【登場人物】
錦覓(きんべき)…楊紫(ヤン・ズー) 花女神の娘
旭鳳(きょくほう)…鄧倫(ダン・ルン) 天帝の息子
潤玉(じゅんぎょく)…羅云熙(レオ・ロー) 天帝の息子 旭鳳の兄
4千年前に交わした婚約の約定書を錦覓に見せた潤玉。潤玉は約定書に錦覓自ら自分の名を書き加えさせる。字体を鳳凰から練習させられたと聞き、潤玉は「旭鳳は飛白体を使う。生き生きとして洒脱だが、全て飛白体で書くと浮ついてしまい丁重さが失われる。じきに私が他の書体も教えてあげよう」と話す。慌てて「お願い、勘弁して。最初に習った字体だし、ずっと書いてたからもう慣れちゃったわ」と言う錦覓。そこに魘獣が来る。
潤玉は「君に贈れるような品はないが、この魘獣は珍しい生き物だ。よければ今後連れ歩いてやってくれ。もう少し大きくなれば乗ることもできる。迷惑でなければだが」と錦覓に言う。錦覓は「鹿に乗れたらとても楽でいいわ」と返し、魘獣を遊びに行かせる。
「私は生涯、寒い夜に生きる定め。天帝にはなれず、持ち物は小さな獣と簡素な宮殿だけ。私に嫁げば君もそんな日々を送ることになる。嫌ではないか?」と聞く潤玉。“女子はいつか誰かに嫁ぐものよね。魚さんと双修で交われば霊力はかなり上がる”と思った錦覓は「大丈夫よ、お互いのためになるわ。いつ双修するの?」と言う。驚いた潤玉は、意味の分かっていない錦覓に「慌てるな」と答える。今日から潤玉は“錦覓”と呼ぶことに。
月下美人がいつ完全に咲くのか気にする錦覓。潤玉は「遠い昔、月下美人は韋駄天に恋をした。常に美しく咲いたという。だが月下美人は知らなかった。愛する韋駄天は修行を積み情欲を断っていたのだ。数千年待っても想いはかなわなかった。毎年、仲夏には韋駄天は茶葉摘みで山を下りる。月下美人はその時を選んで精気を解き放ち、もっとも美しい姿を見せた。だが残念なことに韋駄天は混元の心理を得て悟りを開いており、情を持つ術がなかった」という月下美人の伝説を話す。
そんなに不吉な花なら別の花に替えると言う錦覓。しかし潤玉は「不吉などではない。この花のおかげで、君は今、私のそばにいる」と微笑む。開花を気長に待とう、と。
星の見張りの時間になり、戌の刻に戻ると言って潤玉はその場を後にする。
天界で兵に追われていた彦佑を鼠仙が助ける。
約束の場所に、ちまきを持って行こうとしていた旭鳳。しかし燎原君が「蛇仙らしき者が南天門に入ったとの報告が」と知らせに来る。旭鳳は「人数を増やせ。必ず今夜、捕らえる。それと兄上を呼べ」と命じる。
つらい気持ちで了聴を呼んだ旭鳳は、ちまきを錦覓に届けるよう頼む。今夜は用ができたゆえ日を改めて会いに行くと謝っておいてくれ、と。
甲子府に彦佑を連れてきた鼠仙は、香炉が動いていることに気づく。誰かが入ったと思うが、荒らされた形跡はない。
宴で錦覓殿を救うべきではなかった、恐らく天后と火神はあれで我らに疑いを抱いたはず、と言う鼠仙。彦佑は「目的は錦覓の真の姿をさらす事だ」と返す。
「あの方が水神に文を」と彦佑が取り出す。いつもどおり渡してくれ、と。しかし「探りを入れたが水神はあの方の文を開けず、今朝もはっきりと言われた。娘との平和な生活を望むゆえ計画には加わらぬと」と話す鼠仙。「平和な暮らしをも天后が許すと?では、この文は…」と彦佑が言いかけ、鼠仙は「また後日だ。時局は一瞬で変わる。錦覓殿と夜神の婚姻を天后が許さなければ水神も動くだろう。この文を使うのはその時だ」とさえぎる。
鼠仙は隠しておいた文がなくなっていることに気づく。「ここには、もういられぬ。水神にも会うな」と鼠仙は彦佑に告げる。
錦覓に挨拶をした宮女2人が「夜神殿下と婚約してよかった。でなければ何人を惑わしたか」「火神殿下は寰諦鳳翎を錦覓に送ったらしいの」「鳳凰一族の聖なる品でもっとも親しい人に与える物でしょ?天后は婚姻の証として天帝に贈ったとか。それを火神殿下は…」「まさに魔物ね」と自分の話をしているのを耳にする。声をかけた錦覓は「私が何か悪いことでもした?」と聞く。宮女2人は失言だったと謝り、逃げるように行ってしまう。その時、魘獣が。
魘獣に導かれ、後をつける錦覓。そんな中、錦覓は戌の刻に留梓池で待っていろと言った旭鳳の言葉を思い出す。急いで留梓池へ向かおうとした錦覓だったが、魘獣が衣を噛んで離さない。
鄺露が璇璣宮から出たところに了聴が来る。「錦覓殿に届け物で洛湘府へ行ったが、今日はここだというので参った」と言う了聴。鄺露は私が渡しておくと言うが、了聴は「直接本人に渡すよう殿下から言われている」と渡さない。「錦覓殿は夜神殿下と婚約をした身。璇璣宮に入る以上、貴殿に会う理由はない」と言う鄺露。了聴は「何事にも順序がある。火神殿下が先に出会ったのに、横取りする気か」と言う。
鄺露は「横取りとはよく言ったものね。夜神殿下との婚約は4千年前。横取りしようとしたのは火神殿下のほうよ」と言い返す。どうせ会いたくもないと、ちまきを渡す了聴。了聴は“今夜は用ができて約束の場所に行けない。また改めよう”と言う伝言を伝えるように言う。
魘獣に衣を引っ張られている錦覓の元に鄺露が来る。鄺露は「火神殿下とお約束が?」と聞く。「そうよ、話があるみたい」と答える錦覓。鄺露は栖梧宮の者がこれをと言ってちまきを渡し、「殿下は休養ができて約束の場所に行けないとか」と話す。
「夜神殿下と婚約された以上、栖梧宮との曖昧な関係は断つべきかと」と鄺露は錦覓に言う。そして、ちまきに挟まれていた赤い糸を取り「赤い糸は天の定め。情のもつれた過去はお忘れください」と言って持って行ってしまう。残された錦覓は「赤い糸?情のもつれた過去?」と意味が分からない。
旭鳳はあらゆる出口を封じ、彦佑を捜していると潤玉に話す。おびき出したあとは、潤玉が黒衣の男か確かめることに。
「錦覓殿元の婚約で疎遠になると思ったが、私のために動いてくれるとは」と言う潤玉。旭鳳は「事は兄上の名誉に関わる。それに、あの男は私を襲ってきた。私が解決せねば、兄上に申し訳が立たない」と言う。そこに燎原君が「蛇仙は璇璣宮の方へ」と伝えに来る。「まずい、錦覓がいる」と潤玉が言い、旭鳳たちはすぐに向かう。
錦覓がちまきを食べていると彦佑が来る。破軍星君に追われてここに逃げ込んだ、しばらくお別れだな、次はいつ会えることやら、と話す彦佑。そんな中、旭鳳たちが駆けつける。
彦佑をかばう錦覓。旭鳳は錦覓を術で引き寄せ、受け止める。
兵たちが取り囲むが、すぐに彦佑に倒されてしまう。自ら彦佑と戦い始める旭鳳。
錦覓が後から来た潤玉に2人を止めるように言う。「安心しろ、まだ命は狙わない」と錦覓に言って、潤玉が旭鳳と交代する。
「彦佑、かなりの水系法術の腕前だ。兄上とどれほど渡り合えるかは知らぬが、兄上は水系しか使えぬ。念のため、火で助太刀をしよう」と言う旭鳳。そこに黒衣の男が現れる。黒衣の男の攻撃を足で蹴る潤玉。その珠があたり、月下美人は燃えて灰になる。それが霊火珠だと気づき、あの時、旭鳳を襲った黒衣の男だと分かる潤玉。
黒衣の男は彦佑を突き飛ばして逃す。そして男は捕まり、鼠仙だったことが判明する。
宴で天后の注意を引いた鼠仙は、天帝に訴えることを事前に考えていた。鳥族の兵力配置図を「あの方に届けろ」と彦佑に託していた鼠仙。
天帝は「夜神を傷つけ、火神を襲ったのはそなたか?」と鼠仙に聞く。「その罪を告白しに参りました。お二人を襲ったのは私。すべての罪を認めます」と言う鼠仙。そこに天后が。
証拠があるのか天帝に言われ、潤玉は「あの日、私は黒衣の男から霊火珠を受けました。今夜、黒衣で璇璣宮に忍び込んだ鼠線が、同じ物を持っていたのです」と話す。燎原君が証拠の品を見せ「誰からこれを?」と言う天帝。
鼠仙は「故人です」と答える。「霊火珠は天界の至宝。誰が仙階の低いそなたに?」と天后が言い、天帝も「夜神と火神に何の恨みがあると?」と聞く。「恨みではなく義憤のためです」と答える鼠仙。天后が「蛇仙・彦佑はそなたの仲間か?」と尋ねる。鼠仙は「あの浮ついた男は宴の際、計画を台無しにしました。仲間のはずがない」と言う。
火神の命を狙い、宴を乱せと命じたのは何者なのか天后が聞く。水神か夜神ではないか?と。「義母上は先入観ゆえに偏った味方を」と天帝に言う潤玉。旭鳳も「私を案ずるあまり、激高されたのでしょう」と言い、天帝は発言に気をつけるよう天后に告げる。「私を利用して邪魔者を除くおつもりか?残念ながら全て私一人でしたこと」と言う鼠仙。
天后は仮面の男が見つけた仙人たちの密書を持って来させる。“半月後、洞庭湖で共に囲碁を打たん”と書かれた水神の文を読む天帝。天帝は「水神を呼べ」と命じる。「甲子府には璇璣宮からの文もあったが?」と言う天后。鼠仙は「個人的な文ばかりです」と言う。
滅日冰凌の秘法が書かれた巻物を見せた天后は、極めて危険な水系の禁術、何者かが長らく鳳凰の命を狙っていたかと、徹底的にお調べを、と天帝に言う。そんな中、呼ばれた水神・洛霖が来る。
鼠仙を見て驚く水神。水神は「火神殿下を襲った男が捕まったとか」と天帝に言う。「取り調べと判決の最中だ。そなたも聞いてくれ」と言う天帝。
天帝は「恨みもない火神と夜神を襲ったのはなぜだ?禁術を教えた者と黒幕の名は?」と鼠仙に聞く。
「滅日冰凌の巻物も、霊水珠もかつては陛下の物でした。お忘れですか?この2つの霊宝を誰に与えたかを。先ほどこたびの件は義憤によるもので、私一人の所業だと申し上げました。すべては火神が天后の御子であるがゆえです」と言う鼠仙。天后は「鼠ごときが無礼な口を」と激怒する。しかし鼠仙は「本日は無礼を承知で、あなたの罪を天下に知らしめよう。荼姚、天后の座を用い、鳥族を肥え太らせたな」と言い返す。
ーつづくー
潤玉に「いつ双修するの?」と言う錦覓も可笑しいけど、潤玉が旭鳳に呼ばれたと聞いて「きっと双修ね。なんてケチなの、私をのけ者にするなんて」と考えちゃう錦覓。
違うから!!!(≧▽≦)
錦覓は一体、なんだと思っているんだろう?
前にも思ったけど、潤玉の剣がすごく綺麗!!
仕事も夜神の方が好きなんだけどなぁ( ̄▼ ̄|||)
星の見張りっていいよね。
大事なところで旭鳳はちまきを手渡せなかったし(;д;)
赤い糸も航路に持って行かれて…。
彦佑〜〜〜〜〜(;´д`)ノ
潤玉の剣は素敵だったけど、術で引き寄せ錦覓を受け止めた旭鳳はかっこよかった!!!
きゃっ(*´艸`*)
天帝が大事な2つの霊宝を与えた相手というのは梓芬なのかな?
故人だし。
梓芬じゃなかったら誰だろう?
どうしても潤玉を悪者にしたい天后。
でも、そうすることで旭鳳の首を逆に絞めることになりそうだけど(@_@;)
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