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《7/11読了 メディアファクトリー 2013年刊 【日本のエッセイ】 ほむら・ひろし(1962~)》
相変わらずの世界音痴っぷりですが、ほむほむも50代に突入したせいか、妙な滋味が出てきていて、それがとてもいい読み心地。
妙な、としか言いようがないけど、世界に調和できない分、地上から数センチ浮いている天使みたいな視点を持っている…と言ってて恥ずかしいですが。
平たく言えば、いいかんじに年をとっているのだなあ、という印象です。
世の中との間にあったへだたりが、むしろ理想的な距離となりつつあるのかなあ。
巻末の又吉直樹との対談もおもしろいんだけど、世界音痴同士の会話はややもすれば病気自慢合戦になりかねなくて、例えば太宰治の魅力は読者に“この人を真に理解できるのは自分だけだ”と思わせることだというから、本書でほむほむと又吉があんまり意気投合して“僕たち同じ種類だよね”って公言しちゃうのはなんだか興ざめかも。
というのはただのファン心理ですね。
そして、なんといっても横尾忠則のブックデザインが素敵。
/「蚊がいる」穂村弘
相変わらずの世界音痴っぷりですが、ほむほむも50代に突入したせいか、妙な滋味が出てきていて、それがとてもいい読み心地。
妙な、としか言いようがないけど、世界に調和できない分、地上から数センチ浮いている天使みたいな視点を持っている…と言ってて恥ずかしいですが。
平たく言えば、いいかんじに年をとっているのだなあ、という印象です。
世の中との間にあったへだたりが、むしろ理想的な距離となりつつあるのかなあ。
巻末の又吉直樹との対談もおもしろいんだけど、世界音痴同士の会話はややもすれば病気自慢合戦になりかねなくて、例えば太宰治の魅力は読者に“この人を真に理解できるのは自分だけだ”と思わせることだというから、本書でほむほむと又吉があんまり意気投合して“僕たち同じ種類だよね”って公言しちゃうのはなんだか興ざめかも。
というのはただのファン心理ですね。
そして、なんといっても横尾忠則のブックデザインが素敵。
/「蚊がいる」穂村弘