本業は姐さん
妻妾同居の家庭に育ち、
14歳で家業の水商売の手伝いをはじめ、
17歳で高校を中退して店をオープンさせた。
20歳のころには銀座に進出。
辣腕で大胆。おまけに厚顔で天性の嘘つき。
雑誌などの取材に応じて話す内容も、そのときによってころころ変わる。
人心の掌握(男性に限るが)に長けていて、
「人脈」(つまり「権力」)を手に入れるためにこれと狙った人物は手段を選ばず落としにかかる。
こんな女がいるんだなあ~。へえ~。
たとえば「ベルばら」のデュバリー夫人やジャンヌを生々しくしたみたい、と言ったら池田理代子に失礼か。
失礼だな。ごめんなさい。
筆者もあとがきで
「世が世なら、あらゆる手段を駆使して王妃位までのぼりつめるような、
歴史に残る人物なのではないだろうか」(221p)と言っているが、同感だ。
美談としてよく語られる「島倉千代子の後見人」を引き受けた件の真相や、
事実上、生涯の伴侶となった小金井一家総長とのこと、
晩年、痴呆症を患っていた「昭和の偉人」安岡正篤氏を騙して婚姻届を出した件(家族に訴えられて無効)など、
これでもかというくらいの「黒い真実」のオンパレード。
近くにいたらイヤだけど、
遠くから見てたらこんなに面白い人はいないだろうなあ。
彼女の六星占術がある占い師の稚拙なパクリで、
その資料を強引に借り受け、自分のものとして本にまでしてしまったのが昭和57年に70万部を売り上げた「六星占術による運命の読み方」なんだって。
そもそもこの人には教養とか知性なんてものはかけらもなくて、
いいように言えば「度胸」、悪魔的な強引さと天井が見えないほどの自己中っぷりでのし上がってきたのだ。
なんだかすごいね。人生をフルに生き抜いてる感じ。
彼女がどれだけ人を欺き、苦しめてきたのかの片鱗がわかる1冊。
その決め台詞「地獄へ落とすわよ」も、
冗談でも脅しでもなんでもなく、実際この女にかかったら誰かを地獄へつき落とすなんてことはわけないことなのだ。
こんなのに比べたら野村監督の嫁(「女房はドーベルマン」野村克也 双葉社)なんてチワワみたいなもんだ。
終盤で、弟の久慶氏の人物像に触れていて、
彼がスポーツ平和党から衆院選に出馬していたことを初めて知った。
もちろん落選したのだが、この党は結局久慶氏によってつぶされてしまったようなので
かつて猪木に1票入れたわたしとしても軽いショックを禁じえない。
もちろん裏社会とのつながり(プロレスとその世界とは切っても切れない縁なので)からの公認で、
姉・細木だってずいぶんからんでいる話なのに
のちに猪木が細木数子の番組にゲストとして出てきたときには
たしかに「はじめまして」とか言っていた。
でも今思えば、激しく首が震えていたな。
そうか!これから彼女の首の震えに注目しなければ!!
妻妾同居の家庭に育ち、
14歳で家業の水商売の手伝いをはじめ、
17歳で高校を中退して店をオープンさせた。
20歳のころには銀座に進出。
辣腕で大胆。おまけに厚顔で天性の嘘つき。
雑誌などの取材に応じて話す内容も、そのときによってころころ変わる。
人心の掌握(男性に限るが)に長けていて、
「人脈」(つまり「権力」)を手に入れるためにこれと狙った人物は手段を選ばず落としにかかる。
こんな女がいるんだなあ~。へえ~。
たとえば「ベルばら」のデュバリー夫人やジャンヌを生々しくしたみたい、と言ったら池田理代子に失礼か。
失礼だな。ごめんなさい。
筆者もあとがきで
「世が世なら、あらゆる手段を駆使して王妃位までのぼりつめるような、
歴史に残る人物なのではないだろうか」(221p)と言っているが、同感だ。
美談としてよく語られる「島倉千代子の後見人」を引き受けた件の真相や、
事実上、生涯の伴侶となった小金井一家総長とのこと、
晩年、痴呆症を患っていた「昭和の偉人」安岡正篤氏を騙して婚姻届を出した件(家族に訴えられて無効)など、
これでもかというくらいの「黒い真実」のオンパレード。
近くにいたらイヤだけど、
遠くから見てたらこんなに面白い人はいないだろうなあ。
彼女の六星占術がある占い師の稚拙なパクリで、
その資料を強引に借り受け、自分のものとして本にまでしてしまったのが昭和57年に70万部を売り上げた「六星占術による運命の読み方」なんだって。
そもそもこの人には教養とか知性なんてものはかけらもなくて、
いいように言えば「度胸」、悪魔的な強引さと天井が見えないほどの自己中っぷりでのし上がってきたのだ。
なんだかすごいね。人生をフルに生き抜いてる感じ。
彼女がどれだけ人を欺き、苦しめてきたのかの片鱗がわかる1冊。
その決め台詞「地獄へ落とすわよ」も、
冗談でも脅しでもなんでもなく、実際この女にかかったら誰かを地獄へつき落とすなんてことはわけないことなのだ。
こんなのに比べたら野村監督の嫁(「女房はドーベルマン」野村克也 双葉社)なんてチワワみたいなもんだ。
終盤で、弟の久慶氏の人物像に触れていて、
彼がスポーツ平和党から衆院選に出馬していたことを初めて知った。
もちろん落選したのだが、この党は結局久慶氏によってつぶされてしまったようなので
かつて猪木に1票入れたわたしとしても軽いショックを禁じえない。
もちろん裏社会とのつながり(プロレスとその世界とは切っても切れない縁なので)からの公認で、
姉・細木だってずいぶんからんでいる話なのに
のちに猪木が細木数子の番組にゲストとして出てきたときには
たしかに「はじめまして」とか言っていた。
でも今思えば、激しく首が震えていたな。
そうか!これから彼女の首の震えに注目しなければ!!