階段から転げ落ちた藍蘭は、椅子に座ると額の血をティッシュで拭く。そして花瓶にさしてある木蘭の花を手に取る。
張暁はオーディションの会場へ。
人工の雪が降る中、清代の衣装を着た藍蘭が傘を持ちながら歌い始める。髪には木蘭の花が。思い出がよみがえり、見つめていた張暁の目から涙が溢れて来る。
会場にいた殷正は参加者の資料受け取り、藍蘭がオーストラリア帰りでファッション雑誌のモデルだったという説明を聞く。その手には第四皇子の指輪がある。
しばらくして会合のために殷正は席を立つ。
藍蘭は歌が終わり、舞台から下りて行ってしまう。張暁は追いかけようとするが、部外者以外は入れないと止められ、会場の外へ出される。
張暁は黄棣と2人きりになれる場所で会い、馬爾泰若曦と会ったと言う。自分と瓜二つで、断言はできないがたぶん彼女だと。「事故に遭った私は第八皇子の屋敷で意識が戻った。その時は階段から落ちたと言われていたけど、今日の彼女も階段から落ちたわ」と言う張暁。張暁はさらに会長が康煕帝と生き写しだったことも話す。
「"パラレルワールド"だな」と言った黄棣は、俺達がタイムトンネルで過去へ行き若かりし頃の祖母を殺したとする、祖母が子を生む前なら俺たちは誕生しようがない、なら誕生しない俺たちが祖母を殺すことはできない、このパラドックスを解決するのがパラレルワールドや多元宇宙論、過去において歴史を変えると別の時間軸が生じる、君が清の時代へ行き若曦となって第四皇子と大恋愛をしたことで歴史を変えていたんだと話す。「私の出現で歴史は2つに別れたの?」と言う張暁。2つの歴史はそれぞれ時を刻み、私のいる世界には私を捜しに第四皇子がやってきた、私がいない世界の若曦は何らかのアクシデントでこの世界に現れたのねと。黄棣はうなずく。
張暁は黄棣に藍蘭を調べてほしいと頼み、自分は殷正を探ることにする。
殷正はバーで一緒に酒を飲んでいた汪から「会長を怒らせるな」と言われる。会長もいい年、少し我慢していればいずれ会社は手に入る、そうなればお前の思うがままだと。僕は実の息子じゃない、後継者は別にいると返す殷正。汪は最後までどう転ぶか分からない、司瀚は20年以上も海外暮らしで、実の息子でも離れ離れでいれば愛情も薄れる、もう1人の弟もお前と戦う気はなくライバルではないと言う。それでも司瀚の帰国は最大の試練になる、だからこれ以上、会長に盾突くな、会長も悪い人ではない、最後はオーディションに同意してくれただろうと言う汪。
「だったら僕は母が世話になったと感謝すればいいのですか?康震天は父の遺産で会社を大きくし、僕まで息子にした。奴にそんな資格はない」と殷正は汪に言い返す。そんな話をしている時、藍蘭がバーに現れる。藍蘭の背中にある木蘭のタトゥーを見て、オーディションを思い出す殷正。テキーラを飲んだ藍蘭は、見つめる殷正に頬笑むとバーを出て行く。殷正は酒を一杯飲み、そんな藍蘭を追いかけて外へ。しかし藍蘭はタクシーに乗って去った後だった。
帰りの車の中で酔っていた殷正は清代文物展で会った張暁のことを思い出す。そしてバーやオーディションの藍蘭のことも。
家に帰った殷正はさらにワインを飲み、清時代の衣装を着た女性が木蘭の花を持ちながら歩いている夢を見る。
控室に入った黄棣は、入ってきた藍蘭に「若曦」と呼んでみる。しかし「悪いけど人違いね」と軽くあしらわれてしまう黄棣。つきまとう黄棣の社員証を見た藍蘭は「どこの部署?」と言うが、黄棣は慌てて君にそっくりな友達がいて無視されたと思ったとごまかし控室を出て行く。
初出勤をした張暁のデスクの隣は、新人の莫小荷という女性の席だった。第十皇子に似ている課長は"ジャック"と自分を呼ぶように言う。
気さくな莫小荷は、上司のジャックに比べ副会長(殷正)はイケメンで大人の男で悩殺されそうだと張暁に話す。ここで働き始めたのも彼目当てだと。
張暁はそっと副会長室に潜り込む。
デスクの上に第四皇子の指輪を見つけ、張暁は手に取る。"彼の指輪だわ"と思う張暁。張暁は涙を流しながら"なぜ?これが何よりの証拠よ。彼はどこかにいる。まさか彼がこの世界へ私を捜しに来たの?私も彼を捜すべき?"と思う。
張暁が指輪の内側の文字を見ていると、人の声が聞こえて来る。急いで持っていた指輪をデスクに置き、携帯で写真を撮ると隠れる張暁。直後に藍蘭が自分の趣味と同じセーリングや"ふたりのベロニカ"という映画が好きだと知った殷正が「モデルは藍蘭にしよう」とアシスタントに言いながら入ってくる。
オークションのポスターのデザインは木蘭をメインにしてくれ、とアシスタントに話していた殷正は、指輪が置いてあった場所とは違う所にあることに気付く。
指輪を持ち「誰が触った?」とアシスタントに言う殷正。アシスタントはオフィスに鍵をかけた方がいいですねと言う。
いろんなことが起こり過ぎ、張暁は整理が出来ない。黄棣は「藍蘭て怪しい気がする。他人に嗅ぎ回られたくなさそうだ」と張暁に話す。彼女の出現が偶然ではないと思っている張暁は「若曦を知ってた?」と聞く。黄棣は長年女を見てきた経験から、彼女は若曦を知らないと答える。
第四皇子の指輪に第四皇子の顔をした他人、3か月前の経験は夢?私の存在がみんなの人生を変えたの?もしすべて関係あるなら私はどうすればいいのかしら、と張暁は思い悩む。
紫禁城の外壁に触れながら"壁の向こう側には、かつての私とあなたが存在していた。まるで遠い夢のよう。ずっと紫禁城の壁の外へ逃げたかった。でも今は壁の内側にいるあなたを忘れられない。私たちの間を隔てる300年の壁。触れ合う事もできない"と思う張暁。一番忘れられないのはあなたのこと、あなたのことだけは手放せない、あの頃の私はあなたのために生きていた、今の私もまたあんな風に生きるの?いいえ、同じ過ちは犯せないと涙を流す。
震天のビルを見上げていた張暁を見た康震天は、自分の乗っていた車に張暁を乗せる。
空を見上げるだけでビルの中に入ろうとしない張暁が、奇妙だと思ったと話す康震天。康震天は悩みなら私に話しなさいと言うが、張暁は個人的なことでもあるので説明出来ませんと目を落とす。そして会社を辞めると言う張暁。康震天は自ら自分を売り込み、入社したばかりの張暁に「逃げることで解決できると思っているのなら、あまり名案ではないな。立ち向かわずして解決はしない」と言う。
藍蘭と契約しようとした殷正だったが、来たのは代理のマネージャーだった。大切な契約で直接本人と契約したい殷正は、藍蘭がセーリングに行っているという香港へ向かう。
張暁はジャックからオークションのポスターのデザインを任される。
香港へ行き藍蘭と会った殷正は、砂浜を歩きながらセーリングが昔からの趣味か聞く。いいえ、3年ほど前かしら、と答える藍蘭。背中のタトゥーや髪に木蘭をつけていたのを見ていた殷正は「君は木蘭が好きなのかい?」と言う。藍蘭が木蘭とは奇妙な縁を感じると返すと「縁といえば君には見覚えがあると思っていた。そしてやっと思い出したよ。博物館で会ったとね」と言う殷正。「確かにどこかで会ったかも」と張暁は言う。
張暁はこの後、乗馬の予定があると話す。
藍蘭の言う"乗馬"とはメリーゴーランドのことだった。一緒に乗った殷正は、刺激的なセーリングとメルヘンな木馬を好む藍蘭に「どちらが本当の君だ?」と感じる。「これが私です」と言う藍蘭。
藍蘭は「願い事がシンプルならもっと気楽に生きられそう」と話す。しかし殷正は「僕は違うな。簡単に達成できたら、手ごたえがなくてつまらない」と言う。
藍蘭と食事をした殷正は、いい関係が築けると思うなら契約してくれと契約書を差し出す。黙ってサインをする藍蘭に「中を見ないのか?」と聞く殷正。藍蘭は「信じてる」と言う。
藍蘭はデザートについていたピックを持ち、ムースに"1211"と書く。部屋の番号?と殷正が聞くと、ふっと藍蘭は笑いイチゴを口にする。
ーつづくー
藍蘭の歌を聞いて、またうるうる(;_;)
張暁と藍蘭。どっちも同じような髪型でメガネをしている時がありますね(@_@;)
でも藍蘭は横分けかな?
黄棣が出て来るとずっと喋っている感じ(≧∇≦)ノ彡
殷正は藍蘭を博物館で会った張暁だと勘違いしちゃっているんだよね?
同じ詩詩ちゃんが演じているのに、やっぱり藍蘭じゃ"違う!!"って思っちゃう。
張暁じゃなきゃ、張暁じゃなきゃダメだよぉぉぉぉぉぉって(;△;)
張暁が何度も何度も涙を流して切ないです…"(ノ_・、)"
壁のシーンも…きゅぅぅ。
あぁぁ、続きが早く見たいのに月曜までおあづけ…。
でも、今夜、皆さんとお茶会でお話できるのが楽しみですーo(≧∇≦o)
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違いが分かりにくいことも出てきそうですね。
お茶会でも話が出ていましたが、
殷正は混同しているきらいもあるような。。。
この二人はどう動いていくのでしょう?
オーディションの時のあの曲もしんみりしました。
そんな中で、黄棣くんの動きが面白いですね!
次回もこちらの動きも楽しみです。
Appleさん、同じ時間帯にコメントできたってすごく嬉しかったです。同じ時間帯に一緒に思いを馳せてるんだって感じました。