松本駅前にある桐朋学園大学附属「子供のための音楽教室」松本教室です。
3歳から大学受験生までが通っています♫
ソルフェージュクラスでは、楽譜を読む上での基礎を楽曲から学ぶことを軸に、授業を展開しています。
知識としての楽典ではなく、実際に演奏するときに学んだことを生かせるように生の音楽を耳で感じながら、その中にある作曲家の創作上の工夫に触れながら学習をしています。
昨年は同じ頃に、シューマンの交響曲第三番「ライン」のリズムの工夫についてみんなで研究をしましたが、
今期はリズムの面白さを更に知るために、5月はストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》から生贄の踊りを聞き、実際に指揮をしながら拍子が変化することで生まれる躍動感を味わいました。
そして先週の授業ではラヴェルのピアノ協奏曲の中から、二楽章を取り上げ、拍子の書き方の工夫について学習しました。3/4と6/8の違いについて、算数上は同じような印象ですが、音楽上どんなリズムの違いがあるのか、学びました。
漂うようなこんな美しいピアノソロで始まります。
右手のメロディーは、3/4であるのに対して、左手部分は8分の6のような音型で書かれており、この異なる拍感の組合せによって、リズム上の浮遊感が生まれています。実際に3拍子を打ちながらメロディーを歌ったり、メロディーを6/8で書き直すことでどんな違いが生まれるのか検証しながら、生徒のみなさんと作曲家の工夫について話し合いました。
音楽上感じられる様々な工夫は偶然生まれるものではなく、作曲家の創作上の工夫や長年の研究のもと、
作られたものであることがあります。これらの工夫を知ることで、実際に演奏するときの解釈に結びつけてもらい、それぞれの糧にして音楽をより楽しんでもらえたらと思います。
この作品の左手部分は、非常に長いバス下行のラインがあります(こういうラインを見つけるのも楽しいですね!) ラインによって右手と左手の和声が少しずつずれていくような感覚もあり、リズムと和声両方によって非常に効果的な揺蕩う持続感覚が作られている楽曲です。
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桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」松本教室
0263-33‐5562 ミュージックプラザオグチ内 担当:渡邉
onkyo-matsumoto@tohomusic.ac.jp
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