「ご飯で育む愛」
ジョン・チーの謝罪を見て、「ジョン様の味方すべき?」と悩むシャンシャン。そんなシャンシャンにフォン・トンは「昨夜の2人はまだ友達の関係だった。誰と過ごそうが構わない」と言う。「本気でそう思ってるの?バレンタインデーを別の人と過ごしたのに?親友の肩を持ちたいのは分かるけど、リーシューが傷つくわ」とシャンシャンは返す。「安心しろ。彼女は傷つかない。ジョン・チーも謝ってる」と言うフォン・トン。
“君は傷ついただろう”“だが俺もそうだよ”“君と同じ思いだった”“一番いい方法は…”“この件については忘れることだ”“二度と話題にしない”“今後も友達?”と、スケッチブック書いたジョンの謝罪は続く。「まだ友達でいられると思う?」と聞くリーシュー。ジョンは「もちろん。ずっと、そうだった」と答える。リーシューは頬笑む。
シャンシャンは言いにくそうに「あなたがもっといい人と出会った時は謝罪はいらない。正直に話してくれたら振り向かずに去っていくわ」と言う。フォン・トンは笑みを浮かべると、シャンシャンの頬を軽くつねり「バカだな、脅してるのか」と言う。シャンシャンはフォン・トンの頬を右手で触れ「そんな勇気ないわ」と返す。そして、考えてたの、捨てられても尊厳は失いたくない、惨めな思いは嫌、と言うシャンシャン。フォン・トンは「君を手放すものか」と言う。
仲直りしたリーシューとジョンもシャンシャンたちの席に来る。何も事情を知らないシャンシャンは「ジョン・チーは失恋した同僚を慰めてただけよ。彼は会社で人気者だから誤解しないで」とリーシューに話す。フォン・トンはそんなシャンシャンを黙らせようと、カットしたキウイをシャンシャンにくわえさせる。リーシューは「知ってるわ、私も招かれたの」と言う。「あなたも?」と驚くシャンシャン。ジョンも「そうなんだ。だが、ちょっとした誤解があってね。怒らせてしまった」と話す。
翌日。フォン・トンはシャンシャンを乗せ車を会社の正面玄関の前に止める。車から降りたフォン・トンは助手席のドアを開けるが、シャンシャンは顔をうずめ出ようとしない。「降りろ」とフォン・トンが言うと、困ったシャンシャンはもじもじしてしまう。「社内では上下関係があるが外では違う。君は僕の恋人だ。恋人を送って何が悪い?僕は堂々と恋愛をする」と言って、フォン・トンは両手でシャンシャンの腕に手をやり、シャンシャンを車から降ろしてしまう。
「プレッシャーに負けるな。君ならできる」とフォン・トンはシャンシャンの体を正面玄関に向け、人差し指を指し「進め」と言う。会社に入っていくシャンシャンを見つめるフォン・トン。
社内に入ったシャンシャンは“愛は偉大ね。ボスの愛はケタ外れに大きいわ”と思う。
シャンシャンが財務部に来ると、すでにウワサが広まっていた。「社長に車で送ってもらったそうね」と満面の笑顔でシャンシャンに言うアージア。この前言ってなかっ?“社長は恋人じゃない”って、どういうことなの、と。シャオウェイからも「社長と付き合ってるの?」と聞かれ、シャンシャンは「見たとおりよ」と言って逃げるように出ていく。
通りかかった部屋の前で、シャンシャンは昇級者リストに自分の名前があるという話を耳にする。額を提示してくれませんか?と言われ、イェン部長は「規定に従って計算すればいいのでは?」と答えていた。しかし相手は「そうはいきません。アシスタントなので大幅なアップは不自然ですが、社長の恋人に微々たる額では…」と言う。「社長の恋人に高給が必要かな?」と言うイェン部長。それを聞いた相手は「それはそうですが…たとえ彼女が社長の財布を自由に使えるとしても他人は口を挟めません」と笑う。複雑な気持ちになるシャンシャン。
“結局いくら昇給するのかな。大幅にアップしたらコネのせいだと思われる。フォン・トンのことだから、わざと少ししか上げないかも”と帰りながらシャンシャンは考える。フォン・トンが公表するからよ、なぜ昇給後まで待てなかったの、とシャンシャンが思っていると、フォン・トンから電話が。
「夜は宴会だ、君と食べられない」と言うフォン・トン。「メールくれたから知ってるわ」とシャンシャンは返す。「なら返信しろよ」とフォン・トンが言い、シャンシャンは言いにくそうに「昇給の時期でしょ。私の働きぶりは評価されるかしら?」と聞いてみる。「うちの会社なら正しく評価する」とフォン・トンは言う。電話を切ったあと「“正しく評価する”って恋人に言われると悲しい」とシャンシャンはつぶやく。
帰ってきたシャンシャンと、荷物を持ったリウリウが出くわす。チョンハオの父親に先延ばし作戦がバレ、私が提案したプロジェクトが中断されそうなの、対処しに行ってくる、と言うリウリウ。全て片付くまで何日かかるか分からないと。
朝食をフォン・トンのマンションで食べたシャンシャンは「今日はいつもの場所で降ろしてくれない?」と言う。「僕と一緒だと恥ずかしいのか?」と言うフォン・トン。シャンシャンは「そうじゃないわ。太ってきたから運動したいの」と笑顔で話す。「太ってるほうがいい」と返したフォン・トンは「早く慣れろ」と言う。
社長の恋人だと分かってから、社員たちに気を遣われるようになるシャンシャン。“慣れろってこのこと?まるで特別待遇のさらし者よ”とシャンシャンは感じてしまう。社長室にいるボスに私の気持ちは分からない、同僚たちはみんな愛想がいいけど裏では私の悪口を言ってるはず、と。
ブックストア麗で「シャンシャン、大変そうね」と言うリーシュー。ユエは「気にしすぎよ。イェン・チンもいろいろ言われたわ」と言う。「部長も私みたいに?」とシャンシャンが聞くと「もちろんよ。フォン家の悲しい定めなの。私や兄に恋人ができると、いつもネタにされる。兄はそれに慣れろと言ったのよ」と答えるユエ。「それじゃあ、シャンシャンに不公平よ」とリーシューは言う。イェン・チンはウォール街の寵児だったけど、シャンシャンはただのアシスタント。中傷されるレベルが違うわ、と。そしてリーシューは「耐えられないなら、退職すれば?」と言う。
「フォン・トンは恋人だけど、仕事は辞めたくない。愛と仕事は比べられないわ。私にはどちらも大事なの」とシャンシャンは言う。それでも「“二兎を追う者は一兎をも得ず”と言うわ」と言うリーシュー。ユエも「そこまで仕事を頑張らなくていいの。見下すわけじゃないけど、あなたは経験もない。転職してもしょせんアシスタント。兄の恋人がアシスタントだなんて私としてはあまり応援できないの」と言う。逃げ道まで断たれたと思うシャンシャン。
私は愚痴を言っただけ、そこまで深刻じゃない、会社は辞めない、仕事を続けたいの、今の話はフォン・トンには黙っててね、とシャンシャンは2人に言う。
シャンシャンが仕事に戻ると、デスクに“あなたの勤務実績を評価し、来月より給与を8%増額いたします”という通知が置かれていた。正統な評価をされたとホッとするシャンシャン。しかし同僚からは正しく評価されても勘ぐられてしまう。
シャンシャンがコピーを取っていると、課長が来る。昇給のことでシャンシャンを査定したのは課長だった。課長は「実を言うと入社当時の君には不満があった。だが、それ以降の努力と進歩は誰もが認めている。ただし、申し訳ないが君が社長とどういう関係であれ手心は加えられない」と言う課長。シャンシャンは「だからこそ、今回の数字に納得できました」と感謝する。
シャンシャンはフォン・トンと一緒に屋台へ麺を食べに行く。嬉しそうにしているシャンシャンにフォン・トンが理由を聞くと「上司に認めてもらえたからよ」と答えるシャンシャン。
シャンシャンは食べながら携帯で新しい住居を探す。「従姉の家は嫌なのか?」と言うフォン・トンに、シャンシャンは「私が住み続けたら面倒が増えそうな気がして」と話す。初めてシャンシャンの従姉が彼氏と同棲していたと知るフォン・トン。シャンシャンは「誤解しないで。リウリウの彼氏は北京に長期出張中なの」と言う。
「なぜ、僕に黙ってた」とフォン・トンに言われ、食べる手を止めてフォン・トンの顔を見たシャンシャンは「どうでもいいことでしょ。話す必要があった?」と聞く。「大した度胸だ。罪悪感はないのか。他の男が使ってたベッドに寝るなんて」とフォン・トンが言う。驚いて“ボスったら考えすぎじゃない?”と内心思ったシャンシャンは「私は従姉と一緒に寝ているだけよ。何がいけないの」と返す。「明日。僕の家に移れ」と言うフォン・トン。シャンシャンは「一緒に住むなんてダメよ」と言うが、フォン・トンは一点を見つめてそれ以上何も話さなくなる。「じゃあ、これからは自分のシーツと布団を使うわ」とか「リビングで寝るならいいでしょ」とシャンシャンが言っても、フォン・トンは何も言わない。
「床なら?」とシャンシャンが言うと、ようやく「従姉は結婚してるのか?」とフォン・トンは言う。“ボスったら、また何かたくらんでる?”と思ったシャンシャンは「分かったわ、3日以内に引っ越す」と言うが、フォン・トンは許さず「明日中だ。でなきゃ僕の家に移れ」と告げる。
シャンシャンを送り届けたフォン・トンは「明日…」と念を押そうとする。すかさず「分かってる。おやすみ」とシャンシャンは言って、家の中へ入っていく。
翌日。有給を取って部屋探しをしていたシャンシャンに、ジャンという男から電話がかかってくる。ネットで連絡先を見たと言うジャンは「私の所有する物件がお薦めですよ」と言う。不信に思い、電話を切ってしまうシャンシャン。そのすぐあとにフォン・トンから電話が。部屋探しについて聞かれたシャンシャンは「今、大家と名乗る人から電話があってね、なぜか私の番号を知ってて迎えに来ると言うの。絶対に詐欺師よね」と話す。しかしフォン・トンは「そうかな、違うだろ。僕が電話してみよう」と言う。
ジャンとの待ち合わせ場所である物件の前まで来たシャンシャン。おしゃれで高級仕様の物件に“私のような庶民が住めるの?”と思ってしまう。
ジャンが来てシャンシャンは部屋を案内してもらう。広くはないが、何でもそろっていて会社も近い、と気に入るシャンシャン。シャンシャンが家賃を聞くと「4…、2千5百元です」とジャンは言う。安すぎる値段に怪しいと思ったシャンシャンは、不動産権利書を見せてほしいと話す。しかしジャンは「実は友達の外国人が大家なんです。昨日、急に電話があって“家賃は安くていい”と頼まれまして…だから権利書は持ってません」と言う。信用できないなら後払いでもいいと。
シャンシャンはこの部屋に決め、フォン・トンにも電話で報告。「あとで引っ越し手伝ってね」と言って電話を切る。
フォン・トンが引っ越しの手伝いに来ると、シャンシャンは「こんなステキな部屋が見つかるなんて運がいいわ」と嬉しそうに言う。
シャンシャンには内緒だが、本当の持ち主であるフォン・トンは「家賃はどれだけ安くしてもいい」とジャンに話した時のことを思い返す。
「早々、女友達を招待しよう」とシャンシャンが話すと「従姉の彼氏にも声をかけたら?」とフォン・トンが言う。長い間、世話になったんだろう、と。「そうね、ご馳走を作るわ」と言うシャンシャン。フォン・トンは「君が?ここの家賃を払うのに、そんな余裕あるか?」と聞く。「それもそうね。なら、費用はあなた持ちで。ついでに今夜もおごってくれる?」とシャンシャンは言う。フォン・トンは笑い「君の態度次第だ」と返す。
翌日。シャンシャンが家を出ると、声をかけてくる女性が。その女性は開発部のホァン・ユーだと言う。
イェン部長の秘書は“秘密の恋人”の件でクビになったそうよ、シュエさん、社長の車で出勤しているみたい、ホァン・ユーによると新居に引っ越したんだって、とうとう部屋まで与えられたのよ、見かけは普通の子なのに、どんな手を使って社長を惑わしたのかしら、どうせシュエさんの運もそろそろ尽きる頃だわ、と女性社員2人が化粧室で話しているのを聞いてしまうシャンシャン。
シャンシャンは屋上のベンチに座りながら“恋愛の道で怖いのは、前を阻む大きな石じゃない。回り道すれば進めるもの。問題は周りの人から投げられる小石よ。たくさん投げられたら1つは当たる。フォン・トンは慣れろと言うけど、ここまで恐ろしいなんて…。私なら勇敢に立ち向かえると思ってたわ。でも大砲が飛び交う激しい戦いに、孤独で挑んで生き延びることができるの?”と落ち込む。そんなシャンシャンを社長室からフォン・トンが見つめていた。
夜。一緒に食事をしていたシャンシャンに「昼は何を食べた?」と聞くフォン・トン。シャンシャンは「食堂でお弁当を食べたわ」と答える。「この魚は、すごくウマい。食べて」と言って、フォン・トンは箸でつまんでいる魚をシャンシャンの茶碗に入れる。“私たちの愛は食事するたびに育まれていくのね。貴重だわ”と思うシャンシャン。
食後、くつろぎながらシャンシャンは“ウワサの絶えないオフィスから、この静かな部屋に戻れば、他の恋人たちと同じように過ごせる。私の好きな時間よ。何の刺激もなく静かすぎる気もするけど、一緒にいると落ち着くの。家にいる時の彼が好き。彼の目に映る私は、どんな彼女なんだろう”と思う。
翌朝。朝食を食べながらシャンシャンは「今後は私がご飯を作るわ。シェフを呼ばないで」とフォン・トンに話す。「シェフの料理は嫌いか?」と聞くフォン・トン。シャンシャンは「そうじゃないわ。私の手料理を食べさせたいの」と答える。フォン・トンは「作れるのか?」と言う。
ーつづくー
「君を手放すものか」って!!
きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(*´艸`*)
こんなこと言われたいっ(///∇//)
キウイをずっとくわえたままのシャンシャンも可愛かったー♪
他の男が使ってたベッドって(≧∇≦)ノ彡
まさかフォン・トンがこんなことでヤキモチを焼くとは。
でも明日中に引っ越せってすごいかもヾ(・ω・`;)ノ
シャンシャンのお部屋、可愛い(*´ー`*人)
シャンシャンに分からないように、そっとフォン・トンが手助けしていたのね♪
さすが!!(*≧ω≦*)
相変わらずリーシューの言い方にトゲを感じる…。
今回はユエの言い方も悲しかったな(;_;)
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