快読日記

日々の読書記録

読書中『世につまらない本はない』養老孟司 池田清彦 吉岡忍

2016年02月27日 | 総記・書評・人生訓・哲学・宗教など
2月26日(金)

『世につまらない本はない』(養老孟司・池田清彦・吉岡忍/朝日文庫)の前半、半分強を占める養老孟司の文章がもう、いちいち感銘を受けた。いちいちの使い方が違うか。
こういう大人は、あとどれくらい生きていてくれるんだろう。
そして彼らがいなくなって、「運命は自分の手で切り開くものよ!」みたいな、なんでもかんでもコントロールしないと気が済まない人たちが社会の舵取りをするようになったら(もう既になってるか)、一体どうなっちゃうのか。
ひろさちやは『「けち」のすすめ』で“社会の変化に期待するな。国家も政治家もあてにならない。むしろ今の不安を、我が身の欲望から出た錆と考えて、その不安を飼い慣らすことができる哲学を持て”といっている。
中島義道→ひろさちや→養老孟司、ってつながる気がしませんか…って誰に聞いてるのか。


ちょっと疲れたので漫画『ピアノソナタ殺人事件』(高階良子/講談社)を読んで寝る。
特に3つめの「ばらのためいき」という短編が昔から異様に好きだ。
もう100回以上読んでいる。
これを買った小学生のわたしが知ったらさぞかし驚くだろう。
この記事についてブログを書く
« 2月25日(木) | トップ | 2月27日(土) »

総記・書評・人生訓・哲学・宗教など」カテゴリの最新記事