PV
Album ver.
Cubism Tour Live Cubismのビデオは凄く良い。必見。
前回は"Why Don't We Live Together ?"、つまり「なんで一緒に住まないの?」⇒結婚や同棲がテーマでしたが、今回は"Rent"=「家賃」がテーマです。
"Why Don't We Live Together ?"はアルバム"Please"(1986)の最後に収められていて、恋愛の最後に収まるところって結婚や同棲なのかなあと思わされた訳ですが、
2枚目のアルバム"Actually"(1987)に収録された"Rent"では愛とお金の関係を歌っています。
う~ん、実に現実的。そういえば日本の女性が結婚相手に求める最たるものは経済力だとか。
いや、別に嫌味じゃないですよ。そのくらい強かなほうが世の中生きていくには良いんです。それに結婚に幻想を抱いてないってところも頼もしく感じます。
それに比べるとオトコは駄目だよね。女性に対する幻想がなかなか捨てられない。ボクもそうですが。
PSBの二人によると"Rent"は愛人関係にある女性あるいは男娼を主人公にした曲だという。
アルバム"Actually"(1987)はボクが最初に聞いた洋楽のアルバムで、まだ小学生だったということもあって、正直この曲の意味が分からなかった。
当時は日本盤のPSBの解説(暴君の亭主云々のくだり)にもあったように結婚した夫婦の間のことだと思ってました。
まあ「亭主元気で留守が良い」みたいなキャッチコピーが流行ったくらいなので、家賃払っているから愛してる、ってのも有りかと思いますが。
でも普通に考えれば、家賃を払ってくれるっていうのは、バブル期の成金社長が愛人をマンションに囲ってるという状況みたいなことを指しているんでしょう。
"look at my hopes, look at my dreams
the currency we've spent"
望みや夢をわかってくれないから浪費する、っていう刹那的表現は如何にも愛人関係を匂わせているけれども、
専業主婦の地位に飽き飽きして夫と喧嘩する富裕層の妻ってイメージもありかなぁとは思うんですよね。
いずれにせよ現状には不満を抱いているけれど、今の関係は壊したくない。その意味では曲調と同じくあまり前向きなメッセージではありません。
愛だけでも経済力だけでも生きていけない。ファンの間ではそんなメッセージが込められているとよく言われています。
ボクは幼い頃経済状況が最悪で、借金取りが家に来たりとか夕飯のおかずが無くて混ぜご飯一杯で終わりとかっていう生活をしていました。
当然両親はよく喧嘩していたのだけれども、だからといって離婚することは無かった。
子供がいたから別れなかったというのもあるんだろうけど、互いの愛着を切れなかったというのもあったと思います。
だからお金も大事だけれども、愛も大事っていうのは何となくわかるんですよね。たぶん世の中のカップルの大半はそうなんだろうって。
いや、やっぱり知ったかぶりするのは不味いかな。でもボクにはどうにも外側から見るしかない世界なんですよね…。