「梅の香 強し」
一枝梅を手助けしてくれた人たちが帰っていく。複雑な気持ちのまま、サンニャンもウーゴウ法師を見送る。
サンニャンが来ると、さっと手に持っていたものを後ろに隠すゴーシャオ。「どういうこと?」と怒ったようにサンニャンが言う。母に峨嵋に帰って跡を継げと言われたと。しかしゴーシャオは平然と「いいじゃないか、帰れよ」と言う。「一枝梅は解散?1人減るのよ」と言うサンニャン。ゴーシャオは「まだ3人いる」と言う。「でも…」とサンニャンが言い、ゴーシャオは突き放すように「いいから従え」と返す。サンニャンは「以前、峨嵋へ行った時、母にあなたの妻だと言ったわ」と話す。「だから?しかたなくついたウソだろ」とゴーシャオが言う。
サンニャンは「ウソ?確かにあなたの言うとおりね。“俺たちの家”と言ったのもウソ?私の勘違い?」と聞く。ゴーシャオが何も答えず「ウソしか言わないの?」とサンニャンが言う。ゴーシャオが「お母さんを悲しませるな。早く行け」と言い、サンニャンは「あなたって…最低」と悲しそうに言うとその場を後にする。
ゴーシャオが隠したのは“ハイは捕らえた。イン・ウーチウ”という文だった。
外へ駆けて行ったサンニャンは冷静にゴーシャオの態度を考える。そこにシャオメイとフーが追いかけてくる。
「怒らないでくれよ」とシャオメイが言うと「彼は何か隠してるわ」と2人に話すサンニャン。シャオメイとフーはまったく気づいていなかったが、サンニャンは「彼は危険な時ほど余裕のあるふりをする」と言う。「わざと君を遠ざけたと?」と聞くシャオメイ。サンニャンは「そうよ、何があったのかしら」と返す。「強敵と戦うから、お前を遠ざけたとでも?」と言うフー。シャオメイは「当たっているかも」と言う。
3人は相手が誰か考える。フーが「イェン・ソンはもういないぞ。インも辺境に追われた、今頃は韃靼人にやられてる」と話し、サンニャンは「断言できる?」と疑う。「インとは何度も戦ったし、ゴー兄さんの方が上だよ」と言うシャオメイ。そんな3人の様子をインが見ていた。
あの時、インをジャン・ジョンに頼んだゴーシャオ。ゴーシャオは殺すなと言っていたが、錦衣衛に仲間を何人も殺されていたジャン・ジョンは、恨みを晴らすため友人の異民族を呼び「助かりたければ彼らに勝て」と言ってインを置き去りに。追い詰められたインは「明を滅ぼしたいなら協力する」と、異民族と取り引きをし、解放されていた。
その後イェン・ソン親子と会ったインは、国境の軍備地図を差し出す。「今は別の後ろ盾が必要です」と言うイン。「だが売国の行為だ」とイェン・ソンが言うと、インは「得意技でしょう」と笑う。「どの部族だ?」とシーファンが聞く。インは「ハーラーの部族と明は、長年、敵対している」と答える。「我々も命がない」と怒るシーファン。殺されないとしても、やつらの奴隷になるだけだと。しかしインは「でも、この地図を利用し、彼らに攻めさせたら?」と言う。シーファンが「間違いなく、明王朝は滅亡するな。お前の利益は?」と聞く。インは「私のことより、才智を駆使してハーラーを説得してください」と話し、外へ出て行く。インは戻ってくる間に、地図を半分に破いてしまう。
インが連れてきたハーラーに「取り引きはしてやるが、無礼な態度は許さん」とシーファンが言う。「我々の助力がなければ、お前らなど何もできぬ」と不快な気持ちをあらわにするハーラー。シーファンは「お前たちこそ、地図の半分がなければ侵略は不可能だ」と言い返す。ハーラーは笑い「イェン宰相、よい息子を持ってあなたは幸運だ。残り半分の地図の値段を言ってみろ」と言う。シーファンは「金100両、100人の美女、安全な脱出」と要求する。ハーラーは「よかろう」と返事を。
サンニャン、シャオメイ、フーの話を聞いていたインは、サンニャンがハイに相談することを知る。
夜。ハイ・ルイ邸へ行ったサンニャンは、真っ暗なことに疑問を抱く。そして血を流して倒れている使用人を見つけるサンニャン。使用人は「ハイ様が…捕らえられました」と言う。そんなサンニャンは、背後から忍び寄ったインに気絶させられてしまう。
サンニャンが目を覚ますと、足と手を縛られ、うつ伏せのように吊るされていた。さらに指が少しでも動くと、火が縄に燃え移り、爆発する仕掛けまでされている。
近くにいたインに、サンニャンが「目的は?」と聞く。「やつに選択肢をやる。愛する女と国、どちらを守るか」と言うイン。お前を助ければ韃靼人に侵攻される、楽しみだ、と。サンニャンが「卑怯な」と言うと「卑怯?これだけじゃない。もし、お前がやつまために自殺を選んだら、1人巻き添えになる」と、インは檻に入れられたハイを見せる。
錦衣衛たちはハイの行方を聞きにきたゴーシャオに「インの仕業です」と話す。錦衣衛は「リーに会わせろ」とやってきたインを捕らえていた。ゴーシャオは牢にいるインに会いに行く。
牢の中に入ったゴーシャオは「ハイ様はどこだ」とインの頬を何度も殴り、首を片手でつかむ。インを殺しそうになった時、ジョンから「殺す事しか考えられんのか。かみつかれたら、お前も噛み返すだけか。覚えておけ、憎しみを解かすのは寛容だけだ。これも忘れるな、人を殺すことにこだわるやつは、相手を殺したとき、殺した本人も死ぬことを。解放して自分で決着をつけさせろ」と言われたことを思い出すゴーシャオ。ゴーシャオはインの首から手を離す。声を出して笑ったインは「うれしいよ、やっと本気になったな。今、俺を殺そうとした」と言う。
インはジャンジョンが自分を韃靼人に引き渡したことや、韃靼軍が明を滅ぼすため侵攻中だということを話す。「お前は国まで売ろうというのか」と言うゴーシャオ。インは「俺の話はまだ終わっていないぞ。お前の女を捕らえた」とまた笑う。指は使えぬようにした、サンニャンの隣には爆薬が積んである、二刻後に爆発すると。ゴーシャオが「国か女か二者選択というわけか」と言うと、インは「わかってるはずだ。俺の望みはただ1つ、お前に勝つことだ。5年前、お前は選択を誤りルーイーを死なせた。今度はどうする」と返す。そしてサンニャンは都の東にある倉庫にいて、韃靼人は西から侵攻することを話すイン。
ゴーシャオが町を歩いていると、シャオメイとフーが来る。「サンニャンがいない」と言うフー。ゴーシャオはインの仕業だと2人に伝える。
助けに行こうとする2人を止め「その前に頼みが」と言うゴーシャオ。
インは意識のないふりをして錦衣衛をだまし脱獄する。
サンニャンは「お助けすることができません。ゴーシャオは国を守ることを選びます。すみません。ハイ様が巻き添えになってしまったら、重臣をまた失います」とハイに謝る。そして「私が考えずに行動したせいでゴーシャオの足手まといに…。つきまとったりせず、早く彼から離れていれば防げたはずなのに」と自分を責めるサンニャン。ハイは「ゴーシャオへの思いは本物だな。お前たちは心から愛し合っている」と言う。サンニャンが「ただの仲間です」と言うと「お前はゴーシャオの気持ちを知らんのか?」と聞くハイ。サンニャンは「彼は何も言わないし、気持ちなどわかりません」と答える。
ハイは「言えぬこともある、特別に思っている相手にはな」と言う。「なぜですか」と言うサンニャンに「少しは自分に自信を持ったらどうだ」と言うハイ。ハイはサンニャンが捕まった時、馬車の中で宮中へ助けに行くと言ったゴーシャオとの会話をサンニャンに話す。「ルーイー亡き後、酒だけが一生の伴侶と思ってきた。でも今は仲間がいる。思ってくれる人もいる」と言ったゴーシャオ。「サンニャンか」と聞いたハイに、ゴーシャオは「私に対する気持ちには気づいていました。でも受け止められるか不安だったんです。かつて妻を失った。二度と愛する人を失いたくありません。だから絶対にサンニャンを救いたい」と言っていたと。
ハイは「私は政治のことにしか興味がない人間だ。男女の情には疎いが、男の気持ちならばわかる。彼が今、誰よりも思っているのはお前だ」と話す。必ずお前を助けに来ると。しかしサンニャンは「来てほしくありません。一枝梅がやってこれたのは信念と勇気があったから。彼がいたから困難も乗り越えられた。彼はいつも“信念と勇気で奇跡を起こす”と。それがゴーシャオです」と言う。
ゴーシャオがサンニャンとハイのいる倉庫に駆けつける。「韃靼人が侵攻してしまう」と言うサンニャン。ゴーシャオが「話は後だ、縄を解く」と言うと、サンニャンは「ハイ様を」と言う。
ハイの檻の鍵を開けようした時、インが現れる。「ここへ来たのか、ふざけるな。だったらなぜ、正義などのためにルーイーを犠牲にした」と言うイン。インは私と一緒にあの世へ行きルーイーに謝れと、サンニャンと繋がっているロープを手に持つ。ゴーシャオは「やめてくれ」とひざまずき「サンニャンを放せ。俺には何をしてもいい」と頼む。
サンニャンとインが解放される。
インとの戦いへ向かうゴーシャオに「決めたなら私は止めないわ。でも、あなたが歩み寄るほどインは傷つく。インを見下しているからよ。彼はそれが許せないの」と言ってゴーシャオを抱き締める。「必ず無事に戻ると約束して」と言うサンニャン。ゴーシャオは何も言わず、サンニャンの背中をポンポンと軽くたたく。
「私が地図を渡さないとなぜ確信した?」とインが聞く。ゴーシャオは「信じているからだ。俺は何度となくお前を見逃した。なぜなら今も変わらず、昔のライインだから。イェン・ソンの犬となり屈してきたのも、すべてはやつらを滅ぼすため。この世から抹殺するためだ」と答える。「ルーイーの敵を討つ資格があるのは私だけだ」と言うイン。
取り引きが成立し、残りの地図半分をハーラーに渡すシーファン。その時、シャオメイの放った武器がハーラーの手から地図を取り、木に刺さる。イェン・ソン親子やハーラーは、全員、兵に囲まれていた。
シャオメイと一緒に来た皇帝が「我が国に天の助け。売国奴と異民族たちを一網打尽にしてやる」と言う。
「皇帝に必ず知らせると思っていた。イェン・ソンの息の根を止めるためにな。俺が仲間を送ったのは念のためだ」と言うゴーシャオ。インは「なぜだ、なぜ私の心が読める?」と聞く。ゴーシャオは「俺の兄弟だからだ」と返す。
ゴーシャオとインが真剣に戦いはじめる。ゴーシャオに斬られても怯まないイン。そして勝負に勝ったのはゴーシャオだった。
背を向けて去って行くゴーシャオに「死は必ずしも負けではない。生きることはもっと苦しい。ついにお前に勝った。お前より早くルーイーに会いに行ける…」と言いながらインが亡くなる。
戻ってきたゴーシャオはインを背負い歩き出す。
“人は命を授かり生まれるが、生きる意味を知る者は少ない。意味を知らぬ者にとって命は懲罰でしかない。俺がそうだった。俺がまだ幼く、両親が生きていた頃、離歌笑(リー・ゴーシャオ)と名付けた理由を聞いた。両親は別離の時は高らかに歌い笑えと。当時は分からなかったが、今は分かる。別離の時に悲しみ心を痛めるのは、共にした時間に心残りがあるからだ。別離とはすなわち、未来の始まりなのだ。別れても高らかに笑い歌う。挫折することも雨風に泣くこともある。だが自分にとっての最大の敵は自分自身だ。自分の愛する者や夢や運命のためにひたすら進んでいく。寒さに耐えてこそ、梅の花は強く香るのだ”と思うゴーシャオ。
ゴーシャオから酒を取り上げるサンニャン。「不粋な女は嫌われるぞ」とゴーシャオが言うと、サンニャンは「まだ酒の力が必要?」と聞く。ゴーシャオが「昔ほどではないが必要だ」と答え、酒をサンニャンの手から取ってまた飲む。「少しは控えて」とサンニャンがまた取り上げ「言い忘れたが、口うるさい女も嫌われる」とゴーシャオが言う。サンニャンが「夫を気遣って何が悪い?」と言い返したところに「大変だ、大変だよ」と言いながらシャオメイとフーが駆けてくる。
「山西の盗賊が暴れてる」と言うフー。シャオメイが「早く行かないと」と言い、ゴーシャオが「よし、一枝梅の出番だ」と4人は馬に乗って向かう。
ーおわりー
終わってしまいました…。
30話、長かったような短かったような。
でも、とっても面白くて私は楽しめました!
インとは和解できたら良かったけど、インは罪を重ねすぎたものね。
それにインにとっては生きる事がつらかったと思うから…これで、もう苦しまなくていいのかな。
ゴーシャオを憎まないときっとインは生きてこれなかったんだと思う。
ゴーシャオはいつの間にサンニャンのことを?
あそこかな?ここなな?と考えるだけで楽しい(*´艸`*)
これでルーイーも安心できると思う。
ゴーシャオのことを思って、命懸けで助けたんだものね。
ルーイーならゴーシャオが幸せになることを望んでいるはず。
もっとみんなの活躍、見ていたかったなぁ。
最後まで読んでくださった皆さん、コメントをくれた皆さん、ポチッとしてくれた皆さん、Twitterでリツイートなどをして下さったみなさん、有り難うございました!!
みなさんのおかげで最後まであらすじを書くことができました。感謝します。
引き続き、他のあらすじも頑張りますので、よろしくお願いしますm(_ _)m
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いつもポチッをありがとうございます(*´ー`*)
インがルーイーを思う気持ちはある意味ゴーシャオ以上かもしれなくて、
長い間兄のように見守ってきた分、ルーイーを失って平常心を保てなくなったのかも?
そしてゴーシャオとインは義兄弟になるには相性が悪かったように思いました。性格の違いが大きすぎるというか…
最後は4人揃って幸せな場面でしたね。
サンニャンの想いもちゃんとゴーシャオに届いていて良かった!
二人は夫婦ということでいいのかな?
拷問など一部のシーンは苦手でしたが、面白かったです。
うささんやご一緒できた皆さんのおかげで順調に見終えることができました♪
うささん、あらすじおつかれさまでした。引き続き他のドラマでもよろしくお願いします。
今まで関わった人たちが大集合して、みんなの力でイェン・ソン親子を倒して良かった、良かった。
インの最期は今までのことを考えれば仕方ないか。
うささん、あらすじ完走お疲れさまでした。
くるみさんと同じく、残酷なシーンがあったけれど
私にとっては30話があっという間で、飽きずに楽しく最後まで見れました。ありがとうございました。
面白そうなドラマなので、視聴したいと思いました!
BSでもぜひ放送してほしいです。
あらすじお疲れ様でした
4人の活躍は爽快な所も多かったです。
特にウォレスさんの動きは天下一品だと思ってますので!また、BSでの放送を待ってます。
あらすじ、お疲れ様でした。
いうことなのかな?
国も売らなくて良かったです!
確かに…ゴーシャオとインの相性が悪かったんですよね。
ゴーシャオにとってはそんなつもりはなくても、
一緒にいることでインの性格を考えると、惨めになる気持ちも
分かるような気がしました。
サンニャンが「夫」と言ってたのをゴーシャオが否定しなかったから
夫婦になったということなのかな?
サンニャンとならゴーシャオも幸せになれますよね♪
こちらこそ、最後まで有り難うございました!
私、1人だけ「誰?」という人がいて、すぐに気づいて
自分のバカさ加減にあきれてしまいました(* ̄∇ ̄*)
このドラマ、面白かったですよねー。
私もあっという間に終わったような気がしました。
こちらこそ、最後まで有り難うございました!
妹妹や皆さんとも一緒に見たいので、ぜひBSで
放送してほしい!!
妹妹の感想も聞きたいです。
コメント有り難うございましたヽ(´▽`)/
ルーイーは子供までなくしてしまって…。
4人は絆もどんどん強くなって、本当の家族みたいな
存在になれたように思います。
活躍も良かったですよね(@^−^@)
本当、BSで放送してほしい。
こちらこそ、最後まで有り難うございました!
うささんはすぐに気づいたけど、私は思い出せなくて
うささんのあらすじで確かめましたよ~
インを逃がしたので、敢えて名前は入れなかったけど
多分ジャン・ジョンのことだよね。