《3/1読了 青春出版社 2009年刊 【日本のエッセイ 仏教】 ひろさちや(1936~)》
「あきらめ力」とは、すべてを明らかにしてあるがままの自分と和解し、一切の期待を捨てること。
ギブアップとは全く違います。
人間の苦悩の原因はズバリ希望=欲望。
だから今すぐ"ポジティブ指向"を捨てろ!
「あきらめ力」で、狂った世間と距離を持ち、毎日を楽しく生きよう!!という話。
ひろさちやって、ベストセラーをもじった(便乗か?)タイトルの本をよく出します。
本書だってそうです。
著者本人が決めているとは思えませんが、主張がずっと一貫しているのでタイトルなんかどうでもいいのでしょう。
そういう人を食ったような態度もおもしろい。
しかも使われる言葉はとても平易。
この本も、よどみなく流れる説法を編集者がパタパタ記録した感まるだしの読みやすい本です(褒めています)。
しかし、だからといって油断は禁物。
親しみやすい口調を一旦無視して、内容をよく噛み締めてみると、
実はすごく過激で、仏教原理主義とも言えるラディカルっぷり。
この世は火宅だからすぐに脱出せよ!というメッセージひとつ取っても、そういう面が理解できます。
決して癒されない本、そしてそもそも仏教ってそういうもんだってことを再認識できる本、それがひろさちや本です。
「あきらめ力」とは、すべてを明らかにしてあるがままの自分と和解し、一切の期待を捨てること。
ギブアップとは全く違います。
人間の苦悩の原因はズバリ希望=欲望。
だから今すぐ"ポジティブ指向"を捨てろ!
「あきらめ力」で、狂った世間と距離を持ち、毎日を楽しく生きよう!!という話。
ひろさちやって、ベストセラーをもじった(便乗か?)タイトルの本をよく出します。
本書だってそうです。
著者本人が決めているとは思えませんが、主張がずっと一貫しているのでタイトルなんかどうでもいいのでしょう。
そういう人を食ったような態度もおもしろい。
しかも使われる言葉はとても平易。
この本も、よどみなく流れる説法を編集者がパタパタ記録した感まるだしの読みやすい本です(褒めています)。
しかし、だからといって油断は禁物。
親しみやすい口調を一旦無視して、内容をよく噛み締めてみると、
実はすごく過激で、仏教原理主義とも言えるラディカルっぷり。
この世は火宅だからすぐに脱出せよ!というメッセージひとつ取っても、そういう面が理解できます。
決して癒されない本、そしてそもそも仏教ってそういうもんだってことを再認識できる本、それがひろさちや本です。