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中国ドラマ「岳飛伝 THE LAST HERO」 第67話 あらすじ

2016年03月12日 08時22分37秒 | 岳飛伝(中)

「尽忠報国」 


誰だか分からないほど痛々しい張憲と岳雲を目にする岳飛。張憲は岳飛に逃げるように言う。しかし岳飛も殴られ、捕らえられてしまう。


張用の考えで小満の父が亡くなった事にし、秦檜をおびき出すことに。
父親役の張用も剣を持ちながら、お棺の中で秦檜が来るのを待つ。しかし家に来た秦檜は、耳打ちをされると小満に声をかけることもなく、その場を去ってしまう。


大理寺。隗順がそっと岳飛に玉佩を渡してくれる。そのまま連行され、尋問官・何鋳の前まで連れて行かれる岳飛。
岳飛は自分で歩けないほど弱っていたが、何鋳の前で気力を振り絞って立つ。

岳飛は左後ろと右後ろの人物について聞かれ、配下の張憲と息子の岳雲だと答える。何鋳は“別の策を取れ”と書かれた文について問う。岳飛は「張憲と岳雲は臨安で銀子と材木を集め、岳軍楼を建てようとしました。戦で負傷した兵を仮住まいさせる家屋です。私は2人の案に再考の余地があると考え“別の策”を勧めました」と答える。「だが、この文の中には岳軍楼のことなど、ひと言も書かれておらぬ」と言う何鋳。それを渡された岳飛は、文の裏を見ると「この文が指す“別の案”とは?黄河流域の義勇軍と協力し、黄龍府を攻め、和議を妨害することだ」と言う。

張憲と岳雲を指差し「その2人は気絶するまで拷問を加えても決して罪を認めなかった。2人の潔白を証明できるのか?」と言う何鋳。岳飛は「我が軍の文であれば、日付けを裏側に書いているはずです。また日付けの位置も、各統制により異なっています。しかし、その文の日付けは表側の末尾に書かれています。軍の規定に反しているので、その文を書いたのは岳家軍以外の者です」と話す。下手人を知りたいなら、張憲と岳雲ではなく秦丞相にお尋ねをと。さらに「謀反を疑われることは無念でなりません。お尋ねの嫌疑に関して4文字で答えましょう」と言う岳飛。

「では、心して聞こう」と何鋳が言うと、岳飛は背中の“尽忠報国”を何鋳に見せる。思わず席から立ち上がる何鋳。同じように“尽忠報国”を目にした隗順たちは岳飛の無罪を訴える。秦檜と陰から見ていた万俟离は、飛び出し隗順を斬ろうとするが、それを「やめろ」と止める岳飛。「私が無罪かどうかは法が決める」と。
何鋳は岳飛を獄に戻し、日を改めて審議することにする。

怒った秦檜は「全員、罷免しろ」と万俟离に言う。


張憲は牛皐に軽挙を慎むよう伝えたことや、万俟离が秦府に入り浸っていることを素素や大脚丫たちに話す。
「数日後、西湖で舟遊びがあるの。京劇の役者として潜り込み、暗殺してはどう?」と提案する素素。独眼竜が「そうしよう」と言い、張用は小満に伝える事にする。


岳飛が捕まり怒っている牛皐は、兵たちと一緒に秦檜と陛下に会いに行き、解放を求めようと考えていた。酒浸りの王貴がそんな皆を見ていると梁在平が来る。
武力を使ってはいけないと言い、韓元帥が秦府に行き真相を明らかにすると話す梁在平。仕方なく牛皐は日没まで便りを待つ事に。


秦府。秦檜に拝謁した何鋳は「命に従い何度も岳飛を尋問しましたが、確固たる罪はありません。謀反に関する証拠も皆無です。和議を結ぶ前に名将を失うのは大きな痛手、どうか恩赦を施し、岳飛を放免してください」と言う。秦檜の気持ちを察し、下がらせる万俟离。
秦檜は万俟离に「尋問を任せる。もとより証拠などない。だが必ず有罪にしろ」と告げる。


尋問官が万俟离に代わる。上奏書の1通を取り「これには“兵を温存し、軍令に背いた”とある。“顎州にいた際、淮西への援軍が遅れた。勝敗の行方を見て動こうとしたのだろう。これは謀反の証拠である”。まだしらを切るつもりか」と言う万俟离。岳飛は「私は援軍に赴く途上で金軍を追撃し、その戦功を賞する聖諭を2月19日に拝受している。聖諭いわく“中興の功、この一挙にあり。卿、善戦す”。信じられぬなら聖諭を見るがよい」と返す。万俟离は聖諭が蘆山の岳飛の家にあると聞く。

次の上奏書を手に持ち、北伐に赴いた時のことを万俟离が聞く。「“朱仙鎮に駐在している際、帰京を命じられた。張俊や韓世忠らが即日撤兵したが、岳飛のみ帰京を拒み続けた。12枚の金牌を受けても撤兵しなかったのは、逆心を抱いていたからだ”さっさと自供するがよい」と笑う万俟离。ふんっ、と鼻で笑い「私はただひたすら中原の回復を願ってきた。兀朮を朱仙鎮へ追い込むまでに10年も要したのだ。あの時、兀朮は汴京を捨てようとしていた。あと3日あれば汴京に陛下をお迎えし、燕雲や黄龍府さえ攻め落とせたのだぞ。これは宿願であり、逆心ではない」とキッパリと言う岳飛。「妄言を申すな」と万俟离が言うと、岳飛は笑い「貴様も金の味方なのか」と言い返す。怒った万俟离は岳飛を20回打つよう命じるが、誰も動こうとしない。

「太祖は“忠臣を刑すべからず”と遺言された。万寿観使に任じられた私も忠臣では?」と岳飛が言う。「太祖の時代と今は違う。その聖諭とやらを大理寺に持ってこない限り、お前が忠臣であることを証明する手だてはない」と言う万俟离。岳飛は「勅命を受けたのか?」と聞く。聖諭には封がかけられている、勅命がない限り他人には見せられない、見せれば大逆の罪に問われると。

聖諭のことを保留にした万俟离は「太祖と言えば、お前はかつて謀反心を表す詩を書いた」と言い出す。そして「“寒門に何ぞ富貴を載せん”。天竺寺の壁に書き付けた詩だ。何を意味する?」と聞く万俟离。岳飛は「“寒門”とは岳家の故郷・湯陰を指し、“富貴”とは万寿観使を指す。私は貧しい身から出世を遂げた。私に倣い、国に尽くすよう後進を励ましたのだ。この詩のどこに謀反心があると?」と答える。万俟离は「ある者が言うには“寒門”という語を使い、自分と太祖を重ね合わせたとか。貧しい家に生まれた太祖は、陳橋の変を起こして皇帝の座に就いた。自分を皇帝に比するなど、大逆であるぞ」と言う。

「私の出自は変えようがない。納得できぬなら天下の貧民をすべて捕らえよ」と返す岳飛。万俟离は「己の立身出世を誇るから謀反を疑われたのだ」と笑う。「では万俟离よ。貴殿は鮮婢の子孫でありながら出世を遂げた。見識ある者なら貴殿が奸臣だと見抜くはずだ」と言いながら岳飛は万俟离に近づいて行く。顔色を変え「不届き者め、何をするつもりだ。まさか私に手を出す気か」と言う万俟离。岳飛は「正義のために怒るは至極当然のこと。貴殿の虚言聞くに絶えず怒りが込み上げる。馬鹿にするにも程があるぞ」と縛られた手で卓の上の物を万俟离に向かって投げ始める。そんな岳飛を「抑えてください」と止める隗順。さらに岳飛は「“寒門”や“富貴”が太祖を暗示しているだと?そのように難癖を付ければ誰も詩など書けぬ」と言う。

「残念だが、他にも証拠がある」と言う万俟离。別の上奏書を開き「30歳で節度使になった時、お前は何と言った?“30歳で節度使になるのは自分と太祖だけだ”。自分を太祖になぞられるとは甚だしく不敬な言葉だぞ」と万俟离は言う。「嘘を言うな。任を受けたのは32歳の時だ。年齢まで都合良く変える気か。偽りの証拠ばかり並べるな。後世の民にあざ笑われることになるぞ」と岳飛は怒鳴る。万俟离は、私には証人がいる、その証人はお前の配下でお前に殺されかけた者だと言う。すぐに王貴だと分かる岳飛。「王貴は裏切らぬ」と岳飛が言うと、万俟离は「もっとも近しい者にまで裏切られるとはな」と笑う。岳飛は「誰が証人であっても構わぬ。その言葉で私を罪に問えるのか。私の罪状は何だ?」と言い放つ。万俟离はそれ以上、何も言えなくなる。


尋問がうまくいかない秦檜は、秦熺に蘆山へ行き聖諭を取ってくるよう命じる。


蘆山へ行った秦熺は「御林軍だ。調査に来た」と孝娥に告げ、岳飛宛の聖諭を全て出すように言う。他人には渡せないと気丈に言う孝娥。秦熺は聖諭を渡せないなら命を差し出せと言い、連れてきた兵たちと家の中を探し始める。そんな中、娟児たちと隠れていた安娘は、兵たちに乱暴されそうになり井戸に身を投げてしまう。


舟遊びの日。秦檜と一緒に舟に乗った小満は、隙を見て酒の中に薬を入れる。


ーつづくー


張憲や岳雲、岳飛が痛々しくてつらい。
今まで国のために尽くしてきた岳飛が、獄であんな惨めな扱いをされるなんて…(;_;)

何鋳と隗順は正しい判断ができていたのに…。
尋問官を誰にでもすることができる秦檜が、すでに岳飛の命を握っている(;д;)
高宗も口のうまい秦檜の言いなりでは、韓世忠がいくら説得しても聞いてはくれないと思う。

聖諭のこともひどいけど、財宝まで取ろうするってどういうこと!?
そして安娘がΣ( ̄ロ ̄lll)
そんな…。
まさか安娘までこんなことになるなんて…。

小満たちの計画も心配(;△;)



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2 コメント

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あと2話 (ねこ)
2016-03-12 16:26:23
誰だか分からないほど痛々しい張憲と岳雲だったけれど、拷問を受けた岳飛も全く別人の様相でした。
清廉潔白な岳飛には尋問官も相手にはならなかったけれど
一枚も二枚も上をいく悪党の秦檜には勝てない。

安娘が井戸へ・・・そんなことになるなんて(T_T)
小満もまさか、まさか・・・。
あと2話、このまま辛い展開になるのでしょうね。





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もう時間がない… (naa)
2016-03-14 17:55:42
岳飛はまだなんとか反論もできてるけど痛めつけられた岳雲と張憲が痛々しい(;△;)

もう何を言っても秦檜の思うままの状況の中で、尋問官や役人たちが潔白を訴える岳飛に呼応するシーンには少し救われました。
それでも岳飛たちは救われませんが…

王貴もお酒屋飲むしかないよね…

ここへ来て安娘があんなことに!(TT)
岳飛はどんなに偉くなっても蓄財なんかしなかったんだから!
財宝なんてないよ!

うささん、ゲコゲコ言っても笑えない(;△;)

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