「追いつ追われつ」
娉婷たちは、助けた阿漢たち夫婦の家に泊まらせてもらうことに。
布団に横になった娉婷の脈を診た酔菊が「気分が悪いでしょ?」と言う。首を横に振った娉婷が「どうしたの。お腹の子に何か?」と聞く。「おかしいわね。脈の乱れは外で体が冷えたせいかも。眠っててね、薬を用意する」と言う酔菊。そんな酔菊の腕をつかみ「私は大丈夫?」と娉婷が言う。「もちろんよ。だからゆっくり休んで」と酔菊は返し、その場から離れる。
娉婷に薬を飲ませながら「脱走兵が言った“豪傑”って北捷様だと思う。無事なのかしら」と酔菊が言う。「大丈夫よ、あの人が襲ったのは遠くの関所ばかり。何侠が兵を集める蕭陽関は私たちが避けると思い、近づかないわ」と言う娉婷。酔菊がうなずきながら「それならいいけど、私たちは…」と言いかけ、娉婷が「計画は変えない。疲れたでしょう、早く休んで」と話す。
ろうそくの火を消してからも眠れない酔菊は「娉婷さん、北捷様が恋しい?」と聞く。娉婷は「ええ、もちろんよ。どんなに遠く離れても、振り向けばそこにいる気がする」と答える。「北捷様も娉婷さんを思ってる」と言う酔菊。娉婷は「私はあの人のそばにいられない。今まで、ひどく苦しめたわ。それを繰り返してはならない。私たち、どちらにとっても苦痛になるだけよ」と言う。
娉婷は北捷との夢にうなされ、お腹が痛くなってしまう。気づいた酔菊は急いで阿漢の妻を起こし、裁縫の針を借りてくる。
すぐに娉婷の手首に針を打つ酔菊。それでも痛みが治まらず、酔菊は娉婷のお腹に打つことに。
痛みが治まった娉婷はお腹の子の心配をする。酔菊は「案じなくていい。体が弱ってるのに、二度と強がらないで」と話す。心身が疲れたら誰でも調子を崩すわ、薬材を買って養生しなくちゃね、と。しかし娉婷は「私たちに養生している暇はないわ。明日は蕭陽関に行く」と言う。
「蕭陽関?北捷様は来ないと、さっき言ったわよね?」と酔菊が驚く。娉婷は「何侠の計略が気になるの。北捷様が来ても来なくても、とにかく行ってみなくては。もし、あの人がきたら、危険を知らせたい」と話す。酔菊が「子は2人のものなのに、なぜ娉婷さんばかり苦しむの」と言う。「いいのよ。だって北捷様の子ですもの」と言う娉婷。
娉婷たちは、阿漢たちに世話になった礼を言い、発とうとする。「それで、どこへ行く?」と聞く阿漢。酔菊が「涼へ行くんです」と答える。阿漢が「蕭陽関を通れば早い」と言うと、阿漢の妻が「先は長いけど、路銀がないのでは?」と娉婷と酔菊にそれぞれ用意していた荷物を渡す。「これは?」と娉婷が尋ね「食料よ。何も持たずに旅などできないわ。少しだけどお腹は満たせる」と言う阿漢の妻。娉婷たちは厚意を受け取ることにする。
白蘭の関所が簡単に破られ、怒りに震える貴丞相。貴丞相が「誠の話か?駙馬が蕭陽関の守りを固めているというのは」と言うと、手下が「はい。蕭陽関の城守は駙馬の子飼いです」と答える。また先を越された、こざかしい、と思った貴丞相は「速やかに蕭陽関へ配下を送るのだ。白娉婷と楚北捷のどちらも、生きたまま白蘭から脱出させるな」と命じる。
娉婷たちを必死で捜していた北捷は、娉婷と酔菊らしき2人を見かけ追いかける。途中の店で2人連れの女性が蕭陽関を目指して行ったと聞き、急いで蕭陽関へ向かうことに。
蕭陽関。北捷は吊るされている檻に、2人の女性が捕われているのを目にする。すぐに鎖を切り、檻を下ろす北捷。しかし檻の中に入っていた2人は娉婷たちではなかった。
北捷が2人連れを見かけたか聞いた店で、娉婷たちは蕭陽関がこの先か聞く。店主は「あんたら、さっきもここを通ったよな?」と言う。娉婷が初めて来たことを話すと「間違うはずがない。さっき立派な姿の男が、あんたらを捜してた」と言う店主。娉婷は何者かが北捷をおびき寄せたと気づく。
檻から出てきた女2人は刺客だった。
女たちと戦い、勝った北捷は2人に「立ち去れ」と言う。しかし、2人は蕭陽関から放たれた矢で射抜かれ、亡くなってしまう。
北捷にも1本の矢が刺さり、そこに兵と共に羅浩(らこう)が現れる。「あまたの関所を破った楚北捷だな。どうやら向こう見ずな愚か者らしい。駙馬様の簡単な策に引っかかるとは」と言う羅浩。
何侠は娉婷たちが着そうな衣を羅浩に渡せと手下に命じていた。
「妻に似せた者をおとりにしたのか」と言う北捷。その様子を林の中から娉婷たちが見ていた。娉婷は北捷の元へ行こうとするが、酔菊が止める。
高笑いした羅浩は「名高い英雄が女にだまされるとは笑いぐさだ。逃げられると思うなよ」と言う。そして兵たちが北捷を襲い始める。
傷ついた体で戦う北捷を、見ていられない娉婷。娉婷は「死ぬのを見ているなんてできない。もし死ぬなら私も一緒に死ぬ」と泣きながら言うが、駆け出そうとする娉婷を酔菊は必死で止める。それでも1人で死なせないと、娉婷は「北捷」と叫ぶ。北捷はその声に気づき力を得るが、多勢にかなわない。そんな中、北捷に助太刀が。
北捷が助け出されたのを見届けてから、娉婷たちはその場を離れる。
酔菊が「私たち、どこへ行くの。さっきの人たちは誰?」と娉婷に聞く。「あの者たちは涼と戦った時、白蘭に残った晋兵よ。これで北捷様は大丈夫」と言う娉婷。酔菊は「私たちの味方なら、会いに行こうよ」と言うが、娉婷は「北捷様の無事が分かれば、会うつもりはない。私があの人の身を守るためには、こうするしかない。最初の計画どおりに涼へ行くわ」と話す。そして娉婷は「北捷様はひどい傷よ。あなたがお世話をして」と言う。
「嫌よ。北捷様は英雄でしょ。漠然さんも陛下もいるし、何より男なのよ。でも娉婷さんは?独りぼっちで体も弱く、お腹に子までいる。お願いよ、私を捨てて行かないで」と泣きながら言う酔菊。娉婷は酔菊を抱きしめる。
春来旅館。傷の手当を受けた北捷が目覚める。寝台から起きた北捷は、みんなの顔を見て「誰かと思えば、そなたらか」と言う。皆は数日前、漠然から“ひそかに鎮北王を助けよ”と言いつかい、あとを追っていた。
北捷は「今、私が白蘭にいるのは、わが妻を捜すためだ。戦や国のためではない。それゆえ皆に迷惑をかけられぬ。私に従う必要はない」と話す。しかし皆は「もともと私らは鎮北王に従い戦場に来て命懸けで戦っていました。ゆえに、この命は鎮北王のもの。鎮北王は肉親も同然であり、実の兄弟にも勝ると思っております」と言う。鎮北王にこの命を捧げると。北捷は「私に命を預けてくれるなら、その思いを無にできぬ。それならば私も同じく、皆と生死を共にする覚悟だ。この恩は決して忘れぬ」と言う。
北捷は市場で同じ衣を10着買う。そんな北捷をつけてくる男たちがいた。気づいていた北捷は、男たちをまく。
春来旅館。夜、北捷を襲撃しようと兵たちがやってくる。しかし、兵たちは同じ衣を着た男たちに混乱させられることになる。
耀天皇女が上奏を読んでいると貴丞相が来る。「駙馬は蕭陽関に兵を集めているようです。どうやら白娉婷を諦めておらぬかと」と言う貴丞相。皆を下がらせた皇女は「白娉婷はどこにいるのだ」と言う。貴丞相が「国境の昌将軍によれば、捕らえた脱走兵2人が松森山脈のふもとで見かけたとか」と答え「松森山脈で?話によると、その山脈はとても険しく獣が多い。付近の民さえ入らないとか。まさか白娉婷は大胆にも、その山脈を越えて涼へ行く気か」と言う皇女。貴丞相は「おそらく、そのつもりかと思います」と言う。
皇女は「私を敬服させる女子はこの世で白娉婷のみ。もし駙馬がいなければ、私はあの者を重臣とし、丞相と共に政務をさせ、安寧を得たであろう。もし楚北捷があの者を得れば、翼を得た虎も同じ。天下は白蘭の手に入らない」と話す。「では皇女様のお考えは?」と聞く貴丞相。皇女が「殺せ」と命じ、貴丞相は「承知いたしました。なれど駙馬のことは…」と言う。「駙馬はずっと屋敷におり、この私は宮中にいる。それぞれ己の務めを果たせばよい。そして丞相にも大きな務めができた。早く取りかかるのだ」と言う皇女。貴丞相は「私はこれにて」と部屋を出て行く。
貴丞相は手下に「昌将軍に使者を出せ。“松森山脈で白娉婷の行方を捜し、直ちに殺せ”とな」と告げる。白娉婷は玉のかんざしをつけている、それを目印に捜し出せばよいと。
謝恒に「どうだ」と言う司馬弘。「鎮北王の行方は、まだ…」と謝恒が答え、謝恒を見た司馬弘が吐血する。「お体を大切に」と心配する謝恒。司馬弘は「朕の命は長くない。大切にする意味もない。これほど鎮北王を捜しても影さえ見つからぬ。いつになったら鎮北王に皇位を譲れるのか」と言う。そして密勅を手に取り「白娉婷が見つかれば、その場にて新帝の皇后とする」と言って、司馬弘は謝恒に渡す。
永徳殿。燕王・慕容粛は「白蘭と晋は衝突したものの、急に兵を退いた。国丈はどう見る」と言う。「話によると耀天皇女が晋軍の前に現れ、説得して退かせたとか」と言う楽狄。慕容粛は「耀天皇女は女ながら切れ者だ。軍と朝廷を牛耳っておる。だが言葉だけで大軍を退かせたとは、買いかぶりすぎでは?」と言う。そして「国力が衰えた白蘭は、晋の大軍を都近くまで進ませてしまったが、これを迎え撃とうとした。そして晋のほうは、いくら強大な国とはいえ、戦をすれば力を損なう。わが燕には絶好の機会だったのだ。だが、ある者が1通の文で白蘭と晋の仲立ちをした。それほどの知恵者は、この世で1人しかおらぬ」と言う慕容粛。
うなずいた楽狄は「白娉婷を得れば天下を得る。あの者が?」と言う。慕容粛は「か弱き女子でありながら、天下を動かす力を持つ。あの者を得ぬことには、朕の心は休まらぬのだ。国丈、これは国の一大事なのだぞ。それは、よく分かっておるな?」と話す。楽狄は「ご安心を。陛下がそこまであの者をお望みなら、ご満足のいくよう全力で捜します。居所が分かれば、すぐお知らせいたします」と言う。
永安門を出た楽狄は「白娉婷のことで陛下は私を疑っている。飛照行は私の行いを知っている。あの者は悪賢く信用できぬ。見つけて殺せ」と臣下に命じる。
ーつづくー
娉婷がお腹痛くなるとドキドキしちゃう。
そして裁縫の針をお腹に打つってぇぇぇぇぇ(∩˃o˂∩)
と、とりあえず無事でよかった。
でも痛そうヾ(・ω・`;)ノ
よかったといえば阿漢たちもいい人でよかった(@^−^@)
脱走兵から助けてくれたので、阿漢たちも娉婷たちに恩を感じているよね。
裕福ではないのに、食料も持たせてくれるなんて。
傷ついた北捷も助かってよかったー(;д;)
漠然えらい!!
そして娉婷を皆が捜してる(@_@;)
いろいろありまして、またあらすじが遅れてしまっていてすみませんヾ(・ω・`;)ノ
遅れてでも続きを書いていくべきか、また飛ばして書くべきか悩んでいるところ。
どっちがいいだろう?(とか聞いてみる)
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しかし、皆には下心あり。プンプン!
今回も、『ほくしょうさま』は『へいてい』に会えず、気の毒!
モヤモヤします。
『ほくしょうさま』が『へいてい』を得ると、翼を持つ虎って。
う〜む。
その図は、浮かびにくいけど、悲しい程に真っ直ぐな想いの『ほくしょうさま』だから、美しいのだろうと、「孤高の愛」を盲愛する私です!
皆は『へいてい』を捜してますが、私は、「孤高の愛」をキーワードに、うささんのブログにたどりつきました。
うささんに聞かれ、お返事したいです。
大変とは思いますが、飛ばさないで、書いて欲しいです。
頑張ってついていきま〜す!
抜いたら血が出るんじゃ・・・大丈夫なのかしら。
貴丞相が「白娉婷がつけている玉のかんざしを目印に捜し出せばよい。」と手下に言ってたけど
このかんざしが後々の重要アイテムになろうとは。
でも、あれって玉のかんざしだったっけなあ?玉って丸い玉のことだよねぇ?
私も真面目な場面で笑いをこらえて、突っ込みまくって見てます。また、それも楽し。
突っ込む場面は多いけど、伏線を回収してる?ていうのでしょうか。
数回前を思い出し「ああ、あれね。ちとゃんと忘れてないじゃない。」と感心することもあります。←上から目線
うささんの御意にござります。
私はすっ飛ばしてもらってもかまいません。
コメントもついていきまする。
北捷が女二人と戦った場面、相手が女性なので戦いにくいかな!?と思ったら
やはり「立ち去れ」と言いましたね。命は取らないのが北捷らしいですね。
なのに・・・|д゚)
今回も漠然がいい仕事をして、北捷の元に援軍が来ましたね。
やっぱり漠然は出来る人!!かっこいいです。
うささん、あらすじはどちらでも(^^)
このドラマ、突っ込みどころがいっぱいあって楽しいです(笑)
今日見た45話でも真面目な場面で突然笑いが止まらなくなってしまい(≧▽≦)
私はおかしいのでしょうか(^^ゞ