中国ドラマ「酔麗花~エターナル・ラブ~」第27話 あらすじ
卿塵(けいじん)/巫女…リウ・シーシー(劉詩詩)
元凌(げんりょう)/皇帝…ウィリアム・チャン(陳偉霆)
元湛(げんたん)…シュー・ハイチャオ(徐海喬)
元澈(げんてつ)/第十一皇子
元安(げんあん)/皇帝
元漓(げんり)/第十に皇子
朶霞(たか)/阿紫族公主
離境天へ向かった卿塵は“この時空において師匠の存在は私の運命に影響を与える。本当に死んだのなら生命の花びらが落ちるはずだわ。でも、このことを長老に伝えるのは控えておこう。ぬか喜びさせる”と思う。
卿塵が元気のない桃殀に「巫族の運命は長老が担っています。くれぐれもお体をおいたわりください」と声をかける。桃殀は「きっと師兄もあの世で安堵しているわね。優秀な弟子が汚名をそそいでくれたと」と言い、霊石を取り出す。「これは定水の紫魂晶よ。私の月華石と共に、聖巫女であるあなたが持っていて」と言う桃殀。手に取った卿塵が「定水は紫魂晶を使い人心を操ることで、正体を隠していたのですね」と話すと、桃殀が「彼女を討ち取ったことで暗巫は首謀者を失ったわ」と言う。
卿塵は「私は鳳家に潜伏中の身です。このことが原因で、今後、危険な目に遭わぬとも限りません。私が霊石を持つのは妥当ではないかと。やはり長老が保管を」と頼む。必要な時が来たら、お返しくださいと。桃殀は預かることにし「無理はしないでね」と言う。
離境天から帰る途中、卿塵の体から生命の花が出て、花びらが1枚落ちる。
元安は孫太監に「巫族を排除せねば、民の崇拝を皇族が独占することはできぬ。巫族の庇護下にあると誤解されよう。朕は巫族なしでも天下を治められると世に示すのだ」と話す。そして「皇子の中で誰が最も非情だと?」と聞く元安。孫太監が返答に困っていると、元溟が来る。
元安は「幸いにも事の真相は明らかになったが、そちが母と妻を失った事実に変わりはない。そちの心に深い傷を負わせてしまった。悪く思わないでくれ」と言う。
「滅相もない。この心の傷を拭い去ることは、一生、できませんが、真相を解き明かすことができ、心から安堵しています」と言う元溟。元安は「すべての苦しみには根源となるものがある。そちの苦しみの源がどこにあるか分かるか?定水を生み出した巫族を恨むがよい」と言う。元溟がどういう意味か尋ねると「そちの苦しみは巫族にもたらされたものだ」と言う元安。そして元安は「重要な任務を与える。巫族を根絶やしにせよ」と告げる。
ぼんやりと歩いていた卿塵は、鳳鸞飛から何度も呼ばれるが気づかない。肩を叩かれハッとする卿塵。卿塵は「何か考え事?」と鳳鸞飛から聞かれる。繊舞姉上の潔白を証明したというのに、まだ何か調べたいことがあるの?と。「私に探られたくないの?」と卿塵が言う。鳳鸞飛は「そうじゃない。溟王殿下の悲願でもあったのよ。かなってよかったわ」と答える。卿塵は「聞いたところ、溟王殿下は姉上の最期を看取れなかったそうね」と言う。目を落とすと「ええ。姉上は屋敷に戻り、すぐに亡くなったわ。看取れたのは父上だけよ」と言う鳳鸞飛。卿塵は“なぜ、それほど急に?焔毒が体に回るのには丸一日かかるはず。皇宮から鳳府までは半時の道のりよ”と思う。その時「そこにいたのか」と言いながら鳳衍が来る。
卿塵に「お前の腕前は大したものだ。見事な観察眼を持っておる。まさか繊舞の部屋に重要な手がかりが残されていたとは。よく見つけたな」と言う鳳衍。しかし鳳衍は「ただし父に隠し事はするな。私に無断で発言するなど、もっての外だ。陛下のお怒りに触れたら、どうなるかわかるな?」と言う。今後は心せよ、と。鳳鸞飛が「真相を暴き、暗巫を排除できました。これで繊舞姉上も浮かばれます」と話す。鳳衍はそれも「もうやめよ。ここまでにしておけ。二度とこの話題を持ち出すな。口は災いの元だぞ」と言って止める。
鳳囚を呼んだ鳳衍は「繊舞の死に決着がついた。屋敷中をもう一度、片付けておけ。当時の使用人たちも処分するのだぞ」と命令する。「すでに手は回しております。抜かりはないかと」と言う鳳囚。鳳衍は鼻で笑うと「重大な証拠が残されていたのを見落とし、あの巫女に暴かれておいて“抜かりはない”だと?殺されねば己の罪がわからぬのか?」と言う。
部屋に戻ってきた卿塵は、自分の右手が透けて扉を閉めることができない。驚いた卿塵は、急いで左手で扉を閉める。残された時間はもうわずかだと感じる卿塵。卿塵は“元凌が深手を負った今、どう計画を進めれば?鳳家には、あと、どれだけの秘密が?”と思う。
卿塵が鳳衍に茶を入れる。「お前たち3人のうち鸞飛は幼い頃から甘やかされわがままだ。お前は長年、行方知れずで私のそばにいなかったゆえ、繊舞が私の身の回りの世話をしてくれていた。今では繊舞の入れた茶を飲もうにも、かなわぬ夢となったな」と言う鳳衍。卿塵は「今後は私が姉上の代わりに父上のそばでお世話します」と言う。鳳衍は「お前が繊舞の潔白を証明してくれた。心から安堵したぞ」と喜ぶ。
「陛下は今後、巫族にどう対処なさると思われますか?」と卿塵は鳳衍の考えを尋ねる。鳳衍は「まだ何も表明されておらぬが、陛下のご性分から鑑みるに、心を決められてから我ら重臣と協議なさるだろう」と答える。卿塵が「つまり陛下は、いまだ迷われていると?」と聞く。鳳衍は「巫族の名誉を回復されるためには、陛下が天下の人々に向けて自らの過ちを認めねばならぬ。どうなることか…」と言う。
霊力を使って元凌を治す蓮妃。元凌は目を覚ますが、蓮妃の体力は消耗する。
微笑むと「初めて蓮池宮で夜を過ごしました、幼い頃には許してもらえなかった」と言う元凌。蓮妃は「皇族のしきたりだったのよ。皇子を早く独り立ちさせるためなの」と話す。
具合の悪そうな蓮妃を元凌が心配すると、蓮妃は「あなたも大事ないなら王府へ戻りなさい」と言う。ここは後宮よ、長居しては何かと不都合があるわ、と。
凌王府に戻ってきた元凌に、癒しの効果があると“ある人”に聞いて花を植えたと話をする元澈。しかし卿塵が現れたため、元凌は元澈の話が耳に入らない。
卿塵と元凌は微笑み合う。
砂浜。「定水の攻撃を受けたわりに、回復が早くてよかったわ」と言う卿塵。元凌は「桃殀長老の手当のおかげだ。暗巫ごときが正統派である離境天にかなうわけがない」と言う。卿塵は「今、思い出しただけでも恐ろしくなるわ」と元凌を見つめる。「どうした。私を許せぬと?怒っているのか?」と元凌が聞く。卿塵が「あの時の私の言葉を覚えてたのね」と言うと、元凌が「もちろんだ。君の言葉はすべて心に刻んである。“危険な真似をしたら許さない”と言ったな。無事だったぞ?」と返す。
「あなたを拒絶して、傷つけたのも覚えてる?それが私自身の選択よ。たとえ恨まれようと、あなたが幸せに生きてくれるだけでいいの」と言うと、卿塵は立ち去ろうとする。そんな卿塵の腕をつかんで止めた元凌は「君を恨むような男だと?」と聞く。「まさか。私はただ…」と卿塵が言い「ならいい。今の話は聞かなかったことにする。本心を偽った言葉も、すべて忘れてやる。定水の攻撃を受けた時、何を考えていたと?ただひたすら君を守りたかった。たとえ君が望むまいと、君に傷ついてほしくない。許されずとも君を守りたい」と話す元凌。もし君を失うことになれば、私の心は永遠に晴れぬだろうと。
「とたえ、どんな危険があろうとも共にいたいと?」と卿塵が尋ねる。元凌は「そうだ」と答え「バカめ。私を拒絶するなど、二度と許さぬからな」と言う。卿塵は「私がもたらすものが苦しみでも?」と聞く。「構わぬ。君だけを愛す」と言う元凌。
木頦沙は朶霞に皇宮で惨事が起き、元凌がケガをしたと伝える。驚いた朶霞が「なせ報告がないの?」と言うと「巫族に関わる事案ゆえ、隠蔽する気かと。我らと結盟する意志がない証拠では?」と答える木頦沙。朶霞は「いいえ。凌王の負傷は一大事よ。彼らは阿紫族ではなく、梁国に隠したいのだわ」と言う。玄甲軍の総帥の負傷を知れば、梁はこの隙を突いて攻撃を仕掛けてくる、と。いつも魏の肩ばかり持つ朶霞に、木頦沙は「凌王はある女子をかばい負傷したのです」と話す。
朶霞は「その女子というのは、卿塵さんなのでしょう?彼の傷の具合は?」と聞く。「大事ありませんが、もう、この縁談に望みはないのでは?龍涸城は今、梁に包囲されています。急いで戻り、戦に備えましょう」と言う木頦沙。しかし戦をしたくない朶霞は、魏の国威を後ろ盾にして梁を退けたいと話す。木頦沙は「阿紫族の民を思う気持ちは分かるゆえ、公主の決断を尊重します。ただし、ひとたび戦となれば私は公主に命を捧げます。公主のためなら何の迷いもなく死ねる」と言う。「死んではダメよ。あなたも他の民のように、幸せに暮らして」と言う朶霞。
元凌は皇太子と元湛と一緒に参内する。「定水を討った褒美をまだ授けていなかったな。申してみよ、何が望みだ?」と元凌に聞く元安。元凌は「では1つだけ。再び巫族と手を携え、共に魏をお守りください」と頼む。元安は「朕は今後、巫族にどう対処するべきだと思う?」と皆に尋ねる。皇太子が「真相が明らかになった以上、天下に示しては?母上の死は巫族の失脚をもくろんだ暗巫の定水の所業でした。巫族への迫害をやめても皇族への尊厳は守れます。巫族の汚名もそそげ、双方に益があるかと」と答える。元安はふっと笑うと「表面上は皇族の面目を守れたとしても、民の口さがない噂をどう防ぐ?」と言う。
「大兄上の言うとおり、君主たる者、潔く過ちを認めるべきです。さもなくば民の口を塞いだところで、後世に悪名が残ります」と言う元湛。むしろ毅然と自らの過ちを認めることで民の称賛を得られますし、巫族も慰撫できると。元安は「そのために朕に過ちを認めよと?湛よ、確かによい策かもしれぬが、朕は後世の評価など恐れはせぬぞ」と言う。しかし「父上に教わりました。“民を慈しめば民心を得られる”と。ほんの少し面子を失うだけで、父上の寛大さを天下に示せるのです」と元凌も元湛の考えに賛成する。元安はそれでも「しかし朕はこれまで、柔軟策など取ったことがない」と言う。
元凌は「近々、皇族の練兵が行われますが、以前は巫族が敷いた陣を使っていました。この大役を再び巫族に任せてみては?」と話す。「よい考えです。巫族への変わらぬ信頼も示せますし、皇族と巫族の間の確執も解消できるかと」と言う元湛。皇太子も「弟たちの提言は我が国を思えばこそです。巫族の存在があれば、敵は恐れをなします」と言う。皇族と巫族の確執はすぐに解消できるものではない、もうしばらく考えると言う元安。元湛が「四兄上の妃選びも間近です。巫族を再興させ、二重の福としては?」と言い、元安は「皇太子よ、湛と共に凌の妃選びを手伝え」と告げる。元湛と皇太子の顔を見て、ため息をつく元凌。
元漓は冥魘に「定水の一件を通して推理してみた。お前も巫族だな?」と言う。「何のことでしよう」ととぼける冥魘。元漓は「誤解するな。お前の秘密は守ってやる。だが1つ疑問が残る。巫族は女子しか弟子に取らぬ。なぜ男のお前が弟子になれた?」と不思議がる。冥魘は自分がまだ女だと気づかれていないと思い、気づかれないよう笑みを浮かべたあと「“霊憲”を暗記するよう莫殿に命じられたはずです」とごまかすように言う。
巫女や莫不平の前で「巫族の再興を果たし、1年に及ぶ苦難も終わりを告げたわ」と卿塵に言う桃殀。卿塵は「巫族の名誉を取り戻すのは、同族としての私の勤めです」と言う。桃殀は「あなたの正体が聖巫女だと気づいた時に、巫族の転機が訪れたと確信したわ」と話す。さらに「今後、巫族の重責はあなたが背負うのよ」と桃殀が言うと「師匠や長老たちの期待を裏切りません。全力を尽くし、民と巫族を守ることをお約束します」と皆に話す卿塵。
具合の悪い母に、元凌は薬を飲ませる。「毎日、来なくてもいいわ」と傷が癒えたばかりの元凌を心配する蓮妃。しかし元凌は「私に孝行させてください」と言う。蓮妃は「近頃、陛下はあなたを重用しているわ。体が何ともないなら、朝政に重きを置きなさい。ここに来るのは時間の無駄よ」と話す。「そうは言っても、暗巫の侵入を許したのは私の落ち度です」と言う元凌。蓮妃は「もう過ぎたことよ。あなたが立身を志してくれたなら、母としてこれほど心強いことはないわ」と言う。
元凌は「妃選びの件についてですが、何かご要望は?」と聞く。蓮妃は「もう独り立ちしたのだから、自分で決めなさい。ただし自分の心に嘘だけはつかないで。もし悔いが残る結果になれば、取り返しがつかない」と答える。万一、陛下に反対されたら、この母があなたの味方をしてあげる、と。
池のそばに立ちながら、皇太子は鳳鸞飛に「何も尋ねてはくれぬのか?」と聞く。「殿下と成婚なさるはずだった朶霞公主が、まさか凌王殿下に心を寄せるとは思いもしませんでした」言う鳳鸞飛。皇太子は「私と公主には計画があるのだ」と話す。鳳鸞飛は「もしや殿下が太常寺に吉日を占わせた相手は朶霞公主ではないのですか?」と尋ねる。鳳鸞飛の前まで来た皇太子は「私の心を知る者は君だけだ。本当に分からないのか?」と言う。下を向いた鳳鸞飛が「私に口出しなどできません」と答え「占卜の相手が知りたいのなら、喜んで教えよう」と言う皇太子。しかし鳳鸞飛が自分とは別の方へ体を向け、皇太子はその場を後にする。
鳳衍は「陛下が凌王の妃選びをお命じになった。二品以上の官吏の家の未婚の娘はすべて、身上書を礼部に提出し、選抜に参加することとなる。御前女官である鸞飛は参加できぬが、お前は妃の候補として選ばれておるゆえ、意見を聞こうと思ってな」と卿塵に話す。「父上にお任せします」と答える卿塵。鳳衍は「その気があるなら都一の絵師に姿絵を描かせよう。お前たちは縁があるとはいえ、宮中にはしきたりが…」と言う。卿塵は「これは陛下の勅命です。小細工など弄さず王妃の座を手に入れなくては、鳳家の権力を笠に着たと噂されるやも」と話す。
元澈は元湛の元へ行き、殷采倩が妃選びに参加するのか聞く。「采倩は伯父上の娘ゆえ、当然、参加できる」と話す元湛。元澈が参加させない方法を尋ねると、元湛は「なぜだ?」と言う。元澈の理由を聞いた元湛は、元澈が采倩を好いていると気づく。しかし元湛は「この妃選びは父上のご意向だ。勝手に不参加には決められぬ」と言う。私の沙汰を待て、と。
妃選びに参加したい殷采倩は父・殷監正にどの絵師に絵姿を頼むか聞く。しかし参加させたくない殷監正は「凌王殿下だからこそ諦めるのだ。凌王府に嫁げば、私は微妙な立場に立たされる」と話す。それでも「姿絵の出来は殷家の面子に関わるわ。選ばれなくても大勢が見るし、殷家の娘が半端な絵姿を提出できないでしょ?」と諦めない采倩。仕方なく殷監正は「好きな絵師を選びなさい」と言う。
卿塵が牧原堂に戻ってくると元凌が来ていた。2階へ連れて行く卿塵。
卿塵は特製の薬包を「枕元に置いておけば、安眠の効果があるわ」と言って差し出す。薬包と一緒に卿塵の手を握った元凌は「私のために君が?」と聞く。卿塵は「巫族のために苦労をかけたもの。あなたがいなければ天舞酔坊を潰せず、この牧原堂もなかった。これくらい当然だわ」と笑顔で言う。「君が別のやり方で感謝を示してくれたら、私はもっと元気になるのだがな」と言うと、元凌は卿塵を後ろから抱きしめる。そのまま元凌が口づけしようとし、卿塵は薬包を元凌の口にくわえさせてしまう。
ーつづくー
また生命の花の花びらが落ちたけど…。
これはどういうこと?
あと卿塵が透けたのも気になる(✽ ゚д゚ ✽)
蓮妃は元凌に今まで冷たい感じがしたけど、ここにきて母親らしいというか。
このまま、優しくていいお母さんだったらいいのに(;△;)
「構わぬ。君だけを愛す」って。
きゃっ(〃艸〃)
ようやく卿塵も自分の気持ちを認めて。
でも同じことを繰り返さないためには、どうしたらいいんだろう?
それに両想いになっても、やっぱり妃選びはやめられないよね…。
最後の元凌が面白かった(*≧ω≦*)
薬包をくわえさせられて。
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元凌の生命の危機に直面して、
卿塵もその思いに素直に応えるようになったというか、
自分の想いを抑えられなくなったというか
そんな状況を微笑ましく見ています♪
コメントが前後しますが、
元凌に治療の過程で、暗巫も気も入っているのが
ちょっと気になっています。
卿塵がこの時空の人ではないから長く居られないの?
それとも毒の影響か何かで余命?が短いのか?
生命の花のこともよく分からないし・・気になります。
蓮妃が元凌に暗巫の気を送っていたのも気になりますよね。
でも自分が消耗してまで治療したということは、やっぱり実の母なのかな。
元凌と卿塵は良い感じになってきましたね。
でも前の時空のことがあるので心配でもあり。
最後の薬包パクリは私も面白かったです(≧▽≦)