「敵か味方か」
【登場人物】
莘月 …狼に育てられた娘
衛無忌 …皇帝の妃の甥
九爺 …医学の知識も高い御曹司
石謹言 …九爺(莫循)の側近
胡偉立 …羯族の王
黒石 …漠北王の息子
衛無忌はおばである皇后に会いに行き、莘月を妻に娶るつもりでいる、陛下に口添えをしてほしいと頼む。湘夫人(秦湘)と親しいことを心配する皇后だったが、衛無忌は2人はただの友人で害はないと言う。そして、初めて女子に惚れたのです、莘月を正室に迎えたい、と話す衛無忌。色恋に興味がないと思っていた衛無忌の真剣な気持ちを聞き、皇后は「分かったわ。時機を見計らって陛下に口添えしましょう」と言う。そこに「陛下が衛将軍を緊急の軍議にお呼びです」と使いが衛無忌を呼びに来る。
羯族の漠南王と漠北王が帰順を望み、「どうするべきか?」と聞く陛下。李佶の父・李達は、10万近い兵と十分な領地を有する両王が、理由もなく投降するなど信じられないと言う。李佶は兵権を握る各部族の長たちは、表面上、胡偉立に従っているだけ、両王は劣勢に立たされ投降を決意したのでしょう、思うに投降は真実です、と話す。投降が偽りだとしても逆に利用すればよい、両王に褒美を与え、投降について広く天下に知らせるのです、胡偉立は疑心暗鬼になり孤立を深めるでしょう、と言う万将軍。衛無忌も万将軍の意見に賛同した上で、胡偉立が疑心を起こす前に出兵するべきだと言う。投降が偽りならすきを見て羯族を討ち、投降が真実なら両王を手厚く保護して陛下の温情を知らしめるのですと。
兵を率いて砂漠へ行き、両王を連れて戻るよう陛下は衛無忌に命じる。
衛無忌は莘月に会いに行くと、これから建安を離れると告げる。「すまないが婚礼は延期だ」と言う衛無忌に「急かした覚えはないわ」と莘月が返す。なぜ建安を離れるのか莘月が聞き、漠南王と漠北王が帰順を望んでいる、これは羯族の勢力を削ぐ絶好の機会だが陛下は投降の真偽を疑っておられた、だから私が両王を迎えに行き、その真偽を確かめると答える衛無忌。
幼い頃、両国王に会ったことがある莘月は、漠北王は優柔不断な臆病者、恐らく他人の説得で投降を決意しただけで翻意する可能性が高い、漠南王は表裏がなく豪放で外見は怖いけど、ずる賢くない、彼の挙動を見れば本当に投降する気かどうか分かると話す。「私の妻は、すばらしい軍師だ」と言い、衛無忌は莘月の手に口づけをする。
見送る莘月は衛無忌の背に向かい「気をつけて」と声をかける。振り返った衛無忌はうなずくと莘月の元まで戻り抱き締める。抱き締め返す莘月。
衛無忌は「戻ったら婚礼だ」と言う。
莘月が落玉坊に戻ると、紅姑から湘夫人から参内を促す文が来た事を伝えられる。向き合わなくてはいけないと思った莘月は会いに行く。
皆を下がらせ莘月と2人きりになった秦湘は、お腹の子を生む目的は陛下のそばにとどまり父の復讐を果たすため、誰もがうらやむ地位や栄誉を手に入れたが思いは変わっていない、あなたは変わったわ、と言う。愛する人は九爺だと言い張っていたはず、それなのに今は衛無忌といるそうねと。「きっとあなたには理解できないわ。でも心配しないで、私は秘密を守ると約束したわ。あなたの身の上は絶対に明かさない」と返す莘月。
衛無忌は万家の側に立っているわ、つまり私の敵、もし私と子供を攻撃したら、あなたは私の味方になってくれる?と秦湘は莘月に聞く。砥様を守る必要がない限り、無忌があなたを傷つけることはないわ、彼を陥れたら絶対に許さない、と莘月は答える。「それがあなたの答えなら、もう話すことはないわ。帰って」と言う秦湘。「お元気で」と言って莘月は出ていく。
落玉坊に戻った莘月は「歌舞坊を閉めましょう」と紅姑に話す。様子のおかしい莘月に「誰かを恐れる必要なんてないでしょ。衛将軍が守ってくださるし湘夫人の後ろ盾もある」と言う紅姑。莘月は「湘夫人に狙われてるとしたら?」と言う。秦湘はすっかり変わっていた、いつか私たちの友情が消えた時、彼女は陛下の権力を利用してここを潰すかもしれない、私は無忌に守ってもらえるとしても芸妓たちが苦労すると。「分かった」と紅姑は言う。
石舫。九爺は両王が南朝に投降する気でいるという報告を聞く。胡偉立の孤立に対し、彼は挑発するたびに衛無忌に敗れ、軍心も人心も失ったのであろう、衛無忌の勇猛な戦いぶりを聞いて、羯族は恐れをなし戦意を失っている、南朝を敵視するどころか彼を軍神とあがめ、その知略に感服するほどだと石謹言に話す九爺。砂漠の民が長年助けてきた九爺ではなく、衛無忌に傾倒することが石謹言は許せない。しかし九爺は「先祖が我々に託した任務は、戦いを終わらせ砂漠を平和にすることだ。その任務を果たす人物は私でも衛無忌でも構わない」と言う。羯族が南朝に帰順し、砂漠に平和が訪れるなら先祖も満足するはずだと。
南朝に投降する気だと聞きつけた冒雲珠が両王に会いに来る。非道な胡偉立を王として認められない漠南王は、投降する気持ちを変えない。漠北王の息子・黒石も、土地と民を守るため帰順しか道はないと考えていた。しかし冒雲珠の話を聞き胡偉立を怒らせたくない漠北王が、投降しないと言い出す。怒った漠南王は漠北王ともみ合いになり、漠南王は亡くなってしまう。
内紛が起こり、漠南王が漠北王を殺したと衛無忌に報告が。相討ちをさせ両王を始末する気だったと分かった衛無忌は、単騎で内紛の場へ向かう。
両王の軍心を惑わし、戦わせる胡偉立。その間に割って入った黒石は「やめろ。漠南王は父を殺した。だが私はこの難局を前に恨みをすべて捨てる」と告げる。そして「投降しましょう」と胡偉立に言う黒石。その気などない胡偉立は「裏切り者を殺せ」と自分の兵に命じる。
兵たちが戦う中、黒石と戦い追い詰める胡偉立。黒石に向かって胡偉立が剣を振り下ろした時、衛無忌の放った矢が胡偉立の剣にあたる。
「来い」と胡偉立を誘うと馬を走らせる衛無忌。胡偉立は馬で追いかける。
馬上で戦っていた2 人は馬から降りる。「王位を奪うような卑怯者は勝者になれない」と衛無忌が言うと「全ては私が努力により勝ち得たものだ。絶対に渡さぬ。瑾瑜も本来は私のものだ」と言う。「黙れ、勝手なことを言うな。貴様は莘月の大切な人を死に追いやり、彼女に苦痛を与えた。後悔しているから墓前で泣いたのだ」と言い返す衛無忌。「瑾瑜は必ず私のもとに戻ってくる」と胡偉立は言う。
衛無忌と胡偉立は再び剣を交え戦い始める。しかし胡偉立が負けそうになった時、馬に乗った冒雲珠が駆けつけ、胡偉立を馬に乗せて逃げてしまう。
軍心を1つにまとめるため、主戦派の将領を斬首に処すよう衛無忌が漠南王に言う。衛無忌に従うと言い、漠南王は出ていく。同じ幕営の中にいた趙猛山に、両王の家族を建安まで援護しろ、と命じる衛無忌。私はここに残って投降した者に褒美を与えると。
衛無忌が戦上手なだけではなく義を重んじると分かり、黒石は噂に違わぬ立派な方だと実感する。
逃げた胡偉立は「この砂漠はもはや我々のものではない。私のものでもない」と言う。そして冒雲珠に「これは報いなのか。私は権力を手に入れたが、最愛の人を失った。彼女を想わぬ日はない。今、私は全てを失った。だが彼女は決して私を許してくれないだろう」と嘆く胡偉立。冒雲珠は泣きながら胡偉立に寄り添い「何があっても私の中では、あなただけがこの砂漠を支配する王です。皆があなたを捨てても私は離れません。そばにいます」と言う。あなたの心に彼女しかいないと気づいていました、でも私の心にはあなたしかいないと。胡偉立は冒雲珠を抱き締める。
衛無忌の戦功を喜ぶ陛下は「万謙の代わりなど見つからないと不安だったが、すべて杞憂だったようだな。無忌こそ、その人物だ」と昭陽公主に話す。そこに秦湘が来る。
独りで散歩をするのが心細いと言う秦湘。陛下が共に歩くと言うが、陛下はこれから皇太子を決めるため話し合いをする、一緒に歩く暇はないと昭陽公主が秦湘に話す。陛下にも羯族の脅威を除き辺境を平定した今こそ皇太子を決めて人心を安じるべきだと。「それほど重要な用事なら散歩は遠慮します」と言った直後、秦湘はつまずき転んでしまう。秦湘を心配した陛下は、宮殿まで送っていくことにする。
皇太子の件は後日話し合うことになる。「湘夫人は皇太子の座を空けておくため、わざと邪魔立てしたのでは」と言う司馬瓚。
昭陽公主は皇太子の座を他家に奪われれば万氏は没落してしまう、何としてでも万皇后の子を皇太子にしなくてはいけないと考えていた。
秦湘を訪ねた昭陽公主は、あなたの野心は想像以上に大きいようね、あなたが高みを目指すなら、私はあなたを突き落とす、もし万皇后の地位やそれ以上のものを望んでいるのなら、そろそろ手を引きなさい、と警告する。
秦湘は李佶と会い、この広い皇宮ではどこを歩いても攻撃にさらされる、宮中に縁者のいない私は誰にも頼れず孤独です、どうやって試練に耐え、この子を守ればよいのか…と不安げに話す。いつか苦境に立たされたら誰を頼ればいいの?と。
「私がお守りします」と李佶が言い、秦湘は「また会えますか?」と聞く。「お待ちしています」と答える李佶。
長子の砥と楽しい時を過ごした陛下。雷が鳴り出した頃、日も暮れる時間になる。秦湘の元へ行こうとする陛下を呼び止め、今宵は私と過ごしてください、今お帰りになっては雨に濡れてしまう、湘夫人は身重で自由が利かない、今宵は彼女を休ませては?と言う皇后。砥も「朗読を聞いてください」と頼み、陛下は「分かった」と言う。
昭陽公主の使いが秦湘のもとへ来る。山上の廟で行なう祭事にお越し下さい、と言う使い。体調が優れないので遠慮させていただくと秦湘は言うが、使いは「公主様が言うには、これはお子様のための祈念です。断わるなど許されませんぞ」と告げる。
ーつづくー
見送る莘月を抱き締めた時、てっきり衛無忌がいつものようにキスするかと思った(≧∇≦)ノ彡
「任務を果たす人物は私でも衛無忌でも構わない」と言った九爺様はさすが!!
こういうところ、カッコいいと思う。
いつの間にか冒雲珠が元気なってる(0д0∥)
けっこう重症だったのに…。
そして冒雲珠に「最愛の人を失った。彼女を想わぬ日はない」と言っちゃう胡偉立…。
・・・・・・・・( ̄ Δ  ̄)
それは冒雲珠に言っちゃダメなこと!!!
秦湘が怖いヾ(・ω・`;)ノ
復讐のために誰かを傷つければ、またそこに恨みが生まれてしまうのに。
莘月への恩も感じていないの?
李佶、お願いだから「私がお守りします」って言わないで(;△;)
ますます李佶が心配。
李佶の場合、秦湘に利用されていると分かっても、それでもいいと言いそう…。
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胡偉立はいつまでシン月を想ってるんでしょうか。
冒雲珠いつの間にか元気になってて・・
李佶も秦湘に利用され弄ばれて・・・
男性陣の方が未練たっぷりで諦めがつかないですね。女性陣の方はしたたかで怖い!
シン月と衛無忌中心で、九爺の登場場面が少ないですね。
九爺の方が情報網あるはずなのに、なぜシン月の居場所が分からないのだろうと不思議って私も思いました。
やっぱり衛無忌は軍服が似合う。
胡偉立との一騎討ちもカッコよかった♪
一方昭陽公主と秦湘、女の戦いもすごい~ 怖いよ(^^;
胡偉立、うささん、そうですよね…それを冒雲珠に言っちゃだめですよねぇ
それにしても九爺はいつシン月が戻ったことを知るんだろう?
砂漠のこととか朝廷のことは情報はよく入ってるようなのに…
その一方で、珠兒はその心の優しさに脱帽です。
胡偉立は王という役割が無ければいい人だと思うので、
支えてあげて欲しいです。
ブラック秦湘と昭陽公主のバチバチもすごかったですね。
李将軍を巻き込まないでほしいです・・・