「誤解を招いたキス」
リーシューがジョンの家へ向かうのを見届けたシャンシャンは、フォン・トンからの電話で今帰ることを伝える。
ジョン・チーの家のドアをノックするリーシュー。しばらくして出て来たジョンに、笑顔で「あなたに話があるの。入ってもいい?」と聞く。驚いたジョンが「いや…今はその…」と動揺していると「デリバリー?」と言いながら女性が。顔色を変え、リーシューはすくにその場を立ち去る。「誰なの?」と聞く女性に「俺の彼女だ」とジョンは言い、リーシューを追いかける。
リーシューをつかまえ「話を聞け」と言うジョン。リーシューは「何を話すことがあるの?心配した私がバカだったわ。手を放して」と言う。二度とここへは来ないと。それでも「その態度は何だよ。俺は冷却期間と言ったのに、別れると言ったのは君だ」とジョンが止める。「そうよ、私が言ったわ。私たちの関係は、始まってすらいなかった」と言うリーシュー。ジョンが「おかしいぞ。部屋に女がいたから怒ってるのか?彼女に嫉妬したと思っていいのか?」と言うと、リーシューは「あなたの自由よ。とんだ勘違いだけどね」と返す。ジョンは「それが君の気持ちか。今となっては、もう、どうでもいい」と怒鳴り自分の家へ戻って行く。
涙を流すリーシュー。
旧宅に来ていたシャンシャンは、自信たっぷりにジョンとリーシューの話をフォン・トンやユエ夫婦にする。「彼が米国行きを考え直すように説得しろと言って、彼の部屋まで送って来たわ」と言うシャンシャン。彼が上海に留まるだけでなく、たぶん2人はヨリを戻す、そうなれば私は2人にとって縁結びの神だと。そんな話をしているところに、泣きながらリーシューが帰ってくる。
皆を避けるように行ってしまったリーシューを心配し「様子を見てくる」と言うフォン・トン。
シャンシャンはフォン・トンの書斎へ行き、電話をかけるがジョンは出ない。そしてシャンシャンは机の上に積んであった本を床に落としてしまう。その本を拾っていたシャンシャンは、その中にリーシューの探していたグレート・ギャツビーがあることに気づく。パラパラっと本をめくると“あなたを待ち続けるわ リーシュー”と書かれたしおりが挟まっていた。
外にいたリーシューに「大丈夫か?」と声をかけるフォン・トン。泣いていたリーシューは、ジョンと終わったと言う。そして「あなたのせいよ。あなたのせいでこんなことになった。私を愛してくれないから、あなたが彼の親友だから、彼と交際しているとウソをついた。そして罠にはまった」と言うリーシュー。あなたを忘れる前に彼を好きになったと。フォン・トンはリーシューの頬をつたう涙を手で拭くと「僕が悪かった。謝るよ。でも、今の言葉はジョン・チーに言え」と言う。
「もう遅いわ。取り返しがつかない」と泣きながら言うリーシュー。リーシューは今のままでいるのは苦しすぎる、あなたへの思いは忘れる、と告げる。「それがいい」と言うフォン・トン。リーシューは「さようなら」と言いフォン・トンに別れのキスをする。それをシャンシャンが見てしまう。すぐにフォン・トンもリーシューもシャンシャンがいることが分かる。
ショックを受け、逃げるように行ってしまうシャンシャン。リーシューがすぐに追いかける。
玄関で止めたリーシューは、お願いよ誤解しないで、確かに彼が好き、私からキスしたの、12年間ずっと好きだった、いえ、それ以上よ、と話す。そして「ぶちなさい。思い切りぶっていいわ。でも話だけは聞いて」と言う。「嫌よ、ウソつき。だましてたのね」と言うシャンシャン。リーシューは「確かに彼が好きになってくれないからウソをついた。彼を振り向かせたい、あなたから奪いたいと思った」と言う。キスは私からしたの、彼は悪くない、と。後から来たフォン・トンも「許してくれ、すまなかった」と謝る。
「私に言ったわよね。人の言う事は聞くな、あなたの行動を見ろと。じゃ、今のは何?何をしていたの?」とフォン・トンに言うシャンシャン。リーシューは「彼にとっては何の意味ないわ。彼への思いを断ちきるために私からしたキスよ」とリーシューが言う。騒ぎで2階から降りてきていたユエが「私の口から言えば信じてくれるわよね」とシャンシャンの手を取る。ユエまで知っていたと分かり「みんな知っていたくせに、私をだましてたのね」と言って、シャンシャンはユエの手を振り払う。
「一体何なのよ。お金持ちの遊び?」と言うシャンシャン。フォン・トンはシャンシャンの前まで来ると「そんなふうに君が傷つくと思ったから言わずにいたんだ。分かってくれ、僕を信じないのか?」と言う。シャンシャンがフォン・トンを見つめていると「本当に何も…」と言いかけるリーシュー。シャンシャンは「もう誰も何も言わないで。誰も信じられない」とそれを止める。そしてリーシューに、意味のないキス?じゃ、ミセス・フォンは?と聞いたあと、フォン・トンに「彼女を家に住まわせて常にそばに置いてきたのはどういう意味?じゃ、私は?私の存在の意味は?」と言って行きそうになる。そんなシャンシャンの手をつかむフォン・トン。シャンシャンは「言ったはずよ。他に好きな人ができても正直に話してくれたら振り向かずに去るって」と言う。それでも「行くな」と放そうとしないフォン・トンに「私に言ったわね“2人で試そう”。今やっとその意味が分かった。胸が痛いわ」と言ってシャンシャンは旧宅を出ていく。
しばらく立ち尽くしていたフォン・トンは、車でシャンシャンを追いかける。
雪が舞う中、泣きながら歩いているシャンシャンの歩みに合わせ横を走るフォン・トン。シャンシャンが駆け出すと、フォン・トンもスピードをあげる。そしてシャンシャンの前に車を止め、降りたフォン・トンはシャンシャンを抱き締める。しかしシャンシャンは「時間をちょうだい。冷静に考えたいの」と言い、行ってしまう。
シュアンイーの家で泣きじゃくるシャンシャン。チョンハオでいろんな経験をしてきたリウリウは「彼らの話はウソじゃないと思うわ。リーシューの片思いよ」と言う。勝ち気なリーシューのことだもの、本当に彼と関係があれば黙ってあなたに謝らないと。シュアンイーが「こんなことでフォン・トンと別れたら彼女の思うつぼでしょ」と慰めると「キスさせる隙がフォン・トンにあったのよ。隠し事があるとも知らずに手放しで彼を信じてたわ」とシャンシャンは話す。「悩むところよね。今の状況から見ると、彼女とフォン家の関係は切れそうにないわ。フォン・トンと結婚したとしても、彼女の存在は常につきまわる。そんな状況に耐えられると思う?」とリウリウが聞く。シャンシャンは頭をかかえ「2人が一緒にいる場面が頭から離れないわ」と言う。「あなたの言葉どおり、潔く去るのよ」と言うリウリウ。シャンシャンはうなずく。
荷物をまとめるリーシュー。ユエは引き留めようとするが、リーシューは「ここは他人の家よ。私がここを離れることを母も望んでいた。いい機会だわ」と言う。今回のことがなくても、屋敷を出る気でいたと。
リーシューはこれまでのお礼をユエに言い、ユエは「しっかりね」と言って2人は抱き合う。
フォン・トンはジョンの家を訪ねる。「1杯飲ませてくれ」と言うフォン・トンを家に入れるジョン。
ジョンと一緒にお酒を飲みながら「ウィスキーか。ビール党だっただろ?」とフォン・トンが言う。ふっと笑ったジョンは「“ウィスキーを飲む男性はステキ”という女性がいた。だから飲み始めた」と返す。「でも分かってる。そんなことじゃ彼女の心には入り込めない。彼女が好きなのは俺の親友なんだ」と言うジョン。
フォン・トンは、僕は人に謝る事が嫌いだ、謝っても状況は戻せない、祖父が亡くなって以来、僕は泣いたことがない、涙で事態は解決できないからだ、いくつもの問題を解決してきた、グループ全体の問題から役員の摩擦までな、と話す。
「そんなことは分かってるよ。全員に配慮していたら、とても解決はできない。俺もお前の親友なら、自分の意見を通すより、お前の立場を理解すべきだ。すまない」とジョンは言う。フォン・トンは謝罪を込めて1杯飲む。
フォン・トンの様子がおかしいと気づき「どうした?今日はお前らしくないな」と言うジョン。うつむいていたフォン・トンは「シャンシャンを傷つけてしまった。傷ついた彼女を見て胸が痛んだ」と話す。そして「お前や彼女にとって、僕は裏切り者か?」と聞くフォン・トン。リーシューが妹も同然でなければ彼女の思いは拒絶できる、当社の製品が僕個人のものなら、お前と一緒にとことん裁判で戦っただろうと。
「分かってるよ、お前は間違ってない。ただ、やり方は他にもあったかもな。お前はフォン家の家長として責任がある。一存で物事が進むだけに、お前が抱える負担は大きい。孤独も含めてな」とジョンは答える。「そうさ。僕は孤独だ。耐え難いほどだ」と悲しそうにフォン・トンは言う。酒が強すぎる、ビールにしよう、とジョンが席を立ち、フォン・トンは涙を流す。
翌日。退職願を出すために会社へ向かったシャンシャン。しかしシャンシャンが会社の前まで行くと、ジョンとイェン・チンが現れ、シャンシャンは連れ去られてしまう。
カフェに連れてこられたシャンシャンは、失恋くらいで仕事を辞めるのは公私混同だ、あと2カ月でボーナスなのに損をするぞ、風騰ほどの高給な再就職口が見つかったとしても勤続年数はゼロになり年末の祝儀は出ない、もし仕事が見つからなかったら生活費は払えるのか?などと説得される。言うとおりだと思ったシャンシャンは、ひとまず退職はやめ、働きながら別の仕事を探す事にする。ただし「もうフォン・トンの話はしないで」という条件を出すシャンシャン。
午後は出勤しろよ、とシャンシャンに言い、ジョンとイェンはカフェを出ていく。
外に出たジョンはフォン・トンに「引き止めには成功した。あとは頑張れよ」と電話をかける。
シャンシャンが屋台で牛肉麺を食べていると、フォン・トンから“ちゃんと食事しろ”とメールが来る。「言われなくてもするわ」とつぶやくシャンシャン。
その後もフォン・トンから“寒さが厳しい。風邪には気をつけろ”などのメールが届く。
“リウリウが言うとおり、彼らは昔からの友人。関係があるなら私と交際しないはずよ。でも、あの場面が忘れられないわ。隠されていた事実がすべて明らかになった。私を傷つけないためにあえて黙っていたのよね。でも見たくなかったわ、あんな残酷な場面は…”と思いながら、シャンシャンはフォン・トンのメールを削除する。
出勤しようと家を出たシャンシャンに母から電話がかかってくる。電話を切ったシャンシャンは“シャンシャン、元気を出して。世の中の男はフォン・トンだけじゃない”と思う。
シャンシャンは学校へ通い続けていた。入って行くシャンシャンを車の中から見つめるフォン・トン。
ーつづくー
あぁぁぁぁ、あぁぁぁぁぁ、シャンシャンとフォン・トンが(;△;)
お別れのキスをするにしても、シャンシャンが来ていると分かっててしなくても…。
リーシューもそんな余裕がなかったのかもしれないけど(;д;)
ジョンもいけないよね!!
どうして女性を部屋に入れちゃうのかなぁ( ̄- ̄;)
特にやましいことがなくても、好きな人がいるなら女性を入れちゃダメ!!
こういう誤解されるからヾ(●´□`●)ノ
ただ…シャンシャンのことがあったから、フォン・トンとジョン・チーは仲直りしてる?
互いに傷ついていて、冷静にお話ができたというか…。
ちゃんとシャンシャンと仲直りできるように、ジョンも助けてくれてるし。
それは良かったかな?
今回は泣きじゃくっていたシャンシャンより、フォン・トンの涙の方がつらくて"(ノ_・、)"
普段、泣くような人じゃないから…。
↓ポチッと押していただけると嬉しいな。
よろしくお願いします
にほんブログ村
いつもポチッをありがとうございます(*´ー`*)
うささんの言うように、初めて見る社長の涙ですが。
ずっーと、
ラブラブの二人ではないんですね。