7月28日(木)
三波春夫の長女・三波美夕紀が今年出した評伝『昭和の歌藝人 三波春夫』を読み始める。
帯の「日本人の心をとらえた不世出の大歌手は昭和の日本人そのもの!」に、そうなんだろうなあ、と思いながら手に取る。
昭和生まれには「お客様は神様です」って懐かしい。
「じゅんでーす! 長作でーす! 三波春夫でございます〜」とかね、おかげで真ん中のメガネの人の名前がいまだにわからない。
それはさておき、
三波春夫と言えば「お客様は…」だが、その名言について、三波春夫本人がこう書いている。
〈私のために、時間をさき、入場料を支払って、わざわざ来て下さったお客様に、失望や落胆を与えることになったら、芸能者として死ぬほど恥ずかしいことだ。これは、演じる側の私にとっては、絶対にゆるがせにできないことです。だから、私はつねに最高の歌を、本当の演技をしなければならない。『神をうやまい、神を恃まず』−−その時、はじめて『神様』という名のお客様の姿を見ることができるのです〉
つまり「お客様は神様です」は舞台に立つ人の言葉であって、客席で言う言葉じゃないということだ。
シベリア抑留についても書かれていたが、男性というのは、本当に苦しいところ、えげつないくらいしんどいところは、娘に決して教えないものだと思うんだけどどうか。
あ、それから三波春夫夫人の猛妻キャラクターがいい。
ちょっと意外で。
三波春夫の長女・三波美夕紀が今年出した評伝『昭和の歌藝人 三波春夫』を読み始める。
帯の「日本人の心をとらえた不世出の大歌手は昭和の日本人そのもの!」に、そうなんだろうなあ、と思いながら手に取る。
昭和生まれには「お客様は神様です」って懐かしい。
「じゅんでーす! 長作でーす! 三波春夫でございます〜」とかね、おかげで真ん中のメガネの人の名前がいまだにわからない。
それはさておき、
三波春夫と言えば「お客様は…」だが、その名言について、三波春夫本人がこう書いている。
〈私のために、時間をさき、入場料を支払って、わざわざ来て下さったお客様に、失望や落胆を与えることになったら、芸能者として死ぬほど恥ずかしいことだ。これは、演じる側の私にとっては、絶対にゆるがせにできないことです。だから、私はつねに最高の歌を、本当の演技をしなければならない。『神をうやまい、神を恃まず』−−その時、はじめて『神様』という名のお客様の姿を見ることができるのです〉
つまり「お客様は神様です」は舞台に立つ人の言葉であって、客席で言う言葉じゃないということだ。
シベリア抑留についても書かれていたが、男性というのは、本当に苦しいところ、えげつないくらいしんどいところは、娘に決して教えないものだと思うんだけどどうか。
あ、それから三波春夫夫人の猛妻キャラクターがいい。
ちょっと意外で。