快読日記

日々の読書記録

「客の多い家」吉田知子

2014年04月14日 | エッセイ・自叙伝・手記・紀行
《3/30読了 読売新聞社 1992年刊 【日本のエッセイ】 よしだ・ともこ(1934~)》

この生活臭に満ちた日常話や戦中戦後の思い出話を読むにつけ、その小説世界とのすごいギャップを感じます。

大勢の客を家に入れ、手料理をふるまうタフなおばちゃんと、ちょっと気難しい文学者の二重人格みたい。

でもこの二者は地続きなんですよね。そこがすごい。

読みながらふと冨士真奈美を思い出しました。
バラエティ番組の自由な姿(クイズの途中でアルファベットチョコを食べてた)と、冴えた俳句との落差。
女の人のこういう多面性って、頼もしくて好ましい。


本当に半径10メートルの身近な話題、自身について書かれたものが多いので、先月のトークイベントの前に読んどけばよかったなあ。

/「客の多い家」吉田知子
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