【登場人物】
白浅(はくせん)/司音(しいん)…楊冪
墨淵(ぼくえん)…趙又廷
折顔(せつがん)…張智堯
離鏡(りけい)…张彬彬
擎蒼(けいそう)…連奕名
離怨(りえん)…杜俊泽
臙脂(えんじ)…代斯
子闌(しらん)…劉芮麟
白真(はくしん)…于朦朧
東華帝君(とうかていくん)…高偉光
使命星君(しめいせいくん)…王骁
疊風(ちょうほう)…賴藝
令羽(れいう)…張赫
天君(てんくん)…蒋恺
央錯(ようさく)…牟鳳彬
「寄り添う心」
洞窟に入った司音は、床にいる離鏡と玄女を目にする。そんな司音に気づき、玄女から離れる離鏡。離鏡は司音と目を合わせることができず「すまない。天族と翼族が結ばれることはない」と言う。「そうか。私たちは一緒になれないという言うんだな。だったら私をどうする気だ」と司音は問う。離鏡は「俺は…あまりに浅はかだった」と言う。
「こう言ったよな、“司音だけを愛する”と。それが浅はかだと?」と聞く司音。玄女が「私たちを認めて。あなたと離鏡様には未来はないわ」と言う。司音は「“未来”とは何だ?他人の仲を引き裂いて得るものか?」と強く言う。「裏切ったのは俺だ。司音、こんな俺がお前と釣り合うわけがない。墨淵と一緒になれ」と言う離鏡。司音は「まだ師匠を屈辱する気か?言ったじゃないか“身分も地位も捨て、一緒になりたい”と。あれは何だ?」と涙を流しながら言う。離鏡がうつむき「分かった、好きにしろ」と言って司音は出て行く。
酒を飲みながら離鏡からの文や贈り物を燃やす子音。
離鏡は玄女と火麒麟と一緒に崑崙虚の山門を出る。立ち止まり、振り返った離鏡の腕を掴むと、玄女は「行きましょう」と言う。離鏡は「翼界へ行く気か」と聞く。よく考えろ、俺は王子とはいえ何の実権も持たない、と。「私は司音に背きました。それは崑崙虚や天族に背いたも同じ。今の私には、あなたしか頼る人がいません」と言う玄女。離鏡は玄女の手を取り「行こう」と言う。
酔いつぶれていた司音の前に墨淵が座る。墨淵の咳払いで目を覚ます司音。目の前にいる墨淵に驚き「師匠、いつ洞窟から?」と司音が聞く。「火元に注意しなくては崑崙虚が丸焼けになる」と言う墨淵。司音が謝り、墨淵は「これほど飲んだなら涙を流せばよい。苦しむばかりでは美酒が無駄だ」と言う。
司音は墨淵の足を膝枕にし泣き始める。「なぜ、こんなに早く出て来たのですか」と聞く司音。墨淵は「修行も怠けるし、気まぐれに泣くからだ」と答える。体を起こした司音は「もう泣きません」と言う。
司音は墨淵の手を取り「まだ傷が治りきっていないのでは?」と体を心配する。しかし墨淵は「案ずるな。ゆえに汁物も要らない」と言う。司音は洞窟の前で自分が言ったことを墨淵が聞いていたと分かる。
「離鏡の目は澄んでいるが、惜しいことに眼識がない」と言う墨淵。司音が膝を抱え「ご存知でしたか」と言うと、墨淵は「何のことだ。私はただ、離鏡が玄女と去ったと聞いたのみ」と話す。翼界へ戻ったと。
辛い気持ちを吹き飛ばすように、司音は「東皇鐘のことを教えてほしいのです」と言う。そして「なぜ翼王が東皇鐘を持っているのか書物で調べても理由が分かりません。あれを作ったのは師匠ですよね?天地を滅ぼす神器がなぜ翼界に?」と聞く司音。
墨淵が「天族が魔族との戦いで翼族と結盟した時、誠意の証として父神が擎蒼に贈った」と答え、司音は「東皇鐘には本当に天地を滅ぼす力が?」と尋ねる。「ある。東皇鐘は危うい神器だ。もし使えば四海八荒の衆生が滅ぶ。阻止するには強い元神(肉体を超越した命の精髄)を生贄とし、封印するしかない」と言う墨淵。生贄にすれば元神の魂は離散し東皇鐘の怒りは鎮まる、と。
擎蒼が謀反を起こせば、東皇鐘が最大の脅威になると分かる司音。司音は「話では逆に東皇鐘で元神を封印できるとか?」と聞く。墨淵は「そうだ。だが、封印できるのは、天族、鳳族、狐族のみ」と話す。司音が「ならば、それができる者は、天君と折顔と狐帝だけですね」と言うと「それと私だ」と墨淵が言う。
司音と歩いてきた墨淵に、疊風は霊宝天尊から法会の招待状が来たことを伝える。いつもは断っているが、司音が世間を知るよい機会だと墨淵は行く事にする。墨淵がその場を後にし、疊風が「普段の師匠ならお断りになるのに、お前に気晴らしをさせるため承諾なさった。子供じゃあるまいし、師匠に心配をかけるなよ」と司音に言う。そして「分かっている。愛する玄女を奪われ、落ち込んでいるんだな?」と誤解したまま行ってしまう疊風。
翼界に戻ってきた離鏡と玄女は、離怨に捕まり擎蒼の元へ連れていかれる。「親不孝者め。翼界の統一のため、私はお前の母の命を犠牲にした。ゆえにお前を粗末には扱わなかった」と言う擎蒼。日々、酒を飲み、人間界で遊びほうけても束縛はしなかった、3人の子の中でお前に最も寛容だった、だがお前は天族を追って翼界を捨て崑崙虚と通じた、生かしておけぬ、と。離鏡は「私は死んでもいい。ただ、この娘はこのに件に関わりがないのでお助けを」と言う。
擎蒼が剣を振り上げ「義父上」とその手を止める玄女。「今、何と?」と擎蒼が聞くと、玄女はひざまずき「義父上、離鏡様の思い人は司音ではなく、この私です。離鏡様には何の罪もありません」と言う。剣を玄女の肩に置き「どう言うことか話せ」と言う擎蒼。玄女は「離鏡様が崑崙虚へ行ったのは偵察のため。司音がここにいる時、よき友を装いつつ接近し、あの者が去ると機を逃さず後を追ったのです。あなたは離鏡様の父上。ならば息子の忠誠心はご存知のはず」と訴える。さらに玄女は「私は離鏡様に命を救われ、愛してしまい望んで翼界に来ました。もう離鏡様の女ゆえ“義父上”と呼びました。離鏡様についてここへ来たからには、この玄女が義父上をお助けしたく思います」と言う。私をお使いください、天族を倒すため、と。
自分は青丘の白玄の義妹、崑崙虚で上仙の庇護を受けてきた、話によれば崑崙虚にはとある陣法図が隠されているとか、と話す玄女。擎蒼は「それは知っている。昔、魔界との戦いで墨淵は天兵を率い49変化する陣を敷いた。その巨大な勢力で魔族を退けたのだ」と言う。玄女は陣法図を手に入れるための策があると言い、私と離鏡さまを解き放つこと、私を嫁として大紫明宮に迎えること、という2つの条件を出す。擎蒼は条件をのみ「婚礼は明日だ。祝いは9日間とする」と皆に告げる。
天界。墨淵は司音を連れ、霊宝天尊に会いに行く。
霊宝天尊の元から帰ろうとしていた桑籍と連宋に挨拶をする墨淵と司音。笑いながら霊宝天尊は「天君は桑籍殿下のため、近く折顔上神に依頼し、青丘の白浅に縁談を申し込まれる」と言う。驚いてしまった司音は、何とかごまかす。
桑籍は「ここに来たのなら天宮へも行ってほしい。翼族との戦いについて、父上が話したいと」と墨淵に言って連宋とその場を後にする。
傷が癒えていなかった墨淵は天尊の温泉に入る。浴場に来た天尊は「この温泉は霊気を持つが、万能ではない。回復を急いでおられるのは金蓮を守るためか、それとも戦のためか?」と墨淵に聞く。「どちらもです」と答える墨淵。頷いた霊宝天尊は「先日、崑崙虚へ行き金蓮の息吹を感じました。間もなく大願が成就しますね」と話す。墨淵は「私も感じています」と言う。
婚礼の後。赤い衣装を着て寝台にいる玄女のところへ来た離鏡。酔っている離鏡は玄女の顔を見ると、背を向け「司音。俺の願いはいつかお前を妻にすることだ」とつぶやく。「離鏡様、私は玄女です」と言う玄女。離鏡は「そうだ、お前は玄女だ。司音じゃない。司音とは違う。もし司音なら自分の命を守るため友を犠牲にはしない。それほど司音は情に厚い。俺は女1人のため、そんな司音を裏切った」と言う。
玄女は離鏡の側へ行き「私はあなたのために…」と言い始める。そんな玄女に「そなたは愛する相手を間違えた」と言う離鏡。胸に手を当て離鏡は、俺のここにいるのはそなたではない、と。
座った離鏡は「司音、すまない。何もかもが俺の過ちだった」と言う。「婚礼の夜なのに、そんな話はやめて」と言う玄女。「婚礼?」と言った離鏡は酒を飲むと、盃を床に投げつけ割ってしまう。
離鏡が出て行き、玄女は泣き崩れる。
外に出て来た離鏡を捕らえ「出兵の日まで閉じ込めておけ」と兵に命じる離怨。
縛られ痛めつけられた玄女を前に、擎蒼は「天族の墨淵は大紫明宮に侵入し、わが養子の令羽を連れ去り翼界の将兵を虐殺した。翼界の王として、この数々の屈辱は断じて許せぬ。皆はこの私に従い、世の局面を変え天地を逆転させ、天君を丸天から引きずり下ろせ。我ら翼族が天下を統べるのだ」と宣言。そして、その女を崑崙虚に捨ててこい、天族の者どもに翼族の決意を見せつけよ、と告げる。
座りながら「こんなに長く師匠と旅ができるとは。私を元気づけようと連れ出してくれたんですね?」と墨淵に言う司音。墨淵は「分かれば良い」と言う。
少し疲れた言う墨淵墨淵を1人にするため、司音は墨淵から離れた場所へ行って座る。「離鏡には裏切られたけど、1000万年後には忘れられてるはず。たかが1度の恋だもの」と司音がつぶやく。そんな司音のそばに金色に輝く墨淵と似た者が座る。やはり司音には、その姿は見えない。
司音が「師匠に心配させて本当に罰当たりだわ」と言うと、金色の者が「そう、罰当たりだ。雷で傷を負った師匠が完治しないまま旅に出たのは、お前のため。どれほど身を犠牲にしていることか」と言う。「白真兄上と折顔に知られる前でよかった。知れば私を笑ったはず。文を出さなくてよかった」と言う司音。司音が「天族は翼族と戦をすると兄上も言ってたけど、師匠は私を連れていってくれるかな」と言う。「戦う?もし私が墨淵なら、決してお前を…」と言いながら、金色に輝く者は司音と顔を合わせる形となる。気まずさを感じ、金色の者は消えてしまう。
崑崙虚に戻って来た司音が疊風や令羽と話していると「玄女が山門にいます」という知らせが。急いで疊風たちが向かうと、弱った玄女が倒れ込んでいた。
「何もかも私の過ちなのです。卑怯な離鏡を信じたせいです。早く墨淵上神にお知らせを。翼族が挙兵しました」と言う玄女。擎蒼は戦意を示すため別の女を離鏡の妻にし私を痛めつけここに捨てました、墨淵上神を屈辱するための見せしめに、と。
疊風は手当をするため、抱きかかえて玄女を連れて行く。
“戦書”を読んだ墨淵に、天君は「そなたはどう思う」と聞く。「私は武神。翼界が望むなら戦うまでです。ただ戦が終わったのち、いかに翼界を服従させるかをお考えに?」と言う墨淵。天君は「それは案ずることはない」と答える。
天君たちと大殿から出て来た墨淵に、玄女を抱えていた疊風が「擎蒼が挙兵し、戦意を示すべく玄女を傷つけ捨てました」と伝える。
疊風が行き「擎蒼は予想よりも早く挙兵したのだな」と墨淵に言う天君。墨淵は「敵の兵力は20万です。こちらも兵20万の用意を」と言う。天君はこの戦を墨淵に託すことにする。
玄女の手当てを終えた疊風は、部屋を出ると天君と東華帝君が墨淵と話をしていた時、何か作戦の話をしていたか子闌に聞く。子闌は「師匠と帝君は心配していないようで、天君だけが焦っておられました。この戦を何とも思っていないのでは?」と答える。しかし墨淵のことをよく知っている疊風は、余裕を見せるのは厳しい戦になる証だと分かっていた。
司音の部屋に玄女が謝りに来る。玄女はひざまずき許しを請うが、司音は、お前のような恩知らずに関わりたくない、顔も見たくない、傷が治ったらすぐに出て行け、と言って部屋を出て行く。
司音が外に出ると令羽が立っていた。「令羽さんに立ち聞きの趣味があるとは」という司音。令羽は「違う、知らせに来ただけだ。私とお前が出陣する」と言う。私たちは師匠と共に戦い、他の弟子は翼界と天界の境を守ると。
大殿を歩きながら玄女は“疊風は私を屈辱した。私を娶ることを拒んだ。司音も私を屈辱した。私をひざまずかせた。いいの、それは気にしない。でも墨淵、私は今夜お前の軒轅剣になり、陣法図を盗み出す。無残な敗北を味わうがいい”と思う。
ーつづくー
火麒麟が何だかかわいそうだった(;д;)
洞窟に入る司音を止める時も、山門から出て行く時も。
離鏡は「司音だけを愛します。誓いを破れば天涯孤独となり」と言っていたよね。
変貌術についても、青丘で司音が「変貌術を使って悪さをしないで。さもないと罰が当たるわ」と言っていて。
2人ともそのとおり、罰を受けているような…。
やっぱり、やっぱりな玄女( ̄^ ̄)
疊風と司音のことは逆恨みだし!!!
でも陣法図はどうなっちゃうのかなヾ(・ω・`;)ノ
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傷も癒えていないのに。
司音が子犬のようにしか見えないのでしょうね。。。
それにしても、
「離鏡の目は澄んでいるが、惜しいことに眼識がない」
も名言でした!
離鏡のこれからを暗示しているような・・・
玄女はかなりの策士ですね。
誰かに罰してほしいほど。。。
何だか嫌な雲行きです・・・