快読日記

日々の読書記録

「『書』を書く愉しみ」武田双雲

2008年06月19日 | アート・映画など
《瑞々しい!!》



書家・武田双雲にとって、
書くことは「愉悦」そのもの。
読んでるだけでうきうきして、
筆をとりたくなります。

水溜まりに投げた小石が描く波紋がきれい、
今日乗ったタクシーはとても心地よい、
そんな小さな感動の延長線上に「書」がある。

石器時代の人が仕留めた獲物を岩肌に描いたように、
子供が地面にしゃがんで夢中になって何かを書くように、
武田双雲は筆で遊んでいる。

表現欲ってのは人の体に元々備わってる水分みたいなもので、
本人だけでなく、周囲の人までも潤していくんだなあと思いました。

■6/19読了 光文社新書 2004年刊 【書道】
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