携帯アプリ

「よっしゃ、自爆した。」
上の子が携帯電話を握りしめ叫んだ。

メールをやめたら、今度はゲームか・・・。
シューティング系か？ま、対戦ものなのは間違いない。

「相手が自爆したのか？」
「いや、俺。」

はぁ？自爆して喜ぶゲームっていったい・・・・・・。

「ＲＰＧでもやっているのか？」
「うんにゃ、麻雀。」

「麻雀？？？・・・・・・おい、そりゃ、つも（自摸）と読むんだ。」

「もっと、漢字の勉強しろよ」
「わかった」
麻雀の漢字ではなく、国語の漢字なのだが、ホントにわかったのだろうか・・・。

「お父さん、役満って何点？」
「国士無双って、難しい役なんでしょ？」
「お父さん、役満あがったことある？」

「おお、たいがいの役満はあがったぞ。
　有名な役満であがってないのは緑一色くらいのもんだ。
　九連宝燈もあがった」

「九連宝燈あがると死ぬというじゃない？」かみさんが心配してきた。
「大丈夫だ。ラーメンおごって、厄落とし（役落とし）した」

アホな一家である。

「お父さん、建て直しってなに？」

はぁ？縁起でもない。確かに我が家は、築１０年になった。
近隣が屋根・壁の塗り替えを始めたので、うちもそろそろ計画している。
（建売なので、近隣の建築時期が皆一緒）
子らが、ドカドカ階段下りるので、ガタも出てきた。
しかし、建て直すほどではない。建て直しなど簡単に使っていい言葉ではない。
まして、麻雀なんぞに・・・・・。

「おい、そりゃリーチ（立直）っていうんだ。」

家庭麻雀が楽しめるのは、まだ先のようだ。