野老の里

奥武蔵をメインに日帰りの山歩きを中心としたブログです

今日の一曲 Why Don't We Live Together ? by Pet Shop Boys

2014年01月22日 | 今日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=CGk2drap56U


http://www.youtube.com/watch?v=GEy6MycQahs Live


昨年発表されたPSBのアルバム"Electric"を聞いていたら"Thursday"って曲が凄く懐かしい感じがしました。

http://www.youtube.com/watch?v=9Tg_zvDg3Xo
なんでだろうって思ったら、ファーストアルバム"Please"(1986)に収録されていた"Why Don't We Live Together ?"にどことなく似ていたからです。
いや全然違うだろうって意見はもちろん受け付けますが、それでもやっぱり似ていると思います。
"Electric"ってアルバムは彼らの年齢(ちなみにニールは今年で還暦!)からするとかなり若作りな感じがします。
特にアルバム冒頭に置かれている"Axis"なんかは本当に現役バリバリ感が強いものです。
まあパーロフォン(ビートルズなんかも所属したある意味で変わりもんレーベル)を離れてセルフプロデュース自主レーベルになった意気込みみたいなものは感じますがね。
彼らにしては珍しくインストゥルメンタルだし。但しアレンジは今風であっても親しみやすいメロディが基本にあるって所は変わりません。
と言ってもそれはいつものことなんですけれどね。
"Thursday"が"Axis"とちょっと違うのは、聞きやすいメロディは当たり前として、80年代テイストが強い点にあると思います。
昨年はダフト・パンクが70~80年代に掛けてのダンスミュージックに対するオマージュのような作品をヒットさせた訳ですが、
もしかしたらそういう影響も幾何はあったのかなぁと感じたりして。

"Thursday"の話ばかりになっちゃいましたが、そう、"Why Don't We Live Together ?"。
歌詞を読むと結婚とか同棲とかそんなことを歌った内容みたいです。
ただ当時PSBはゲイであることを公表していなかった(AIDSが流行り始めた時期で公表なんてもってのほかだった)ので、
単純に結婚や同棲で済んでしまうのですが、同性愛を前提にするとなかなか意味深いものがあります。
"Please"ってアルバムは"West End Girls"はもちろんのこと、"Oppotunities"や"Suburbia"辺りを除くと大半はラヴソング。
でも"Later Tonight"なんかかなりゲイっぽい(特に"Boy"を見ているって辺りが)し、
"Two Devided by Zero"も本人たちは駆け落ちの歌って言っているけれども、許されない恋みたいなものを歌っているとも言えます。
そう考えると結構ゲイを仄めかしているアルバムなのかもしれません(実際ファンの多くはそう感じているようで)。

そんな中身はともかくPSBを初めて聞くって人には良いアルバムだとボクは思うんですよ。
アレンジは如何にも80年代って感じでかなり古臭いんだけれども、全編に亘って聞きやすいメロディになっています。
次作の"Actually"もかなり良いアルバムだけれども、シングルになった曲とそれ以外のギャップはかなり大きい("Hit Music"とか"I Want to Wake Up"とか)。
それに比べると"Please"はとてもバランスが良い。もちろん彼らにとっての最大のヒット曲"West End Girls"が入ってるってのもありますが。
ただメロディの良さはむしろ"West End Girls"以外にその成分が多く含まれていて、それが"Thursday"まで脈々と受け継がれている訳です。
あ、結局"Thursday"に戻ってきちゃったな。そういえば「恋はすばやく」も結構成分として入っているのかも(しかし今時の曲って比べてみるとテンポがめちゃくちゃ速いな…)。


ちなみにボクが持っているのはFurther Listening盤ってやつ。うん、実はこのアルバム、かなり後になってから聞いたんだよな…。

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