快読日記

日々の読書記録

読了『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』武田砂鉄/『アックス 特集 追悼水木しげる』

2016年06月10日 | ノンフィクション・社会・事件・評伝
6月9日(木)

『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』(武田砂鉄/朝日出版社)を読了。
ここで取り上げられた思考停止なフレーズに対する指摘には共感する、言いたいことはわかる(たぶん)。
でも、いかんせん語り口がダメみたい。
相性が悪いみたい。
これおもしろいでしょ、というたとえ話や具体例が全然笑えない。
頭のいい男子中学生の話を聞いているみたいで苦痛。


夜、二度の品切れのあとやっと買えた『アックス vol.109 特集 追悼水木しげる』を読む。
つげ義春が、ところどころで話題にのぼり、水木さんよりかっこよく語られていた。

アシスタントをしていた池上遼一の話(対談相手が近藤ようこ!!)と、鼎談「水木画のひみつ」がおもしろかった。
これは、水木しげるがよく他人の絵や写真などの模写をして作中で使用していることをあげ、水木作品にとっての〈引用〉とは何かという分析。
しかも、モト絵と並べてあって、よく探したな~と感心する。

いろんな人の追悼コメントでは、丸尾末広の水木絵に関する指摘や水木評がよかった、短いけど。
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