「本当の恋人」
フォン・トンはイェン・チンに「君の母上の店舗物件なんだが…」と電話をかける。
シャンシャンとリウリウはファンに連れられ物件を見に行く。1カ月の賃料がいくらになるのかリウリウが聞くと、ファンは「6万元です」と答える。この物件にしては安い方だが、予算オーバーだと思ったシャンシャンは、ダメもとで4万元なら今すぐ契約すると言う。困ったそぶりをみせながら「電話で上に相談してみます」と言って、その場を離れるファン。
少しでも値切れればいいと思っていたシャンシャンだが、戻ってきたファンは「4万で手を打つそうです」と言う。喜び合うシャンシャンとリウリウ。
カフェにいたフォン・トンに契約成立の電話が。「手がかかる」と言うフォン・トンに、一緒にいたユエが「こんな恋人がいるかしら。借金は返させ、賃料まで払わせる。血も涙もないわ」と言う。「何だと?」とフォン・トンが返すと、一緒に笑い「借り手が身内なら安心ね」と言うユエ。ユエはデパートの支配人に取り引きを頼もうとするが、フォン・トンは「お前は手を出すな」と止める。ユエの隣で座っていたイェン・チンも「君が手を出したら兄貴の立つ瀬がない」と言う。
フォン・トンがマンションに帰ってくると、シャンシャン父がドアの前で立っていた。シャンシャン父を中へ入れるフォン・トン。
「娘はここに住んでいるのか?」と聞くシャンシャン父。フォン・トンが「そうです」と答えると、シャンシャン父は「今後も娘と交際を続けるつもりか?」と聞く。「もちろんです」とフォン・トンは答える。シャンシャンが風騰を離れ、リウリウと宝飾品店の準備中だと知ったシャンシャン父は「君の真意が分からない。シャンシャンと別れないのに金は返させるのか?」と言う。「おじさん。愛し合う2人が別れる必要はない」と返すフォン・トン。シャンシャン父が「あの2人なら金を返すために全力を尽くすだろう。だが、どれだけ努力しようと1千万元は返せる額じゃない。返済しきれない時には…」と言いかけるが、フォン・トンは「完済できます。彼女のことは僕が面倒を見ますから」と話す。「君に頼るつもりで会いに来たわけじゃない。しかし、君がそう言ってくれるなら安心できる」とシャンシャン父は言う。君はいい青年だ、ありがとう、と。フォン・トンは「こちらこそ」と言う。
開店に向けシャンシャンたちは内装工事を頼む。そんな中、会いに来た父は、シャンシャンに5万元を差し出す。驚いたシャンなシャンはいらないと言うが、父は「たかが5万元だが、1千万だって小銭が集まったものだぞ」と言い、シャンシャンの手に持たせる。こんなことしかできないが、できる限りのことはしたいと。
店舗に訪ねてきたフォン・トンにリウリウがいろいろ説明しているとゴキブリが出る。リウリウと一緒に叩き潰すシャンシャン。気づくとフォン・トンは椅子の上に立っていた。フォン・トンの弱みを知ったシャンシャンは嬉しい。
シャンシャンは貴金属をマンションに持ち帰る。ソファに座っているフォン・トンの隣に座り、「主力商品の指輪のことで悩んでるの。使う石は真紅とローズ、どっちがいいと思う?」と聞くシャンシャン。真紅は客受けがいいけどよくある、ローズは新鮮だけど一般受けしないと。指輪を見せられたフォン・トンは、真紅を指差しながら「ローズがいい」と言う。「ローズって言った?」と聞き返すシャンシャン。「そうだ」と言うフォン・トンに「こっちは真紅よ」と言う。シャンシャンの肩を抱き「今後、色のことは僕に聞かないでくれ。苦手分野だ」と言うフォン・トン。シャンシャンは嬉しそうに「そうなの?」と笑う。
翌日。旧宅でフォン・トンは色が苦手だと話すシャンシャン。ユエは「妹の私もこれまで知らなかったわ」と言う。「男性には色の区別がつかない人は多いわ。真紅も桃色も同じに見えるらしいわ」と言うリーシュー。シャンシャンは「ボスはお金の区別さえつけばいいのよ」と話す。フォン・トンは「人の弱点を話題にしていいのか?」と聞くと、その場にいた全員が「もちろん、いいわ」と声をそろえる。
マンションでフォン・トンと食事をしていたシャンシャンは「じゃ、あなたの人差し指は完全に治ってないの?」と聞く。でも字は上手、うんと努力したのね、と。「僕の弱点を見つけるのが、最近の趣味なんだな」と言うフォン・トン。シャンシャンは「あなたのことをもっと理解したいのよ」と笑ってごまかす。フォン・トンはシャンシャンの頬を軽くつかみ「口が達者になったな」と言う。「あなたのマネよ」と返すシャンシャン。そんなシャンシャンは苦手なヘチマが料理に入っていたことに気づき「大嫌いなのよ」と話す。「好き嫌いするのか?」と言うフォン・トンに、シャンシャンは「あなたに学んだわ」と笑う。
修養の一種だと、盆栽を一緒にさせられ「兄さんはサディストね。シャンシャンも借金のために休みなしで働かされてる。可哀想に」と言うユエ。フォン・トンは笑みを浮かべながら「僕の考えは間違ってない。最近、彼女は僕に関心を持ち始めた。社長としてではない、僕個人にだ。最近じゃ偏食までするんだ」と嬉しそうに話す。僕を見上げるのではなく、対等に見てると。フォン・トンが理解できず、ユエは「今の話を通訳して」とイェンに言う。
仕事から帰ってきたシャンシャンは、フォン・トンの胸にもたれる。疲れているシャンシャンに「完済する前に体を壊したりしたら僕の子供はどうなる?」と優しく言うフォン・トン。「そうね、無理はしないわ。早く1千万元を返してあなたと結婚するの。名実共にあなたの奥さんになるわ。そして子供を産む。可愛い子供を何人もね」と話しながらシャンシャンは寝てしまう。フォン・トンは「完済するまで結婚しないと言ったのは君だぞ。この1千万元のおかげで、僕らは真の伴侶になれた。おやすみ」とつぶやく。
記者を呼んでのセレモニーが行なわれ、シャンシャンとリウリウの店が開店する。そこで初めてワン・ホンがアシスタントデザイナーとしてこの店で働いていることを知るフォン・トン。ワン・ホンの父は上海で指折りの銀行家だった。フォン・トンから話を聞き、シャンシャンとリウリウは驚く。そんな2人にフォン・トンは「取引銀行の変更も視野に入れておけ」と話す。
旧宅でジョン・チーとリーシューの婚約式が行なわれる。招待客に店の宣伝をして回るシャンシャン。
婚約式が終わり、フォン・トンは「兄として君を送り出せて嬉しい」とリーシューに言う。忘れるな、僕もユエも永遠に君の家族だと。小さくうなずいたリーシューとジョンの手を取り重ねると「彼女を頼むぞ」とフォン・トンはジョンに言う。「任せてくれ」と言うジョン。
泣きながら「幸せになると約束してちょうだい」とユエはリーシューに言う。リーシューはユエを抱き締め「幸せになるわ」と返す。シャンシャンもリーシューと抱き合い「幸せになってね」と言う。最後にフォン・トンとも抱き合うと「幸せになるわ」とリーシューは言ってジョンと車に乗る。
2人を見送りながら「僕たちの式はどうするか考えたことあるか?」とシャンシャンに言うフオン・トン。シャンシャンが返事に困ると「いいさ、まだ一年もある。焦ることない」とフォン・トンは言う。
マンションでどんな式がいいか話すシャンシャンとフォン・トン。
シャンシャンの結論は出なかったが、もう選り分け係でも雑用係でもなく本当の恋人になり、問題も話し合って一緒に解決するいい変化を感じ、シャンシャンは嬉しい。
仕事をしているリウリウに、ワン・ホンが朝食を買ってくる。「ありがとう。でも、朝食は食べないの」と返すリウリウ。ワン・ホンは「1日働くんだ、食べなきゃダメだよ」と言う。そんなワン・ホンに「いらないわ。それに“リウリウさん”でしょ?」とリウリウが言うと「年上には見えないんだもの」と言うワン・ホン。そこにシャンシャンがくる。
ワン・ホンが行ってしまい、シャンシャンは「ホンはあなたに気があるのよ」とリウリウに話す。しかしリウリウは「5歳も年下なのよ。姉として慕ってるだけ」と言う。それでも、愛があれば年齢なんて問題じゃないと言うシャンシャン。
シャンシャンは2か月分の利益である50万元を、まずはフォン・トンに返そうとする。しかしフォン・トンは利益が100万になってからでいいと受け取らない。
シャンシャンはユエと一緒に服を買いに行く。念入りに服選びをするシャンシャンは、風騰グループの忘年会で選ばれる“最も優雅な女性”を狙っていた。選ばれればアクセサリーも注目される、広告費を使わずに店の宣伝ができる、とユエに話すシャンシャン。「まるで仕事の鬼ね」とユエはつぶやく。
忘年会。昼から部屋にこもって化粧をしたシャンシャンは、みごとに“最も優雅な女性”に選ばれる。
その頃。店で仕事をしていたリウリウが帰ろうとすると、リウリウを送りたいワン・ホンが待っていた。そこにチョンハオが店に入って来る。リウリウがワン・ホンといるのを見て「君もやるな。また金づる発見か」と言うチョンハオ。リウリウは「よく顔が出せたわね。男だったら、すぐ1千万を返して」と言う。しかしチョンハオは「全部、投資したんだ。君が口出ししなきゃ、仮想通過の責任者は僕だった。君のせいでこのザマだ」と悪びれない。「あなたがやったことは犯罪よ」とリウリウが言うと「金なら稼いで返すさ」とチョン・ハオは言う。
父親の500万元が元手で店を開いたと思ったチョンハオは「フォン・トンにとって1千万元ははした金だ。だが親父の500万を好きにされちゃ困る」と話す。500万元を返せと。リウリウは声に出して笑い「いいわよ、通報するわ。捕まるのは誰かしら?」と携帯を取り出す。その手を「やれると思うか」とつかむチョンハオ。リウリウに乱暴しようとするチョンハオを止めたワン・ホンは、割れたガラスのケースでケガをしてしまう。
忘年会の最中、リウリウからの電話でチョンハオが来たことを聞かされたシャンシャン。
すぐにシャンシャンはフォン・トンと病院へ向かう。来ていた警察は「金のために犯罪を犯す人間は多い。今後も何かあれば通報してください」と言って帰っていく。
「事件に対応するよう弁護士には連絡させた」と言うフォン・トン。警察にいるチョンハオは当分拘置されることになり、リウリウは自分がワン・ホンについているからとシャンシャンたちに帰るように言う。ワン・ホンも「そう、ご心配なく」と言い“ケガまでしたのにリウリウと一緒にいたいのね。どうやら本気で好きなんだわ”と思ったシャンシャンは、フォン・トンと帰ることにする。
マンションに戻ったフォン・トンは「明日から、もう出社しないでくれ」と言う。宝飾店は危険だ、女2人の時に狙われるかもしれないと。今回は特殊な例だと思うシャンシャンは「強盗に入られても、お金や宝石を差し出せば命は狙われないでしょ」と話す。しかしフォン・トンは「君たちは女だ。目的が金とは限らない」と言う。そして「1千万は返さなくていい。責務は帳消しだ。だから行くな」と真剣な顔で言うフォン・トン。シャンシャンは「リウリウを1人残して手を引くわけには行かない」と説得しようとするが「返済は不要だと言っても店を続ける気なのか?」とフォン・トンの気持ちは変わらない。“こんな怖い顔の前で、続けるなんて言えない”と思い、それ以上言えなくなったシャンシャンは「今の話、よく考えてみるわ」と言う。それでも「考えても、僕の結論は同じだ」と譲らないフォン・トン。
翌日。朝食の席に着替えてきたシャンシャンが座ると「出勤する気なのか?」とフォン・トンが聞く。「だってリウリウたちは休みだもの。私が行かなきゃ店が回らないわ。リウリウの奮闘を傍観することはできない」と返すシャンシャン。フォン・トンは「会社は続けてもいいが、店舗はダメだ。狙われやすい」と言う。シャンシャンは「うちと同規模の宝飾店は、皆、同じ危険を抱えてる。大企業とは違うもの。こういうリスクは避けては通れないわ。このくらいのリスクは自分で何とかしたいの」と話す。一回の事件で尻込みするなんて、精神面、行動面共に消極的すぎる、あなたの恋人として不合格だと。フォン・トンはふっと笑うと「君がこんなに堂々と主張するとはな」と食事を始める。その様子を見て、シャンシャンは“賛成はしてないけど、強硬な反対はなさそうね”と感じる。
シャンシャンを心配したフォン・トンは、シャンシャンにボディガードをつけ店の前に立たせる。困ったシャンシャンはフォン・トンに電話をかけ「逆に狙う価値があると思われない?」と言う。「店を続ける気なら、これは譲れない」と言うフォン・トン。シャンシャンは「店の前に強面の人がいたら、お客さんだって怖くて入る気になれないわ」と言うが「僕は君の安全を守る責任がある。これに関して交渉の余地はない」と言ってフォン・トンは電話を切る。
ーつづくー
シャンシャンとリウリウ強ーーーーーーい。
私も虫は殺せないよぉヾ(・ω・`;)ノ
椅子の上に立っちゃうフォン・トンの気持ちの方が分かる。
チョンハオ…。
やっと現れたと思ったら、リウリウを脅してワン・ホンにもケガをさせるって( ̄^ ̄メ)
リウリウたちがこんなに苦労しているのは誰のせいだと!!!
きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃヾ(`Д´*)ノ
ジョンとリーシューは無事に婚約式を終わらせて…。
2人とも幸せになれそうで良かった(*´ー`*人)
たしかにお店の前にボディガードがいたら入りづらいかも(;´д`)ノ
入る前に不審者を止めれないから、お店の中にいるのはダメ?
ってそういう問題じゃない!?
とうとう残り1話…寂しいぃぃぃぃぃぃ(;△;)
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全33話一気に見てしまいました。
悩みながらも、困難に立ち向かって成長するシャンシャンと
そんな彼女を大きな愛で包むツンデレフォントン
本当に素敵なカップルです。
その気になれば楽できるのに、敢えて拒否するシャンシャンを
陰で助けようとするフォントンは
賢くなった子豚に嬉しそうでしたね。
マイナスの筈の一千万元の借金のお陰で対等の本当の恋人になれたなんて…(笑)
どこまでもダメ男のチョンハオとリウリウは本当に結婚しなくてよかったです。
リウリウにも幸せが訪れますように…