「素直になれなくて」
顕婷が携帯で録画していた文物展での拳銃発砲事件が放送される。海浜市は楊社長の犯罪を徹底調査することに。
暁東も楊社長の事務所で過去の犯罪を集めていた。暁東が油を売っているとばかり思っていた顕婷に「君が送ってくれた映像だけでは逮捕できなかった」と呉警部は言う。
転生儀は佑守が直すことになる。「“転生儀”って何?」と聞く佑守に「分からない。君が修復して教えてくれ」と彦軍が答える。
莫涵が一緒に事務所へ来ないかと彦軍を誘うが、彦軍は「用事で忙しい。今度、ゆっくり話そう」と言う。
事務所に戻った暁東、莫涵、彭澤、嘯天、佑守はジュースで乾杯する。「やっと分かったよ。俺は好きな女子よりも兄貴のほうが大切だ。随分とみんなに心配をかけたな」と言う嘯天。莫涵がいつも気にしていたと話すと、みんなが恋しかったと嘯天も言う。
嘯天が彭澤に謝り「戻ればそれでよい。飲め」と言う彭澤。
彦軍は莫涵に話ていた“用事”のために可尚を呼ぶ。「暁東が遭遇した黒服の武装集団は、宝石展と文物展にも現れた。奴らについて調べてくれないか?」と彦軍が言う。自身も気になっていた可尚は快く引き受ける。さらに伝説の“黒スーツ”の門番である“藺の旦那”の調べも頼む彦軍。よく現れる場所や趣味、できれば弱点もと。
彦軍は理由として藺という男に接触を試みたいと話す。「どうやって?」と可尚に聞かれ、彦軍は「俺は文物展で黒服の男に襲われた。目的は分からないが、奴らは楊社長のボディーガードを装い何かを企んでる。奴らではなくボスである“黒スーツ”の目的だろう」と言う。「それを藺に聞く気か?」と可尚が言い、うなずいた彦軍は、黒スーツの門番が謎だらけなところを見るとボスはタダ者じゃない、でも何か分かるまでは内緒にしてくれと返す。
彦軍は龍龍とも会う。何か分かったか聞く彦軍に「役立つ情報は1つ。“黒スーツ”は30年前から財を成し、彼との面会を求め人々は藺思安(リン・スーアン)を訪ねた」と答える龍龍。彦軍が「藺思安が藺の本名か?」と言うと「でも、この名前もウソかもね」と龍龍は話す。「たかが門番を、なぜ、みんなが崇めるんだ」と言う彦軍。龍龍は「ボスが相当な大物なのね」と言う。
藺と知り合いになれば黒スーツと会えるが、藺の所在も謎だった。龍龍が「謎の門番を頼りに、どうやって謎のボスを探るの?」と言い、彦軍は「朱可尚に警察の資料を調べてもらってる。君も引き続き調査を」と頼む。
彦軍は暁東に忠実な龍龍に2人の出会いを聞く。「私を育ててくれた祖母が車にひかれて死んだの。暁東さんは犯人を捕まえて、私を看護学校にも通わせてくれたわ」と答える龍龍。彦軍が「奴に頼まれてハッカーに?」と言うと、龍龍は「違うわ。好きで始めたの。暁東さんは私の趣味に口出ししないわ」と返す。「奴の周りにはスゴイ人ばかり集まってるね」と言う彦軍。龍龍は笑顔で「彼がスゴイ人だからよ」と言う。
可尚は「藺は現在50歳過ぎで、若い時に香港で結婚してる。彼と接触した者の情報は全くなかった」と彦軍に報告する。機密資料の閲覧には上層部の暗号が必要だった。
友人に有力者のいる彦軍は、藺に接触しているかもしれないと考え香港へ行くことにする。
「暁東に手助けを頼む」と可尚に言う彦軍。可尚も呉警部に協力を頼んでみると話す。
彦軍は龍龍に“藺思安 香港に家族あり”とメールを送る。
可尚は当直で朝帰ったという呉警部に電話をかけ「藺という人物の調査に力を貸してくれませんか」と頼む。楊社長とボディーガードとの関係を調べたいからと。しかし呉警部から怒られてしまう。なぜ藺を調べるくらいで呉警部が怒るのか分からない可尚。
弾指神通( だんししんつう)の練習をしながら“暁東さんの任務に同行できたけど、暁東さんは私を妹としか見てくれない。一体、どうしたらいいの?”と思う莫涵。そこに彦軍が来る。
莫涵はみんなを呼ぼうとするが「必要ない」と彦軍は止める。
彦軍は莫涵の様子から暁東のことで悩んでいると悟り「本気で暁東を好きなら想い続けるんだ。いつか奴も気づく、必ずね」と話す。
莫涵だけに彦軍はお土産を持ってきていた。それが日記帳だと分かり、喜ぶ莫涵。彦軍は「君は冒険に出るのが夢だろ?この日記帳に君の人生における冒険記を書いてほしくてね」と言う。
莫涵は何の用事で忙しくしているのか聞く。「暁東を手伝って、ある調査をしてる。でも状況がはっきりしなくて…」と彦軍が言いにくそうに答え、危険そうだと感じた莫涵が心配する。
莫涵はステキなお土産を頂いたのに今はお返しできるものがないと、彦軍の手を取り無事を祈る。「これで神様が守ってくれるから、無事に戻れるわね」と言う莫涵。
屋上の階段近くで暁東と顕婷が話をしていると、吹き矢が飛んできて暁東に当たる。矢を飛ばしたのは大衛だった。
暁東がその場に座り込み、大衛に怒る顕婷。大衛は「ただの麻酔薬だ、死にはしない。しばらく動けないが、麻酔か切れれば元に戻る」と言う。
大衛は顕婷に「君が好きだ。俺の恋人になってほしい」と告白する。「この間、断わったでしょ?」と顕婷が返すと「君が俺を受け入れてくれたら、俺は組織を抜けて足を洗う。君に好かれる人間になるよ」と言う大衛。顕婷が「あなたが言う組織ってどんな組織なの?」と聞くと「多くの部門が存在する巨大で複雑な組織だ。ボスには危険な計画がある」と大衛は答える。「ボスって誰なの?どんな計画?」と言う顕婷。大衛は首を横に振り「彼の計画は闇に包まれ悪意に満ちている。君が俺の愛を受け入れるなら組織を抜けても構わない。君のためなら全てを捨てる覚悟だ。自分の命も惜しくない」と言い、大衛は行ってしまう。
「500年の歴史を持つ“明”の永楽大鐘は、23万文字が刻まれた史上最大の青銅の鐘です」とテレビで話しているのを聞いた嘯天は「この永楽大鐘は…確か、俺たちが海浜市に来る前に大臣たちが話してた鐘だ」と彭澤に言う。陛下が姚広孝(よう・こうこう)に鋳造を命じたと言ってた、なぜ500年前なんて言ってると。彭澤は「つまり我々が鐘の話を聞いた時から500年が経っているのだ」と話す。驚く嘯天。
暁東と顕婷が戻って来ないと不機嫌な莫涵。彭澤は残党が襲撃に来たのかもしれぬと言い、嘯天は助けに行こうとする。そんな2人を止め「もし2人がキスしてたら邪魔になるだろ」と言う佑守。キスが分からない彭澤たちに佑守が説明し、急いで模範は屋上へ向かう。
麻酔薬で動けない暁東を心配し、彭澤たちを呼びに行こうとする顕婷。急に動けるようになった暁東は、わざと大声を出し、慌てて顕婷が「どうしたの?」と戻ってくる。
暁東が目をつぶったまま動かず、顕婷は人工呼吸をしようとする。その時、暁東が目を開け、だまされていたと顕婷は知る。
「ひどいじゃない。すごく心配したのよ」と顕婷が言うと「本当に?」と真顔で暁東が聞く。顕婷がうなずき、意識し合った2人は自然に顔を近づけていく。しかしキスをする寸前で「暁東さん」といいながら莫涵たちが来てしまい、2人は慌てて離れる。
「何をしてたの?」と聞く莫涵。暁東は武道の練習だとウソをつく。
みんなと一緒にいながら“暁東は大衛の告白が気にならないの?”と思う顕婷。暁東も“なぜ顕婷は大衛との関係を釈明しようとしない?俺にキスをしようとしたのは大衛に気がないから?”と気になる。そんな2人の微妙な雰囲気が分かり、莫涵は「暁東さんも顕婷さんも様子が変ね。何かあった?」と暁東に聞く。「別に何も」と暁東が答え、それを聞いた顕婷も「そうよ、あるわけないわ」と言う。
莫涵が「信じていいの?」と言い、暁東が「当たり前だ」と返す。“さっきはキスしようとしたくせに、なぜ何もなかったなんて言うの?”と思う顕婷。「ウソじゃないのね?」と莫涵が確かめると「もちろん何でもないわ」と言って顕婷が行ってしまう。その返事に“大衛に告白されたうえに俺にキスしようとしておいて何もないだと?”と思った暁東もその場を後にする。
涙が溢れて止らなくなる莫涵。
暁東に麻酔針を射たのが大衛だと知り「奇怪で捉えどころのない奴だ」と嘯天に言う彭澤。嘯天は「兄貴の言うとおり、あんな賊を信じた俺がバカだった。大衛が暁東に何か言ってきたら黙っちゃいない」と言う。そこに佑守が来る。
「暁東は他に何と?」と佑守に彭澤が言う。佑守は「大衛たちの計画は、危険で悪意があるってさ」と答える。嘯天がその危険で悪意がある計画が何なのか聞くと、佑守は「とにかく俺が無敵の武器・転生儀を修復すれば大衛を退治できる」と言う。
夜遅くになっても佑守は転生儀の修復をしていた。こんな代物は“明”でも見たことがないと彭澤が言うと、嘯天がテレビのディスカバリーで見たことがあるような気がすると話す。化学とか時間とかの話題で時を圧縮できる物体を紹介してた、それと似ていると。
嘯天が転生儀に触れると、電流みたいなものが伝わってくる。皆が驚いている中「最後に作動した時の力が、わずかに残ってたんだろう。形を修復できても鍵がなくちゃ動かすのは難しい」と佑守が言う。さらに構造を見せながら「これは地球を取り巻く大気を制御し、最悪の場合、磁場変動も起こすらしい“明”の時代にこれほど化学が進歩してたとは」と佑守は話す。
大衛に尾行されていたら危険だと、暁東は顕婷を車で送って行くことに。顕婷が「昨日の彼の話だと…」と言いかけ、暁東が「奴の話を俺が気にしてるとでも?」とさえぎる。「もちろんよ、彼らの闇に包まれた計画が気にならないの?」と顕婷が言う。「話ってそのこと?」と言う暁東。「他に何があるの?」と顕婷が返す。
「そのことなら気になる」と言う暁東に「彼の盗みの手口は大きな破壊を伴う。世界中に被害を及ぼす可能性も」と顕婷が言い、暁東は「この件は調べてみる」と言う。
助手席に座りながら“大衛は私のために足を洗う覚悟でいる。それなのに、なぜ暁東は何も言わないの?大衛と私が付き合うことも阻止したいと思ってる?”と思う顕婷。自分をちらちらと見る顕婷に、暁東は「どうした?」と聞く。「別に」と顕婷が返すと、暁東は「大衛が会いに来たら慌てずに俺を呼べ。すぐ助けに行く。何でも自分で解決しようとするな」と言う。「分かったわよ」と言いながらも顕婷はその言葉が嬉しい。
暁東が署に行くと署内が慌ただしかった。「何が起きたんだ?」と聞く暁東に「文物展で逮捕した黒服集団が、全員、逃げた。楊社長を残してな」と可尚が答える。驚いた暁東が「黒服集団は留置場にいたんだ。逃げられるわけがない」と言う。そんな暁東に「俺が巡回に行ったら入り口は開いてて、警備員たちは気絶してた」と言う可尚。監視カメラも頑丈な鍵も壊されていたと。
呉警部は可尚に監視カメラが壊されるまでの映像を見直すように言う。
「お前にも協力してもらったのに、警察がしくじるとは。上層部の通達で黒服集団を捕まえなければ俺は停職だ」と呉警部が暁東に話す。暁東が「厳しすぎませんか?警部は長年、警察に貢献してきたのに」と言うと「仕方ない。ただ留学中の息子の生活費が心配だ。家内と息子への仕送りで、すでに家計は火の車でな。俺が停職になればなす術がない」と言う呉警部。暁東は俺が必ず黒服集団を捕まえますと言う。
厳戒態勢の署内から逃走できるなんて変だと思う暁東。
黒服の男が計画どおり全員、脱走したことを報告。相手は「戻る前に、もう一度“K”の行方を調べろ」と命じる。
監視カメラの映像は廃棄されていた。俺がもっと早く巡回していれば、と自分を責める可尚。「海浜市中の警官を配備しても奴らは逃げ延びた。事前に計画してたんじゃ?」と暁東は呉警部に言う。周到な逃走計画を立て、身を隠す場所を至る所に準備していた、検問を敷いても無駄だと。
暁東が「可尚、出発だ」と言い、2人は署を出て行く。
そのあと、呉警部は携帯を足り出し、誰かと話し始める。
病院。「暁東に言われてきたが、これから何を?」と可尚が龍龍に聞く。「まあ、ついてきて」と言う龍龍。「どこへ?」と可尚が聞くと「存在しない場所よ」と龍龍は答える。
エレベーターが一番下の階で止る。龍龍はさらに階段で病院の人が知らない下の階へ歩いていく。そこには楊社長の浮気を暴いた暁東たちを殺そうとした人たちがいた。「社長のボディーガードか?」と言う可尚。「そのとおりよ」と龍龍は言う。
抜け殻になったボディーガードたちを暁東がこんな所に連れてきていたと知り、可尚は驚く。「いつの間に奴らをここへ?」と可尚が聞くと、龍龍は「暁東さんから電話があったの」と話す。黒服集団に襲われ彭澤が抜け殻にした後、暁東は龍龍に隠す場所がないか相談していた。そして49日間の面倒も龍龍に頼んでいた。
龍龍は彼らが着けていた紋章を可尚に見せる。
ーつづくー
お互いを意識しているのに、素直になれない暁東と顕婷。
相手の気持ちばかりを気にしているけど、自分の気持ちに気づくのはいつかな?
転生儀もどんな物か気になる!!
でも、その前にあの佑守が直せなんて!!って思ったり(∩´∀`@)
ようやく嘯天が目を覚ましてくれてホッとした〜(o´д`o)=3
このままこの関係が続くの!?と思っていたから。
今度、嘯天が徐菲に会う時が楽しみ(*≧ω≦*)
否定しても莫涵には分かるよね(;д;)
莫涵の涙が切なかった。
だけど彦軍がもしかしたら莫涵を好きなのかも?
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