桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」松本教室

著名音楽家を多く輩出する桐朋学園大学に併設された音楽早期教育機関として松本でプロの音楽家による音楽教育を提供しています。

楽譜には全てが書かれている

2017年03月05日 | 日記
本日は松本教室、今年度最後のソルフェージュ授業でした。
今回は作曲家の原田敬子先生にお越しいただき特別講座を行いました。
原田先生には5年ほど特別講座をしていただいており、和声の分析や楽曲のアナリーゼ、そして作曲への挑戦!…などいつも刺激ある授業を行っていただいています。

今回、小学生のクラスと中高校生のクラスに分かれて講座を行いましたが、どちらにも共通していたことが「楽譜をよく読む、見る」ということでした。

小学生のクラスに配られたのは1枚の歌曲の楽譜。

原田先生より「楽譜に何が書かれているか探してみよう!」と言われ、グループに分かれて意見を出し合いました。

先生:この大きい文字は??
生徒:…ヘイデンなんとか〜?

先生:これは何語?
生徒:…英語?中国語?ロシア語?インド語?

題名はドイツ語で「Heidenroslein」
その後も作曲者のシューベルト、作詞者のゲーテに始まり、シューベルトがこの曲を作曲した年まで分かりました。
更に、楽譜に書かれている表情記号や演奏記号をたくさん見つけることができました。

普段、楽譜をもらうとすぐに飛びついて音を出したくなってしまいますよね。

音符の前に、題名、書いてある文字を見る。
それが何語なのか、そうするとこの作曲者はどこの国の人なのか…この作曲者は何年にこの曲を作ったのか…他にはどんな曲を作ったのか…
そこからどんどん繋がっていきます。

まず、音を出す前にじっくり楽譜を見る大切さを私も学びました。


桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」松本教室