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(笠山西峰頂上付近から大霧山(秩父高原牧場)を望む)
所沢市の農村地域に住んでいると近所の畑から丹沢・奥多摩・奥武蔵などの山々を望むことができる。一際高い富士山はもちろんのこと、大岳山や御前山、武甲山など特異な山容を有する山々に目を引き付けられる。そうした標高の高い山に交じって端のほうに端正な三角形の山容を見せているのが笠山だ。小川町・東秩父村・寄居町などの外秩父と呼ばれる地域を代表する比企三山の一つであり、伸びやかな尾根と山頂部の出っ張りは周囲のどの山から見てもそれと分かるほど存在感が大きい。主な登路は皆谷から萩平を経るルートや白石から笠山峠を経るルート或いは直登するルートなど、どちらかといえば西側に偏っている。しかし古い地形図を見ると東の笠山神社経由の道のみ描かれており、むしろ表参道として使われていたのだろう。
当ブログでは2012年に皆谷から登っているほか、2015年には金嶽経由で登る予定であったが、時間切れで山頂まで行くことができなかった山でもある。今回は2015年のときに登り残しとなった高旗山を経由して栗山地区へ入り、そこから笠山神社経由で山頂へと至る計画を立てた。帰りは歩き慣れた萩平へ下り、竜ヶ鼻(リュウゴッパナ)と物見山を踏んで和紙の里へと下る予定だ。
切通しバス停から高旗山へと登る
久しぶりに東武東上線に乗り、小川町駅へ。駅を降りると「帝松」ブランドで有名な松岡酒造が酒蔵まつりを開催することを宣伝していた。下山後に寄ってみたいところだが、下山地とは全く逆の方向なんだよなぁ…(館川ダム周辺を歩いたときに降りたパトリアおがわバス停から近い)。高旗山への最寄りバス停は「切通し」。「山の写真集」の金森さんは安戸橋バス停を使ったが、ダムへ向かって館川沿いを探したほうが登路を見つけやすそうな気がした。東秩父村の路線を担うイーグルバスは2016年に料金の改定があり、4種類(220円、360円、500円、640円)のみとなった。わかりやすいのは有難いが、料金は若干上がったようだ。
通常笠山へ登る際は皆谷か白石車庫で降りるため、バスは7時10分発を使う。しかし今日は切通しまでなので始発(6時37分)を使うことができた。バスを降りると何だか見覚えのあるヤマザキショップがある。周囲を見回してようやく館川ダム周辺を歩いたときに使ったバス停であることを思い出した。公衆トイレ脇の東屋で準備を整えつつ、高旗山への登路を考える。笠山から北西に延びる尾根上にある高旗山は古い地形図を見ると小貝戸地区と帯沢地区それぞれから登路があったようだ。現在の地理院地図を見ると帯沢地区からの登路は無くなってしまったが、小貝戸地区はもちろん、内出地区からも無数に登路が延びている。しかし大半の登路には建物の記号が描かれており、民家を通らずに山頂へと行けるルートがあるのかはわからない。とりあえず公衆トイレの脇から延びる道を上がってみよう。
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(切通しバス停付近にある腰中公衆トイレ)
車道を道なりに上がっていくと梅の木が立つ交差点に着く。スマホの地図ロイドを使って地理院地図を見ると、ここから奥へ進めば山に取り付けるはずだが、実際はどの道も終点は民家の敷地で入ることができない。そこで今度は梅の木の交差点から北に進んで登路を探るが、ここも終点は民家になっていた。やむを得ず一旦東屋まで戻る。近隣に迷惑をかけないためにも民家の敷地は通りたくない。民家の敷地を通らずに済みそうなのは内出と書かれた文字の近くにある神社の辺りからだ。もしこれが使えなければ高旗山はカットせざるを得ないかもしれない。
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(内出地区から笠山(右)を望む)
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(交差点にある梅の木)
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(内出地区内の石灯籠)
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(切通しバス停方面を見下ろす)
館川沿いに車道を進み、件の神社へと続く道の分岐に差し掛かると氷川神社と書かれた道標がある。ということは観光目的の神社への立ち入りは許されているということだろう。道標にしたがって神社方面に入ると鳥居や社務所の建物が見える。思ったよりも大きな神社だ。ちょっとした石段を上がって境内に入ると拝殿があり、背後には岩壁がそそり立っている。これはなかなかの見物だ。拝殿の左奥に石段が続いており、岩壁の上に出られそうだ。問題は高旗山へ上がる道に繋がっているのかという点である。石段を上がると御嶽山・八海山・三笠山の神を祀った石碑が鎮座していた。しかし道は繋がっていない。周囲を探ると岩壁の北を流れる沢沿いに広い道が付いているのが見えた。
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(館川沿いを行く)
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(氷川神社拝殿 奥に岩壁が見える)
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(岩室…ではなく、岩が積み重なって穴ができていた)
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(石段を上がって岩壁上へ)
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(岩壁頂上 石碑が立つ)
拝殿前に戻り、社務所の裏手を回っていく。すると沢沿いの広い道に出た。地理院地図では実線で描かれており、おそらく林道として使われていたのだろう。使われなくなってから久しいのか結構草を被っているところもあるが、概ね歩きやすい。九十九折に登ると広い尾根に出る。毎度言及していることであるが、こうした緩やかな尾根は如何にも奥武蔵と感じる。傾斜が若干急になると大きな九十九折となる。重機を使うにはあまりに急な道では不都合なのだろう。道なりに進んでいくと林道は沢地形にぶつかって消えてしまう。どうやら行き過ぎてしまったらしい。北東へ尾根が派生している所まで戻ると斜面をトラバースする細い踏み跡が延びている。この辺りは純然たる山道といった風情だ。尾根に出てやや急な斜面を登りきると四等三角点「花水山」(278.2)が埋設された平場に出る。尾根の一部といった感じでピークという雰囲気ではない。
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(社務所の小便器脇を行くと林道が現れる)
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(林道側から見た岩壁)
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(広くて緩やかな尾根 如何にも奥武蔵という感じだ)
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(林道として供用されていないのか草藪も目立つ)
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(花水山方面への分岐 花水山へは上のトラバース道を進む)
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(四等三角点花水山)
三角点から一登りで広い山頂を持つ花水山(308)に着く。特に山頂プレートなどは無く、どの辺りが山頂なのかは今一つわかりにくい。花水山から高旗山へは一本道の尾根が続く。地籍調査が入った関係なのかピンクテープが目立つが、そもそも踏み跡が明瞭なので迷う要素がない。高旗山頂上手前には送電線が横切っており、周囲が伐採されて頭上が明るい。そういえば氷川神社を出発してからここまでずっと杉檜の林だった。再び檜の林に入ると苦も無く高旗山(タカハタとも呼ばれる 407.6)の山頂に出る。全く展望は得られないが、結構な広さがある。「画廊天地人」のyasuhiroさんが取り付けた山頂プレートは健在だった。
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(花水山頂上)
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(一本道の尾根を行く 踏み跡明瞭)
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(送電線が見えれば山頂は近い)
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(高旗山頂上)
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(山頂プレートは健在だった)
栗山集落を抜けて笠山頂上へ
計画書を作成した段階では切通しバス停から高旗山までは60分程度かかると予想していた。しかし実際には90分以上もかかってしまった。始発のバスで来ていなければ今後の予定にかなり支障を来していただろう。高旗山から笠山神社下社までについてもやはり60分程度を予定しているが、果たしてどのくらいかかることやら。高旗山から330m峰までの間は断続的に急坂が現れる。踏み跡も消えがちでわかり難いが、小川町と東秩父村との境界になっているので、境界標を拾っていけば迷うことはない。鞍部から登り返した330m峰手前が伐採地になっていて、竜ヶ鼻辺りが見えているようだ。
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(高旗山からの下り テープによるマーキングや境界標があって割とわかりやすい)
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(330m峰手前からの眺め 林道は見えないが正面はおそらく竜ヶ鼻であろう)
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(アングルを変えた所から左端は物見山辺りかもしれない)
尾根上の一部といった330m峰を過ぎ、緩やかな尾根を行く。何度か峠っぽい所を通過するとやがて急坂に差し掛かる。上部に白いガードレールが見えてきた。登りきって出たところが林道萩帯線。萩平と栗山を結ぶ道だ。林道を南へ下っていくとヘアピンカーブの辺りに道標が立ち、「山と高原地図」でいうところの笠山参道(長坂)が分岐している。かなり整備された道だったようなので、いずれは歩いてみたい所だ。またすぐ近くに616.8mの三角点峰から東へ延びる尾根に上がる道も付けられていた。高旗山に比べると随分と整備されている。
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(林道萩帯線に出る ガードレールに→が書いてある所から高旗山への道が延びている)
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(栗山参道 見切れているがかなり良い道が下っていた)
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(栗山参道の向かいには尾根道も延びている)
暗い杉檜林の中の林道を進んでいくと正面が開けて、笠山が大きく見える。栗山集落に到着だ。以前訪れたときにも感じたことだが、この集落はとにかく暖かい。高旗山周辺は杉檜の暗い林で寒い思いもしたので、余計暖かく感じられる。2015年に下った車道を見送り、大きなカーブを左に曲がる辺りで福島家の槇(マキ)が現れる。決して巨木という感じではないが、本来温暖な地域に自生する木が埼玉県の山間部で200年以上も元気に生き続けているというのはやはり貴重であろう。福島家を過ぎると公衆トイレがあり、ここで一服する。この辺りは皆個人のお宅の敷地なので、休憩できる所が見つけづらい。
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(栗山集落に入ると笠山(右)が目前に聳える)
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(陽当たりが良く、温かい栗山集落)
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(福島家の槇)
栗山集落の最後の民家を過ぎると再び暗い杉林に入っていく。沢を横切る所で林道が西に分かれる。2015年のときは笠山神社下社から車道に下りたので、今回はこの林道を上がってみる。配水施設のある辺りまでは舗装路が続くが、笠山神社下社への道が分かれる辺りで未舗装になる。特に道標などはないが、丸太橋が沢に架かっているのでそれほど迷うことはない。ただ橋の強度はかなり不安なところがある。山腹を横切るトラバース道を進み、再び丸太橋を渡ると笠山神社の下社前に出る。この下には駐車スペースもあるので、クルマ利用で笠山を登るのに便利かもしれない。
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(配水施設を過ぎると丸太橋がある かなり怖い)
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(笠山神社下社)
整備されたトラバース道を進むと道標が立ち、笠山頂上を示している。2015年に見かけて以来いつかはこの道を歩きたいと思っていたのだ。冬枯れの明るい雑木林の中に付けられた道はよく整備され、傾斜が急な所が多いことを除けば歩きやすい。問題はこれが標高差で400m以上も続くことだろうか。分岐から15分ほど歩くと「三十三丁目」と彫られた石碑がある。かつてはこうした丁目石が沢山あったのかもしれない。なおこうしたモニュメント的なものはこれしかない。あとは只管九十九折を登っていくだけだ。ボクは腕時計の高度計があったので現在地の把握がしやすかったが、持っていなければ精神的にかなり厳しい登りだ。近くに見えている笹山がどの辺りに見えているかで判断するほかない。
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(笠山山頂への道が分岐する 道なりに進むと悪戸沢を経て笠山峠に着く)
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(雑木林の中の九十九折が続く わかりやすくて歩きやすい)
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(丁目石)
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(上部はかなり傾斜が急になる)
傾斜が緩くなった尾根に乗れれば山頂は近い。最後の急坂を東から回り込むように登っていくと頭上に奥社の建物が見える。急な石段は避けてそのままぐるっと回り込むと笠山東峰の頂上に出る(837)。下から見えた建物は社務所のようなものらしく、本殿は更に一段高い所にある。以前訪れたときは何やら薄暗い山頂に感じたのだが、冬枯れの時期はなかなか明るい。本殿脇には小川町の商工会が建てた石柱があり、標高が842mと彫られていた。雑木林に覆われていて見晴はないが、冬枯れの時期限定で木の間越しに周囲の様子を窺うことはできる。
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(ここまで来れば山頂はあと少し)
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(笠山東峰に立つ笠山神社奥社)
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(真新しい石柱が立っていた)
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(奥社の建物に貼られていた祭礼の案内 5月3日は神社の関係者が常駐しているとのこと)
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(笠山東峰から北側の眺め)
神社脇で休憩を取っていると笠山西峰方面から男性が一人やってきた。そういえば山中で人に出会ったのはこれが初めてだ。笠山神社下社下にはクルマが停まっていたが、ドライバーはもっと先まで行っているのかもしれない。笠山西峰へは広い尾根の北側を通る。この辺り全く記憶にない。笠山西峰に着くと多くの登山者が行き交っていた。こちらは堂平山への縦走路になっているし、そもそも東峰の存在を知らない人も結構多い。山頂は以前から頭上が開けていて、相変わらず明るい印象だ。周囲は木々に囲まれているが、北東方面は低くなっており、日光男体山や赤城山などが見える。
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(東峰と西峰の間に岩場があり、そこからこんな景色も見える)
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(東峰と西峰との鞍部)
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(笠山西峰 人が多かったので、山頂全体の写真は撮れなかった)
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(西峰から日光方面)
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(西峰から赤城山方面)
萩平を経て竜ヶ鼻 そして和紙の里
下山は予定通り萩平へと下る。2012年の記事で一度紹介した道で、これまでも何度か利用してきたが、歩きやすいという印象が強い。冬枯れの明るい雑木林の中を下ると尾根を西に少し外した所に展望地がある。牧草地が広がる大霧山の背後には城峯山と御荷鉾山、そして白く雪を被った浅間山が見える。この展望地を過ぎると特に見所は無いが、比較的傾斜が緩く歩きやすい尾根は下りでも楽しい。林道を二度横切り、三度目の林道に下り立つと萩平はすぐそこだ。舗装路を下ると日当たりの良い萩平集落に出る。道なりに進めば皆谷集落へと出られるが、今回は御堂川沿いの車道を進む。
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(西峰付近の展望地から)
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(萩平へは歩きやすい道が続く)
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(ここは地形図と道の付き方が異なる)
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(萩平集落に着いた 正面を進めば皆谷 右に見切れているほうへ進めば竜ヶ鼻や栗山集落に行ける)
川沿いの道は最初杉林で薄暗い感じだが、北側に民家が現れると明るく開けた農地が広がる。萩平は御堂川沿いにつくられた集落で川向うも民家が多い。底の硬い山靴ではなく、スニーカーなどで集落を巡ってみるのもなかなか楽しそうだ。集落内を進むと分岐に道標が立ち、一方で和紙の里を、他方で帯沢・小川町栗山を示している。和紙の里方面は御堂川沿いを下っていってしまうので、帯沢・栗山方面が竜ヶ鼻への道だ。
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(明るい萩平集落)
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(和紙の里方面と帯沢・栗山方面が分岐する)
萩平集落を抜けると暗い杉林の中の上り坂となる。お昼を過ぎ、疲れも出てくる頃で体力的・精神的にきつい。登りきった所は名も無い峠だ。古い地形図を見ると萩平から栗山を結ぶ道が既にあり、この舗装路も古くから集落を結ぶ生活道路として使われてきたようだ。南に延びる尾根には明瞭な道が延びており、竜ヶ鼻へ登るのは難しくなさそうだ。尾根に上がるとすぐに馬頭尊の石碑がある。古い地形図に道は無いので、峠にあったものが移設されたものなのかもしれない。
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(萩平と栗山を結ぶ峠 左に見えるのが尾根道)
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(尾根道に入るとすぐに馬頭尊の石碑がある)
道は若干草を被る所があるが、外秩父七峰縦走コースの一部として整備されているため、迷う所はない。名無しのピークを西から巻いて尾根に上がった所が竜ヶ鼻への分岐だ。南へ尾根を登り返すと薄い踏み跡が北東側をトラバースするように延びている。東に延びる尾根に乗り、一登りすると三角点の標石が埋設された竜ヶ鼻(リュウゴッパナ ツルキリ山 493.8)の頂上に出る。東西に細長い山頂で檜に覆われて見晴らしは無い。特に長居するような所でもないので、往路を戻り、最後の山である物見山を目指す。
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(竜ヶ鼻頂上 細長い山頂なので、遠くから見ると龍の頭のようにみえるのかもしれない)
一旦林道に下り、向かいの尾根を進む。「山と高原地図」だと破線ルートになっているが、よく整備されている。名無しのピークを東から巻き、擁壁上に出てから再び林道へ下りる。物見山へは「ハイキングコースのため、バイク等の通行を禁止する」旨の看板が立つ辺りから取り付くことができる。上部は踏み跡が消えがちで、そのまま山頂部の東を巻いて下っていってしまう。東西にやや広がりのある山頂部を西に進めば物見山の頂上(411)だ。竜ヶ鼻と同じく檜に覆われた山頂で、標識の類も全くない。
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(向かいに道が延びる よく整備されている)
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(擁壁上に立つ 実際はここを通らなくてもいい)
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(物見山入口)
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(物見山頂上 ここで引き返すのが吉)
山頂部の東の端に戻って踏み跡を下っていくが、これは失敗だった。薄い踏み跡を下っていくと途中で消えてしまう。藪に覆われた九十九折があるが、どうも長いこと使われていないようだ。九十九折に差し掛かる手前に西側へ向かって青いテープでマーキングがされており、これに従って下ってみる。すると何となく踏み跡らしきものがあり、藪に引っ掻かれることなく林道目前まで下ってくることができた。しかし林道へ下るにはかなり急傾斜の崖を下らなければならず、かなり怖い思いをさせられる。林道へ下りてようやく人心地付く。林道を回り込んでみたが、九十九折の入口も無く、廃道となったと考えてよいだろう。
後は只管舗装路を下るだけだ。途中官ノ倉山が見える以外に見所はない。「山と高原地図」を見ると浄蓮寺へ下る道があるようだが、全く気が付かなかった。分岐は全て下る道を選ぶと槻川の側に出る。川向うの道路が県道になっているが、バス通りは槻川右岸にあるので川を渡る必要は無い。看板にしたがって分岐を右に進むと木で出来た奇抜なデザインのバス停がある和紙の里に到着する。時間を確認すると次のバスまで40分くらいある。中はかなり広く、和紙作り体験ができる製造所以外にも食事処・フードコートや直売所など多くの施設がある。山の帰りに寄るには少々不便な所だが、観光で寄る場合には半日くらいは十分遊べるだろう。直売所で東秩父村産のミカンなどを買い込み、のんびりとバスを待つ。竜ヶ鼻周辺はやや蛇足感があったが、全体としてみれば笠山の大きさを実感できる良いルートだった。
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(ヘアピンカーブの辺りから官ノ倉山辺りが見える 疎らに木が生えているのが官ノ倉山だと思うのだが…)
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(和紙の里バス停)
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(和紙の里内部 左は食事処など 奥には茅葺の建物もある これでも施設内の半分程度しか見えていない)
DATA:
小川町駅(イーグルバス)切通しバス停6:49→(登山口探索30分)→7:28氷川神社→8:02四等三角点「花水山」(278.2)→8:07花水山(308)→8:26高旗山(タカハタ 407.6)→9:14栗山地区(福島家の槇)→9:29笠山神社下社→10:18笠山神社奥社(笠山東峰 837)→10:35笠山西峰→11:25萩平→12:00竜ヶ鼻(リュウゴッパナ 493.8)→12:27物見山(411)→13:12和紙の里(イーグルバス)小川町駅
地形図 安戸
トイレ 切通しバス停近く(腰中公衆トイレ) 栗山地区 和紙の里
交通機関
西武新宿線 新所沢~本川越 237円
東武東上線 川越市~小川町 463円
イーグルバス 小川(町)駅~切通し 220円 和紙の里~小川(町)駅 360円
関連記事等
平成24年9月29日 笠山と堂平山からときがわトレッキングコース
平成27年1月3日 館川ダム周辺を歩く
和紙の里(「好日奥武蔵」の奥武蔵の山人さんの記事も参照)
氷川神社から高旗山へは林道を外れて花水山の四等三角点に上がる所が一番わかりにくいかと思います。地理院地図のコピーがあればコンパスを使わなくても歩ける程度の難しさでしょう。笠山神社下社から笠山東峰頂上へは2018年度版の「山と高原地図」だと実線ルートになっており、実際難しい所はありません。雑木林の尾根が続くので新緑あるいは紅葉の時期に歩くのがオススメ。竜ヶ鼻へは道標の類がありません。本文を参考にしてみて下さい。現地で分岐がわからない人には無理して登頂する必要はないピークかと思います。物見山は南からの尾根を往復するのがオススメです。無理に北へ下りる必要は無く、危険も伴います。
所沢市の農村地域に住んでいると近所の畑から丹沢・奥多摩・奥武蔵などの山々を望むことができる。一際高い富士山はもちろんのこと、大岳山や御前山、武甲山など特異な山容を有する山々に目を引き付けられる。そうした標高の高い山に交じって端のほうに端正な三角形の山容を見せているのが笠山だ。小川町・東秩父村・寄居町などの外秩父と呼ばれる地域を代表する比企三山の一つであり、伸びやかな尾根と山頂部の出っ張りは周囲のどの山から見てもそれと分かるほど存在感が大きい。主な登路は皆谷から萩平を経るルートや白石から笠山峠を経るルート或いは直登するルートなど、どちらかといえば西側に偏っている。しかし古い地形図を見ると東の笠山神社経由の道のみ描かれており、むしろ表参道として使われていたのだろう。
当ブログでは2012年に皆谷から登っているほか、2015年には金嶽経由で登る予定であったが、時間切れで山頂まで行くことができなかった山でもある。今回は2015年のときに登り残しとなった高旗山を経由して栗山地区へ入り、そこから笠山神社経由で山頂へと至る計画を立てた。帰りは歩き慣れた萩平へ下り、竜ヶ鼻(リュウゴッパナ)と物見山を踏んで和紙の里へと下る予定だ。
切通しバス停から高旗山へと登る
久しぶりに東武東上線に乗り、小川町駅へ。駅を降りると「帝松」ブランドで有名な松岡酒造が酒蔵まつりを開催することを宣伝していた。下山後に寄ってみたいところだが、下山地とは全く逆の方向なんだよなぁ…(館川ダム周辺を歩いたときに降りたパトリアおがわバス停から近い)。高旗山への最寄りバス停は「切通し」。「山の写真集」の金森さんは安戸橋バス停を使ったが、ダムへ向かって館川沿いを探したほうが登路を見つけやすそうな気がした。東秩父村の路線を担うイーグルバスは2016年に料金の改定があり、4種類(220円、360円、500円、640円)のみとなった。わかりやすいのは有難いが、料金は若干上がったようだ。
通常笠山へ登る際は皆谷か白石車庫で降りるため、バスは7時10分発を使う。しかし今日は切通しまでなので始発(6時37分)を使うことができた。バスを降りると何だか見覚えのあるヤマザキショップがある。周囲を見回してようやく館川ダム周辺を歩いたときに使ったバス停であることを思い出した。公衆トイレ脇の東屋で準備を整えつつ、高旗山への登路を考える。笠山から北西に延びる尾根上にある高旗山は古い地形図を見ると小貝戸地区と帯沢地区それぞれから登路があったようだ。現在の地理院地図を見ると帯沢地区からの登路は無くなってしまったが、小貝戸地区はもちろん、内出地区からも無数に登路が延びている。しかし大半の登路には建物の記号が描かれており、民家を通らずに山頂へと行けるルートがあるのかはわからない。とりあえず公衆トイレの脇から延びる道を上がってみよう。
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(切通しバス停付近にある腰中公衆トイレ)
車道を道なりに上がっていくと梅の木が立つ交差点に着く。スマホの地図ロイドを使って地理院地図を見ると、ここから奥へ進めば山に取り付けるはずだが、実際はどの道も終点は民家の敷地で入ることができない。そこで今度は梅の木の交差点から北に進んで登路を探るが、ここも終点は民家になっていた。やむを得ず一旦東屋まで戻る。近隣に迷惑をかけないためにも民家の敷地は通りたくない。民家の敷地を通らずに済みそうなのは内出と書かれた文字の近くにある神社の辺りからだ。もしこれが使えなければ高旗山はカットせざるを得ないかもしれない。
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(内出地区から笠山(右)を望む)
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(交差点にある梅の木)
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(内出地区内の石灯籠)
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(切通しバス停方面を見下ろす)
館川沿いに車道を進み、件の神社へと続く道の分岐に差し掛かると氷川神社と書かれた道標がある。ということは観光目的の神社への立ち入りは許されているということだろう。道標にしたがって神社方面に入ると鳥居や社務所の建物が見える。思ったよりも大きな神社だ。ちょっとした石段を上がって境内に入ると拝殿があり、背後には岩壁がそそり立っている。これはなかなかの見物だ。拝殿の左奥に石段が続いており、岩壁の上に出られそうだ。問題は高旗山へ上がる道に繋がっているのかという点である。石段を上がると御嶽山・八海山・三笠山の神を祀った石碑が鎮座していた。しかし道は繋がっていない。周囲を探ると岩壁の北を流れる沢沿いに広い道が付いているのが見えた。
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(館川沿いを行く)
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(氷川神社拝殿 奥に岩壁が見える)
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(岩室…ではなく、岩が積み重なって穴ができていた)
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(石段を上がって岩壁上へ)
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(岩壁頂上 石碑が立つ)
拝殿前に戻り、社務所の裏手を回っていく。すると沢沿いの広い道に出た。地理院地図では実線で描かれており、おそらく林道として使われていたのだろう。使われなくなってから久しいのか結構草を被っているところもあるが、概ね歩きやすい。九十九折に登ると広い尾根に出る。毎度言及していることであるが、こうした緩やかな尾根は如何にも奥武蔵と感じる。傾斜が若干急になると大きな九十九折となる。重機を使うにはあまりに急な道では不都合なのだろう。道なりに進んでいくと林道は沢地形にぶつかって消えてしまう。どうやら行き過ぎてしまったらしい。北東へ尾根が派生している所まで戻ると斜面をトラバースする細い踏み跡が延びている。この辺りは純然たる山道といった風情だ。尾根に出てやや急な斜面を登りきると四等三角点「花水山」(278.2)が埋設された平場に出る。尾根の一部といった感じでピークという雰囲気ではない。
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(社務所の小便器脇を行くと林道が現れる)
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(林道側から見た岩壁)
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(広くて緩やかな尾根 如何にも奥武蔵という感じだ)
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(林道として供用されていないのか草藪も目立つ)
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(花水山方面への分岐 花水山へは上のトラバース道を進む)
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(四等三角点花水山)
三角点から一登りで広い山頂を持つ花水山(308)に着く。特に山頂プレートなどは無く、どの辺りが山頂なのかは今一つわかりにくい。花水山から高旗山へは一本道の尾根が続く。地籍調査が入った関係なのかピンクテープが目立つが、そもそも踏み跡が明瞭なので迷う要素がない。高旗山頂上手前には送電線が横切っており、周囲が伐採されて頭上が明るい。そういえば氷川神社を出発してからここまでずっと杉檜の林だった。再び檜の林に入ると苦も無く高旗山(タカハタとも呼ばれる 407.6)の山頂に出る。全く展望は得られないが、結構な広さがある。「画廊天地人」のyasuhiroさんが取り付けた山頂プレートは健在だった。
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(花水山頂上)
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(一本道の尾根を行く 踏み跡明瞭)
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(送電線が見えれば山頂は近い)
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(高旗山頂上)
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(山頂プレートは健在だった)
栗山集落を抜けて笠山頂上へ
計画書を作成した段階では切通しバス停から高旗山までは60分程度かかると予想していた。しかし実際には90分以上もかかってしまった。始発のバスで来ていなければ今後の予定にかなり支障を来していただろう。高旗山から笠山神社下社までについてもやはり60分程度を予定しているが、果たしてどのくらいかかることやら。高旗山から330m峰までの間は断続的に急坂が現れる。踏み跡も消えがちでわかり難いが、小川町と東秩父村との境界になっているので、境界標を拾っていけば迷うことはない。鞍部から登り返した330m峰手前が伐採地になっていて、竜ヶ鼻辺りが見えているようだ。
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(高旗山からの下り テープによるマーキングや境界標があって割とわかりやすい)
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(330m峰手前からの眺め 林道は見えないが正面はおそらく竜ヶ鼻であろう)
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(アングルを変えた所から左端は物見山辺りかもしれない)
尾根上の一部といった330m峰を過ぎ、緩やかな尾根を行く。何度か峠っぽい所を通過するとやがて急坂に差し掛かる。上部に白いガードレールが見えてきた。登りきって出たところが林道萩帯線。萩平と栗山を結ぶ道だ。林道を南へ下っていくとヘアピンカーブの辺りに道標が立ち、「山と高原地図」でいうところの笠山参道(長坂)が分岐している。かなり整備された道だったようなので、いずれは歩いてみたい所だ。またすぐ近くに616.8mの三角点峰から東へ延びる尾根に上がる道も付けられていた。高旗山に比べると随分と整備されている。
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(林道萩帯線に出る ガードレールに→が書いてある所から高旗山への道が延びている)
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(栗山参道 見切れているがかなり良い道が下っていた)
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(栗山参道の向かいには尾根道も延びている)
暗い杉檜林の中の林道を進んでいくと正面が開けて、笠山が大きく見える。栗山集落に到着だ。以前訪れたときにも感じたことだが、この集落はとにかく暖かい。高旗山周辺は杉檜の暗い林で寒い思いもしたので、余計暖かく感じられる。2015年に下った車道を見送り、大きなカーブを左に曲がる辺りで福島家の槇(マキ)が現れる。決して巨木という感じではないが、本来温暖な地域に自生する木が埼玉県の山間部で200年以上も元気に生き続けているというのはやはり貴重であろう。福島家を過ぎると公衆トイレがあり、ここで一服する。この辺りは皆個人のお宅の敷地なので、休憩できる所が見つけづらい。
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(栗山集落に入ると笠山(右)が目前に聳える)
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(陽当たりが良く、温かい栗山集落)
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(福島家の槇)
栗山集落の最後の民家を過ぎると再び暗い杉林に入っていく。沢を横切る所で林道が西に分かれる。2015年のときは笠山神社下社から車道に下りたので、今回はこの林道を上がってみる。配水施設のある辺りまでは舗装路が続くが、笠山神社下社への道が分かれる辺りで未舗装になる。特に道標などはないが、丸太橋が沢に架かっているのでそれほど迷うことはない。ただ橋の強度はかなり不安なところがある。山腹を横切るトラバース道を進み、再び丸太橋を渡ると笠山神社の下社前に出る。この下には駐車スペースもあるので、クルマ利用で笠山を登るのに便利かもしれない。
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(配水施設を過ぎると丸太橋がある かなり怖い)
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(笠山神社下社)
整備されたトラバース道を進むと道標が立ち、笠山頂上を示している。2015年に見かけて以来いつかはこの道を歩きたいと思っていたのだ。冬枯れの明るい雑木林の中に付けられた道はよく整備され、傾斜が急な所が多いことを除けば歩きやすい。問題はこれが標高差で400m以上も続くことだろうか。分岐から15分ほど歩くと「三十三丁目」と彫られた石碑がある。かつてはこうした丁目石が沢山あったのかもしれない。なおこうしたモニュメント的なものはこれしかない。あとは只管九十九折を登っていくだけだ。ボクは腕時計の高度計があったので現在地の把握がしやすかったが、持っていなければ精神的にかなり厳しい登りだ。近くに見えている笹山がどの辺りに見えているかで判断するほかない。
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(笠山山頂への道が分岐する 道なりに進むと悪戸沢を経て笠山峠に着く)
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(雑木林の中の九十九折が続く わかりやすくて歩きやすい)
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(丁目石)
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(上部はかなり傾斜が急になる)
傾斜が緩くなった尾根に乗れれば山頂は近い。最後の急坂を東から回り込むように登っていくと頭上に奥社の建物が見える。急な石段は避けてそのままぐるっと回り込むと笠山東峰の頂上に出る(837)。下から見えた建物は社務所のようなものらしく、本殿は更に一段高い所にある。以前訪れたときは何やら薄暗い山頂に感じたのだが、冬枯れの時期はなかなか明るい。本殿脇には小川町の商工会が建てた石柱があり、標高が842mと彫られていた。雑木林に覆われていて見晴はないが、冬枯れの時期限定で木の間越しに周囲の様子を窺うことはできる。
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(ここまで来れば山頂はあと少し)
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(笠山東峰に立つ笠山神社奥社)
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(真新しい石柱が立っていた)
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(奥社の建物に貼られていた祭礼の案内 5月3日は神社の関係者が常駐しているとのこと)
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(笠山東峰から北側の眺め)
神社脇で休憩を取っていると笠山西峰方面から男性が一人やってきた。そういえば山中で人に出会ったのはこれが初めてだ。笠山神社下社下にはクルマが停まっていたが、ドライバーはもっと先まで行っているのかもしれない。笠山西峰へは広い尾根の北側を通る。この辺り全く記憶にない。笠山西峰に着くと多くの登山者が行き交っていた。こちらは堂平山への縦走路になっているし、そもそも東峰の存在を知らない人も結構多い。山頂は以前から頭上が開けていて、相変わらず明るい印象だ。周囲は木々に囲まれているが、北東方面は低くなっており、日光男体山や赤城山などが見える。
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(東峰と西峰の間に岩場があり、そこからこんな景色も見える)
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(東峰と西峰との鞍部)
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(笠山西峰 人が多かったので、山頂全体の写真は撮れなかった)
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(西峰から日光方面)
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(西峰から赤城山方面)
萩平を経て竜ヶ鼻 そして和紙の里
下山は予定通り萩平へと下る。2012年の記事で一度紹介した道で、これまでも何度か利用してきたが、歩きやすいという印象が強い。冬枯れの明るい雑木林の中を下ると尾根を西に少し外した所に展望地がある。牧草地が広がる大霧山の背後には城峯山と御荷鉾山、そして白く雪を被った浅間山が見える。この展望地を過ぎると特に見所は無いが、比較的傾斜が緩く歩きやすい尾根は下りでも楽しい。林道を二度横切り、三度目の林道に下り立つと萩平はすぐそこだ。舗装路を下ると日当たりの良い萩平集落に出る。道なりに進めば皆谷集落へと出られるが、今回は御堂川沿いの車道を進む。
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(西峰付近の展望地から)
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(萩平へは歩きやすい道が続く)
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(ここは地形図と道の付き方が異なる)
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(萩平集落に着いた 正面を進めば皆谷 右に見切れているほうへ進めば竜ヶ鼻や栗山集落に行ける)
川沿いの道は最初杉林で薄暗い感じだが、北側に民家が現れると明るく開けた農地が広がる。萩平は御堂川沿いにつくられた集落で川向うも民家が多い。底の硬い山靴ではなく、スニーカーなどで集落を巡ってみるのもなかなか楽しそうだ。集落内を進むと分岐に道標が立ち、一方で和紙の里を、他方で帯沢・小川町栗山を示している。和紙の里方面は御堂川沿いを下っていってしまうので、帯沢・栗山方面が竜ヶ鼻への道だ。
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(明るい萩平集落)
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(和紙の里方面と帯沢・栗山方面が分岐する)
萩平集落を抜けると暗い杉林の中の上り坂となる。お昼を過ぎ、疲れも出てくる頃で体力的・精神的にきつい。登りきった所は名も無い峠だ。古い地形図を見ると萩平から栗山を結ぶ道が既にあり、この舗装路も古くから集落を結ぶ生活道路として使われてきたようだ。南に延びる尾根には明瞭な道が延びており、竜ヶ鼻へ登るのは難しくなさそうだ。尾根に上がるとすぐに馬頭尊の石碑がある。古い地形図に道は無いので、峠にあったものが移設されたものなのかもしれない。
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(萩平と栗山を結ぶ峠 左に見えるのが尾根道)
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(尾根道に入るとすぐに馬頭尊の石碑がある)
道は若干草を被る所があるが、外秩父七峰縦走コースの一部として整備されているため、迷う所はない。名無しのピークを西から巻いて尾根に上がった所が竜ヶ鼻への分岐だ。南へ尾根を登り返すと薄い踏み跡が北東側をトラバースするように延びている。東に延びる尾根に乗り、一登りすると三角点の標石が埋設された竜ヶ鼻(リュウゴッパナ ツルキリ山 493.8)の頂上に出る。東西に細長い山頂で檜に覆われて見晴らしは無い。特に長居するような所でもないので、往路を戻り、最後の山である物見山を目指す。
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(竜ヶ鼻頂上 細長い山頂なので、遠くから見ると龍の頭のようにみえるのかもしれない)
一旦林道に下り、向かいの尾根を進む。「山と高原地図」だと破線ルートになっているが、よく整備されている。名無しのピークを東から巻き、擁壁上に出てから再び林道へ下りる。物見山へは「ハイキングコースのため、バイク等の通行を禁止する」旨の看板が立つ辺りから取り付くことができる。上部は踏み跡が消えがちで、そのまま山頂部の東を巻いて下っていってしまう。東西にやや広がりのある山頂部を西に進めば物見山の頂上(411)だ。竜ヶ鼻と同じく檜に覆われた山頂で、標識の類も全くない。
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(向かいに道が延びる よく整備されている)
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(擁壁上に立つ 実際はここを通らなくてもいい)
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(物見山入口)
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(物見山頂上 ここで引き返すのが吉)
山頂部の東の端に戻って踏み跡を下っていくが、これは失敗だった。薄い踏み跡を下っていくと途中で消えてしまう。藪に覆われた九十九折があるが、どうも長いこと使われていないようだ。九十九折に差し掛かる手前に西側へ向かって青いテープでマーキングがされており、これに従って下ってみる。すると何となく踏み跡らしきものがあり、藪に引っ掻かれることなく林道目前まで下ってくることができた。しかし林道へ下るにはかなり急傾斜の崖を下らなければならず、かなり怖い思いをさせられる。林道へ下りてようやく人心地付く。林道を回り込んでみたが、九十九折の入口も無く、廃道となったと考えてよいだろう。
後は只管舗装路を下るだけだ。途中官ノ倉山が見える以外に見所はない。「山と高原地図」を見ると浄蓮寺へ下る道があるようだが、全く気が付かなかった。分岐は全て下る道を選ぶと槻川の側に出る。川向うの道路が県道になっているが、バス通りは槻川右岸にあるので川を渡る必要は無い。看板にしたがって分岐を右に進むと木で出来た奇抜なデザインのバス停がある和紙の里に到着する。時間を確認すると次のバスまで40分くらいある。中はかなり広く、和紙作り体験ができる製造所以外にも食事処・フードコートや直売所など多くの施設がある。山の帰りに寄るには少々不便な所だが、観光で寄る場合には半日くらいは十分遊べるだろう。直売所で東秩父村産のミカンなどを買い込み、のんびりとバスを待つ。竜ヶ鼻周辺はやや蛇足感があったが、全体としてみれば笠山の大きさを実感できる良いルートだった。
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(ヘアピンカーブの辺りから官ノ倉山辺りが見える 疎らに木が生えているのが官ノ倉山だと思うのだが…)
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(和紙の里バス停)
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(和紙の里内部 左は食事処など 奥には茅葺の建物もある これでも施設内の半分程度しか見えていない)
DATA:
小川町駅(イーグルバス)切通しバス停6:49→(登山口探索30分)→7:28氷川神社→8:02四等三角点「花水山」(278.2)→8:07花水山(308)→8:26高旗山(タカハタ 407.6)→9:14栗山地区(福島家の槇)→9:29笠山神社下社→10:18笠山神社奥社(笠山東峰 837)→10:35笠山西峰→11:25萩平→12:00竜ヶ鼻(リュウゴッパナ 493.8)→12:27物見山(411)→13:12和紙の里(イーグルバス)小川町駅
地形図 安戸
トイレ 切通しバス停近く(腰中公衆トイレ) 栗山地区 和紙の里
交通機関
西武新宿線 新所沢~本川越 237円
東武東上線 川越市~小川町 463円
イーグルバス 小川(町)駅~切通し 220円 和紙の里~小川(町)駅 360円
関連記事等
平成24年9月29日 笠山と堂平山からときがわトレッキングコース
平成27年1月3日 館川ダム周辺を歩く
和紙の里(「好日奥武蔵」の奥武蔵の山人さんの記事も参照)
氷川神社から高旗山へは林道を外れて花水山の四等三角点に上がる所が一番わかりにくいかと思います。地理院地図のコピーがあればコンパスを使わなくても歩ける程度の難しさでしょう。笠山神社下社から笠山東峰頂上へは2018年度版の「山と高原地図」だと実線ルートになっており、実際難しい所はありません。雑木林の尾根が続くので新緑あるいは紅葉の時期に歩くのがオススメ。竜ヶ鼻へは道標の類がありません。本文を参考にしてみて下さい。現地で分岐がわからない人には無理して登頂する必要はないピークかと思います。物見山は南からの尾根を往復するのがオススメです。無理に北へ下りる必要は無く、危険も伴います。