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《6/28読了 講談社 2014年刊 【日本のエッセイ】 つつい・やすたか(1934~)》
序言の「作家としての遺言」というのは冗談やシャレではありませんでした。
小説家の心構えや技術論などを、自作も含めた古今東西の作品を引き合いに出しながら惜しげもなく説いていて、それは後輩作家(と、これから書き始める人たち)へのエールになっています。
筒井康隆の奇想・深遠なテーマ・悪趣味・諧謔の土台には作家としての誠実さがあるってことがよーくわかります。
いわゆる世界の名作も現在のライトノベルも全く同じ地平に並べて評価するところにも小説家の矜持や公平さを感じました。
どんな職業についても一流になる人なんだろうと思います。
ブログを読んでいると、精力的に仕事をし、健啖家で、高齢であることを忘れそうな日々を送っているようですが、筒井康隆にだって寿命はあるわけで、残りの時間にどんな仕事をすべきか、逆算しているのかもしれません。
もちろん、読者にとっても、示唆に富む1冊です。
“小説をどう書くか”は“どう読むか”に直に関わってくるからです。
身を削って無から有を生み出す小説家の凄さやおもしろさも伝わるし、天才と呼ばれて何の違和感もない筒井康隆が実はどれほど努力の人かもよくわかります。
全力でふざけ、文学と格闘し、いよいよ人生の終盤で、後ろを歩く後輩たちと読者に率直な言葉を残すんだなあと。
/「創作の極意と掟」筒井康隆
序言の「作家としての遺言」というのは冗談やシャレではありませんでした。
小説家の心構えや技術論などを、自作も含めた古今東西の作品を引き合いに出しながら惜しげもなく説いていて、それは後輩作家(と、これから書き始める人たち)へのエールになっています。
筒井康隆の奇想・深遠なテーマ・悪趣味・諧謔の土台には作家としての誠実さがあるってことがよーくわかります。
いわゆる世界の名作も現在のライトノベルも全く同じ地平に並べて評価するところにも小説家の矜持や公平さを感じました。
どんな職業についても一流になる人なんだろうと思います。
ブログを読んでいると、精力的に仕事をし、健啖家で、高齢であることを忘れそうな日々を送っているようですが、筒井康隆にだって寿命はあるわけで、残りの時間にどんな仕事をすべきか、逆算しているのかもしれません。
もちろん、読者にとっても、示唆に富む1冊です。
“小説をどう書くか”は“どう読むか”に直に関わってくるからです。
身を削って無から有を生み出す小説家の凄さやおもしろさも伝わるし、天才と呼ばれて何の違和感もない筒井康隆が実はどれほど努力の人かもよくわかります。
全力でふざけ、文学と格闘し、いよいよ人生の終盤で、後ろを歩く後輩たちと読者に率直な言葉を残すんだなあと。
/「創作の極意と掟」筒井康隆