて死す”という文が届く。驚いた皇女だったが「白娉婷は非凡で、才気煥発にして優雅で博識な女子だった。惜しまれる。なれど、この世にいるべきではない者。駙馬をずっと苦しめた。それを終わらせねば。松森山脈に永遠にいるなら、私も安堵できる」と言う。そして緑衣に「丞相に“公にせよ”と。駙馬もこれで踏ん切りがつこう」と言う皇女。
何侠は娉婷のために用意した部屋へ行く。そばには冬灼もいた。
「冬灼。娉婷は私を恨んでいると思うか。“恨んでいるに違いない”と思っておろう?」と聞く何侠。冬灼は首を横に振り「いえ、娉婷さんは恨んだりしませぬ」と答える。何侠は「私も苦しみを重ねて、何とかここまで来た」と話す。置かれていた琴を片付けるか尋ねる冬灼。何侠は「置いておけ。娉婷の唯一の形見だ」と答えて、琴に触れる。
庭で娉婷の供養をしながら「ついに私から離れて遠くへ行ってしまったな。もう傷つけ合うことこともない。これで私も目的に邁進できる。今日より私の行く手を阻む者は、必ず殺す。来年の父上、母上、娉婷の命日は、天下に弔わせる」と言う何侠。
雨の降る中、北捷は娉婷の墓前で笛を吹く。そこに来た陽鳳が「もういないのよ。ここにいて何になるの。ここは寒いわ、早く帰って。病になれば、娉婷が悲しむわ」と言う。「娉婷と過ごす、これからの日々を夢みていた。私は田を耕し、娉婷は書を読む。子供たちにも囲まれる。しておらぬことや、話しておらぬことばかり。言うとおりだ。今さら何になる。娉婷を失い、夢は砕け散った」と言う北捷。
陽鳳は「それほど愛し合っていたのに、なぜ、こんなことになってしまったの。どうして?」と言う。「“生きていれば必ず戻る。死んでも思い続ける”。陽鳳、ここにいさせてくれ。一生分の痛みを受け止める。それが娉婷のためにできる、唯一のことだ」と言う北捷。陽鳳は「あなたは娉婷を守り抜けなかった。そのことは一生、許さない。でも、あなたのすることも、言うことも、娉婷への思いも誠だわ。体を大事に」と言い帰っていく。
再び北捷は笛を吹き始める。
豊年祭の最中、娉婷が埋葬されたことを聞く司馬弘。
狩りの開始の矢を射ようとするが、力のでない司馬弘は鳩を射ることができない。謝恒が機転を利かせ、鳩の羽を切り、あまり飛べなくなった鳩をようやく司馬弘は射ることができる。しかし司馬弘は吐血をしてしまう。
太医を辞めていた霍が呼ばれる。「朕の命は、あと、いかほどであろうか」と寝台で横になっていた司馬弘に聞かれ、脈を診る霍。霍が「思い悩むのをおやめになり、ご養生ください。私が請け合います。ご寿命はまだ2年余りございます」と話し「まだ2年もあるのか」と司馬弘は安堵する。ならば、なんとか間に合いそうだな、と。
司馬弘は双児に「数日したら、朕は鎮北王に会いにいく。止めても無駄だ。必ず朕が行かねばならぬ」と話す。そして「1つ、朕が晋を出て旅先で病で死すとも、必ず晋の地に埋葬してほしい。2つ、芳沁殿にいる張蕓児に会いにいってくれ。死を望めば縊死用の白綾を与えて側室の身分で葬儀を行え。“そなたを許す”と伝えてほしい。どうなろうと、誰が皇位を継ごうと、そなたは後宮に隠居せよ。勅命を残しておく。“皇后は殉葬不要”とある。必要の折りに開けよ」と言う司馬弘。双児は託されたことは必ず果たすと約束する。安心した司馬弘は、あと1つは朕が自らすべきことだと言う。
ーつづくー
北捷が娉婷のために買った履物の量がすごくて(✽ ゚д゚ ✽)
お店にあった履物を、根こそぎ買ってきたんじゃ?って思うくらい。
何侠、娉婷を殺そうとしていたよね!?
なのに亡くなったと知ったら、こんなに悲しむなんて…。
あの時は自分の手に入らないなら、いっそだったのかもしれないけどヾ(・ω・`;)ノ
とても悲しいシーンが多かったけど、そんなに切なくならないのはなぜ???
白骨の遺体が娉婷ではないと知っているからかな…。
皆のそれぞれのつらい気持ちは分かるのだけど(;´д`)ノ
ちょっと、そういうシーンが長過ぎたような気もする。
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奥方の心配はもちろんこと、絶対に頭から否定せずに諭してるし、男として北捷の立場も思いやれるし、チュ・ジンモにも似てるし(え?)
うささんと全く同じ感想です。
娉婷の思い出に浸ったり、悲しみにくれたりしている場面や、厳かな葬儀のシーンなど切なくなるはずなのに
「あれはぁ、理科室の骸骨だってば。」と、あほなことをつぶやいていました。
娉婷が生きていたと分かったときのみんなの驚きようが楽しみです。←私こそ、へんかな?
オープニングの画像にも、陽鳳が琴をひくシーンがありましたが、アレですね。
確かに、迷路に迷い込んだ様に見えた、会えない続きの『ほくしょうさま』と『へいてい』ですが…「守れなかった」のも本当ですが…、陽鳳も『へいてい』に軍師として、辛い選択をさせたでしょ!
プンプン!!
皇女や何侠に至っては、『へいてい』は駒じゃないのょ!
プン!プンプン!
タッキー冬灼には、「『へいてい』は恨んでないょ!心には、既に若様は居ないの!問題nothing」と、言いたい私。
『へいてい』が生きている事を知らせ、『ほくしょうさま』の一人勝ちのシーンが、見たいです!
800体の蝋燭に、履物の山。
うーん、大陸の人は、する事がでかい!?
骸骨が理科室系より、芸術系の出来であれば、玉の簪も、また美し!だったのでは←ねこさん、私もへんかしら?
そんな場面が印象に残りました(^^ゞ
そんな司馬弘ですが、寿命はまだ二年あるのですね。意外に長いというか・・
司馬弘が張貴妃を許したのも意外だったかも。
色々あったけど、自分の寿命が尽きようとして心境の変化、なのでしょうか??
北捷が娉婷のために買った履物の量は本当に凄かったですね!
多分、お店にあるものを全て買い占めましたよね。
娉婷の墓の前に履物を供える北捷の気持ちを思うとジーンとなりました。
約束を守れなかったという悔いがあるから、あんなに大量に買ってきたんですよね( ;∀;)
北捷には早く真実を教えてあげたいです。