トホホなおやじのから元気

母介護のため退職するも
家内の反対で地元に再就職
でも介護に会社の理解は得られず、
2016年介護離職した65歳

ゆかんの儀

2011-10-17 23:07:28 | 雑感
悲しむ間もなく、霊安室に運ばれました。
目立つことの嫌いな父でしたので、病院がまだ始まっていない時間を選んだかのようでした。

霊安室には、担当医、看護士がお参りに来られました。

すぐに暦を確認したところ、友引が挟まりそうです。

遠方から来る親族のため、友引を挟まない日程にしました。

日程を決めたら、すぐに葬儀会社に連絡です。さすがに24時間受け付けていました。

空きを確認したところ、1件目は希望の時間は既に予約済みでした。
すぐに2件目に確認し、葬儀会社が決定しました。

会社が決定すると、まずは病院から葬儀会社へ移送です。

葬儀会社に到着すると、祭壇、棺、骨壷など、ひとつひとつメニューから選択していきます。
安置された遺体の横で、どれがいいと選んでいきます。
まるで、前菜からメインディッシュ、デザートを選んでいるかのようです。


悩んだのが、ゆかんの儀。遺体を洗い、化粧したりするのですが、かみさんの親戚でゆかんしたら酷い形相に
なってしまった仏様がおられたそうで、ゆかんは辞めたほうがいいというのです。

悩みましたが、清潔好きな父でしたので、洗って欲しいだろうとゆかんしてもらうことにしました。

結果、化粧もうまくいき、まるで寝ているかのような、自然な顔になりました。
やってもらってホント良かったです。

順番は忘れてしまいましたが、菩提寺に連絡し、枕経をあげていただき、通夜と葬儀の時刻を相談しました。

ただ、友引前後は火葬場が混んでいるそうで、時刻は火葬場の時刻にあわせ、1時間変更になりました。

時間が決まったら、自宅から持参したアドレス帳で、手分けして関係者に連絡していきます。

母も電話するものの、電話先の反応に泣き崩れ、戦力になりません。
結局、姉と私で連絡していきました。

喪主は母にしましたが、しゃべることができない状態なので、全ての挨拶は私がしました。

挨拶で何をしゃべればいいのか、悲しんでいる暇もありません。葬儀会社が文案を作ってくれて助かりました。

受付を誰にお願いするか、弔電はどの順番に読むか、名前の読み方に間違いはないか、見たことのないような親戚は
誰なのか、膳は何人分用意するのか、お布施はいくら包むのか、お返しは何にするか、
決めていかなければならない事が次から次に押し寄せてきました。

ときどき思い出したように、亡父に線香をあげに行きました。