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(高台から大机山を望む)
以前二子山から武川岳へと縦走したとき、焼山手前の小ピークから三角山(623)への下降路が気になった。二子山から武川岳のルートは落葉樹が多く、紅葉が綺麗な頃に歩くと良さそうだと思っていた。
そこで三角山から焼山手前の小ピークまで上がり、そこから武川岳へと縦走することにした。ところで623のピークは山と高原地図によると三角山と書かれているが、画廊アモンさんのHPによると地元では大机山と呼ばれているらしい。また横瀬町観光協会のHP内の根古屋城址と古御嶽城址の項を見ると大机山と書かれている。そこで当ブログでも623のピークは地元の呼称に合わせて大机山と記すことにする。
朝7時過ぎに横瀬駅に到着する。今日は土曜日だが、通勤・通学客で結構駅は混んでいた。そういえばこの駅から乗ったことはこれまでも何度かあったが、降りるのは初めてだったと思う。駅前の広場からは武甲山が一際大きく聳えている。武甲山の左に連なる山の中で最も目立つのは双耳峰の二子山。その二子山よりも一回り小さいながらも三角形の山頂を突き出しているのが、今日の目的である大机山だ。画廊アモンさんは「なぜ三角山なんてありふれた名に取って替わられたのか」と書かれていたのだが、横瀬町の市街地から見るとなるほど三角山と名付けても不思議ではないと思わされる。
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(朝の横瀬駅)
大机山は一般ルートとはされていないが、「奥武蔵山歩き一周トレール」には詳細に登山口までの道のりが書かれている。この本の通りに秩父札所八番西善寺を目指して歩いていく。要所には道標が立てられているので、市街地で迷うことはない。駅前のターミナルから左に車道を進む。鉱山の工場が近いせいもあって、通勤のクルマが次々と通る。武甲山を眺めつつ道なりに進むと延命地蔵尊のある分岐だ。地蔵尊の周りに立つ大木の紅葉が美しい。橋は渡らずに更に道なりに進む。すると西善寺周辺の集落を見下ろす高台の上に出る。大机山の眺めが良い。高台からは眼下に広がる田んぼへの近道があるので、これを有り難く使わせてもらう。民家を抜けると道標があるので、これに従って進む。西武線のガードが見渡せる農地を過ぎ、橋を渡る。再び分岐に出る。右に行けば西善寺だが、すぐ近くに里宮なるものがあるので、そこへちょっと寄って行く。
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(この道標を頼りに市街地を抜ける)
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(延命地蔵尊と二子山)
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(西武秩父線と二子山)
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(武甲山が大きい)
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(高台からの眺め)
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(秩父線のガード)
分岐からすぐで武甲山御嶽神社の里宮に着く。周囲は普通の民家なので、少々面食らってしまった。境内に入ると左手に舞台があり、向かいには里宮の拝殿がある。小さな社だが、両脇に置かれた木像は随分と精巧なものだ。里宮を出て西善寺へと向かうと武甲山が眼前に迫ってくる。本当はここから武甲山へ向かうのが良いのだろうねぇ。西善寺の門前にまで来ると側の看板が目に入る。「当山は霊場につき 物見遊山の者、酒気帯びの者 境内に入ることを禁ず」とある。これはつまり「登山者は入ってはならん!」ということなのだろうか。ここで一息吐こうかと思っていたのだが。幸い境内の裏に公衆トイレがあったので、ここでちょっと休憩を取る。まあ参拝客ということなら断られることも無いだろうと考え、境内に入ることにした。山門を潜ると大きなモミジが出迎えてくれる。コミネカエデという種類らしい。その奥の本堂も立派なものだ。お賽銭を上げて、今日一日の安全を祈る。帰りがけに観光客らしきオバチャンたちがコミネカエデの写真を撮っていた。なんだ物見遊山オッケーなんじゃん。
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(里宮入口)
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(舞台)
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(拝殿)
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(木像 随身というらしい)
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(西善寺と武甲山)
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(西善寺山門)
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(お地蔵様)
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(コミネカエデ)
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(本堂)
さてここまでは単なる物見遊山。ここからはいよいよ大机山登山が始まる。本の通りに西善寺からの道を真直ぐに進むと蕎麦屋が現れる。そこから更に進むと沢沿いの砂利道となる。犬に吠えられつつも進むと左手の尾根の取り付きに秩父石灰線2号の標柱がある。アモンさんの記事によるとここからも登れるらしい。が、ここは本の通りに進む。進むが登山口である秩父石灰線3号の標柱が見つからない。そこで本を読み返すと橋を渡れとある。そこで道を戻るとキノコみたいのが生えたコンクリートの橋がある。橋を渡った先は藪だが、奥を見ると送電鉄塔管理用の黄色い標柱がある。ツルツル滑る土管を越えていくと標柱には秩父石灰線3号と書かれていた。ようやく登山口に着いた。
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(大机山登山口を目指す)
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(この橋を渡る)
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(秩父石灰線3号の標柱)
鉄塔管理用の道ということもあり、傾斜の急な所は延々と土留めの木段が続く。でもステップは低いので、歩きやすい。地形図を見ると広葉樹が多いようだが、それほど紅葉が美しいという訳でもない。杉や檜が混在しているせいだろう。路肩の崩れた土留めの木段を登りきると檜の生えた平場に出る。尾根の先端には送電鉄塔が建つが、不思議と明るくない。地形図でいうとここは336のピークに当たる。これだけ不自然な平場なので、ここも城跡の一部だったのでは?と思ってしまう。意外と広いこの平場。どうも方向感覚が狂ってしまったので、コンパスで行き先を探すことに。コンパスが指す方向には点々とピンクテープが付けられている。完全に信頼できる訳ではないが、一応の目安にはなるだろう。ベタベタと付けられたピンクテープを追っていくと徐々に傾斜がきつくなってくる。檜の林を抜けたところで岩っぽい尾根となる。上部は紅葉した落葉樹の林となっているが、ピンクテープは尾根を左に巻くように延びている。でもこの巻き道はちょっと不安だ。そこで岩尾根を登ることにした。登りきると名無しの小ピークで、黄色の紅葉が綺麗だった。もう少し天気が晴れていれば良かったのだが。
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(土留めの木段 歩きやすい)
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(336の平場 ピンクテープがある)
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(平場から武甲山を望む)
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(岩っぽい尾根)
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(小ピークの紅葉)
小ピークからの下りは大したことがなく、ちょっと安心。振り返るとピンクテープの巻き道が合流していた。ここから少しだけ平坦な道が続く。だがすぐに檜の生える痩せ尾根になる。そしてこの辺りから南側斜面に広葉樹の林が広がるようになる。尾根の左右で植生が変わるのは奥武蔵ではよくあることだが、この状態が二子山・武川岳縦走路の合流点まで続くのが特徴だろう。時折尾根の北側も広葉樹の林となっていて、葉が落ちた所ではちょっとした展望が得られる。それにしてもこのルート、傾斜がかなり厳しい。小ピークを過ぎてからは休憩に適した所がないので、只管登るしかない。
足へのダメージはかなり大きそうだ。後が怖い。風が通らず、汗だくになって登っていると不意に平場に出た。一瞬大机山に着いたかと思ったが、地形図を見ると2号鉄塔から延びてきた尾根との合流地点にいるらしい。合流点で一休みして、再び歩き出す。この辺りは倒木が多く、それを避けるために余計な体力を使わされる。ここを過ぎると平坦な尾根の上に出る。もしかして…と思ったら案の定大机山(三角山 623)の頂上であった。三角形の山名プレートが掛けられただけの静かな山頂である。
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(痩せ尾根の紅葉)
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(こんな岩もある)
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(大棚山方面か?)
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(横瀬市街地)
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(植林の中にも紅葉が)
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(二子山)
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(2号鉄塔路からの合流点)
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(合流点の紅葉)
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(大机山)
結論を先に言ってしまうのだが、この大机山のルートで最もオススメできる所は大机山~縦走路合流点までだろうと思う。但し今回はその好印象を吹っ飛ばしてしまうほどの問題に直面してしまった。まあそれは後で記すことにしよう。大机山から緩やかに下っていくと南側が開けた展望地に出る。削られて白い膚を晒す武甲山が大きい。武甲山はよく見ると採掘された部分以外は綺麗に紅葉しているのがわかる。つくづく採掘によって失われたものの大きさがわかる。小ピークに差し掛かる辺りで不自然な伐採地があり、一瞬だが踏み跡を見失う。ただここを越えれば、後は難しい所はない。徐々に傾斜が急になると南側斜面の紅葉が良い感じで色付いてきた。良い気分で歩いていると突然前方で木の上からガサガサと音がする。立ち止まって凝視すると黒い大型の獣が南側斜面を駆け下りていった。あれは間違いなく熊だろう。鈴の音に気付いて至近での遭遇でなくて助かった。しばらく登ると比較的新しそうな糞も落ちていた。
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(大机山から先はしばらく平坦)
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(展望地から武甲山)
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(不自然な伐採地)
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(紅葉)
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(糞 未消化の木の実も見える ソフトフォーカスを掛けています)
熊には驚いたが、それでも紅葉の美しさが損なわれることはない。傾斜が厳しいのと紅葉が美しいのとでなかなか歩みは捗らない。木の間越しに焼山らしきピークが見えてくる頃、縦走路合流点手前の小ピークに差し掛かる。小ピークに上がると馬酔木が目立つ。その馬酔木に邪魔されつつもすり抜けていくとついに縦走路合流点に到着。いやぁ、ここは随分前から気になっていたけれど、ようやく歩きとおすことができた。今年は長年の懸案を結構解消しているぞ。二子山から武川岳の縦走路は落葉樹が多い所。新緑が綺麗だったので紅葉も期待したけれど、もう終わりかけという感じだった。でも道がよく整備されているのも美点なので、とりあえず歩けるだけでも良いかという気分にもなってくる。
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(紅葉)
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(馬酔木も目立つ)
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(縦走路合流点)
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(歩きやすい縦走路)
焼山へ向かうと中高年の登山者数人とすれ違う。天気が悪くて寒い日だけれども、紅葉を楽しみに歩いている人が多いようだ。焼山の山頂部は突き出た岩峰でここの登りは結構きつい。おまけに大机山の登りで派手に靴擦れを作ってしまった。足を引きずる位の感覚で登っていく。男女の楽しげな声が聞こえてきた。山頂はグループに占拠されているのかも。岩の途中で振り返ると二子山がよく見える。しかし焼山から見る二子山は、紅葉の時期はあまり魅力的ではないね。焼山(850)の頂上に到着すると若い男女のグループが憩っていた。でもボクに場所を空けてくれたので、良い人たちなのだろう。焼山の頂上付近はツツジ類が多いので、紅葉が綺麗だ。見晴らしも良い。大机山方面の紅葉も良い感じだ。ただ冷たい風が吹き付けてあまりにも寒い。大机山の登りがきつかったとはいえ、この寒さは耐え難い。武甲山を見ると山頂付近にガスがまとわりついている。あの山頂は相当に寒いだろう。
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(焼山頂上直下)
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(二子山と甲仁田山を望む)
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(武甲山 山頂部は猛烈のガスが吹き付けていた)
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(大机山の尾根)
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(フィルターをいじってみた)
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(二子山方面のパノラマ)
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(武甲山と大机山)
風が吹き付ける寒い山頂にいるほど酔狂でもないので、さっさと下って蔦岩山を目指す。少し下ると蔦岩山への縦走路が見えてきた。斑に紅葉が残っている感じなのだが、曇天ではどうしようもない。あとこのときはそれほど気にはしなかったのだが、白い崩壊地のような所が目に入った。先の縦走路が見える辺りは檜の若木が植えられている。ところがやけに倒木が目立った。この日は他でも檜の倒木が多かった。おそらく台風の影響で根付きが浅い檜の若木が犠牲になったのだろう。地主さんには相当の損害なのではないだろうか。麓からの林道が合流してくる辺りで再び広葉樹の林となる。やっぱり秋は少しでも紅葉していたほうが気持ちが良いねぇ。靴擦れの痛みに耐えながらアップダウンをこなしていくと尾根から林道へと迂回させられる。前方を見ると真新しい林道が開削されている途中であった。先ほど見えた崩壊地はここだったのだろう。それにしてもこの林道はどこから延びてきているのだろう?まさか以前妻坂峠から一の鳥居方面へ下りるときに見かけた林道ということはないだろうが…。
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(先の尾根を望む 下は崩壊地)
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(倒木が目立つ 但し結構古いものもあるかもしれない)
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(縦走路の紅葉)
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(林道が出来ていた)
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(武甲山が望める)
林道開削のせいで200mほど林道を歩かされる。まあ実際は靴擦れが酷くて林道を歩いたほうが楽だったのだけれども。林道を上がっていくと望外に紅葉が綺麗。というか尾根上よりも葉が残っていて綺麗だったてのは皮肉だよな。林道から尾根に上がる所は以前から道標が立っていた所だ。尾根に上がると急斜面の岩場が待ち受ける。下りに採ると難しい所だが、登りに採る分には難しさはない。むしろ岩が露出したので、歩きやすくなっているとも言える。岩場を過ぎると緩やかな登り坂となる。ここから先、武川岳までは歩きやすい道が続く。蔦岩山の肩とも言えるような小ピークへ上がる。この肩から山頂にかけての尾根は眺めが良く、道の雰囲気も良い。山頂直下の岩場を登ると蔦岩山(1004)の頂上に出る。エネルギー不足に陥っていたので、ここでカロリーメイトを食べる。
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(迂回路指示の看板)
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(林道の紅葉)
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(岩場を登り切った辺りか?)
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(歩きやすい道)
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(小ピークに上がって あとは蔦岩山を目指すだけ)
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(奥に伊豆ヶ岳と古御岳)
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(武川岳)
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(蔦岩山が見えてきた)
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(武川岳と伊豆ヶ岳・古御岳)
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(山頂直下は岩場)
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(蔦岩山のプレート)
蔦岩山から武川岳へは緩やかなアップダウンがあるだけだ。靴擦れは痛むものの、惰性で歩いていけばいい。蔦岩山の岩場が見渡せる鞍部へ下る。蔦岩山直下の紅葉が美しい。この岩場をすっきりと見渡せる所が他にあると良いのだが。鞍部から登り返すと東側にカラマツ林が広がる。紅葉はかなり進み、後半戦のようだ。林床にはアジサイが黄色く色付いている。武川岳からは続々と人が下りてくる。天気が悪いせいか、中高年者が多い。何故か紅葉に目を止める人がいない。二子山まで距離が長いせいだからかもしれないが、もっと周囲を見回せる余裕が欲しい。広くなった尾根をゆっくりと登ると武川岳(1052)の山頂に出る。ベンチがあるので、人が多い。展望が得られるベンチが空いていたので、そこでカップラーメンを作る。風が強くて、なかなか沸騰しない。どおりでここだけベンチが空いていたわけだ。若干生煮えだったが、やっぱり味の濃いものは美味しい。
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(武川岳を目指す)
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(蔦岩山の岩場を望む)
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(カラマツとアジサイ)
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(武川岳直下は広い尾根)
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(武川岳山頂)
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(山頂からの眺め ガスが渦巻いていた)
下山ルートは山伏峠へ下って正丸駅へと抜けるか、大持山を越えてウノタワから横倉林道を下るかのどちらかを予定していた。まだ12時を回ったところなので、ウノタワを経由することもできなくはない。しかし靴擦れが酷いし、天候も悪化の一途を辿っているので、素直に山伏峠へ下って、伊豆ヶ岳を越えることにした。前武川岳へは急激に下った後、緩やかに登る。北側斜面はまだ紅葉した葉が残っている。
平たく広い前武川岳(1003)の山頂は広葉樹に覆われているが、紅葉は殆ど終わっていた。前回見つけた達筆標識の山名プレートは完全に失われてしまった。初心者のためにも新しいプレートを付けてほしいものだ。
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(前武川岳への分岐で見かけたモミジ)
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(前武川岳への道)
前武川岳から山伏峠への道は傾斜が緩く、とても歩きやすい。歩き易過ぎて思わず眠くなってしまった。登ってくる人もおらず、軽快に下っていると檜の倒木地帯に出くわす。近年の研究によると杉林に関しては雑木林に比べて必ずしも大雨に弱いということはないらしい。しかし現に雑木林に被害がなく、檜に多数の被害が出ていることを見ると、少なくとも檜に関しては風水害に気を付けたほうが良さそうだ。845の平場を過ぎると薄が繁茂する伐採地に出る。ここは伊豆ヶ岳の眺めが良い。よく見ると人が歩いているのも見える。檜の林に入ったところで若い男性グループとすれ違う。これから山頂を目指すのでは遠くへは行けまい。傾斜が緩むと車道が貫く山伏峠に着く。最後の登りに備えて少し休憩。
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(前武川岳周辺)
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(倒木が目立つ この辺りは以前倒木は無かったはず)
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(伐採地 不思議な囲いがある)
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(伐採地)
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(伊豆ヶ岳を望む)
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(紅葉 このあとはスギ・ヒノキの植林帯に入る)
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(ナンテンショウの実)
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(山伏峠 見える石段は伊豆ヶ岳への道)
向かいの石段を登るとまずは杉・檜が生える緩やかな斜面を上がっていく。踏み跡は落ち葉のせいで少し薄い。一本の明瞭な尾根に上がる手前に鳥居がある。小さな石祠があったので、そのための鳥居だろうか。暗い植林帯の尾根はやや傾斜が急だ。靴擦れした足には辛い。のろのろと歩いていると中高年のグループが下って来た。マイナールートかと思っていたのだが、結構利用者は多いようだ。小ピークの辺りで一旦傾斜が緩み、意外に歩きやすい。雑木林を抜けると伊豆ヶ岳名物の木段が登場する。それほど長くはないので、まだマシなほうだろう。木段が終わると岩尾根となる。岩場は右から巻いていく。まあ岩が好きな人なら直登してもいずれ巻き道に合流するのだが。岩尾根が終わると最後の急斜面が待つ。ここが一番きつい所だろうと思ったのだが、実は九十九折なので、伊豆ヶ岳の登りとしては楽なほうだろう。山頂部は雑木林に覆われていて、天気が悪く、午後の陽ざしの中でもいくらか明るい雰囲気である。伊豆ヶ岳の肩のような所が古御岳との分岐だ。ここも去年来たときに歩かなければならない所だと思っていたので、感慨深い。
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(鳥居)
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(小さな祠)
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(雑木林もある)
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(木段 ちょっときつい)
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(岩尾根)
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(最後の登り)
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(合流点 小さいが道標が見える)
伊豆ヶ岳(850.9)の頂上には今日一番多くの登山者が憩っていた。ザックを下ろし、下山ルートを考える。最短ルートは五輪山を経て沢沿いに下るか、長岩峠を経て尾根を下るかのどちらかだ。長岩峠のルートは一昨年に歩いているので、今回は沢ルートを下ってみることにした。もう何年も歩いていないルートだ。通行止めとなった女坂を見送り、岩場の手前から新設された迂回路に入る。下り始めは木段でちょっと危なっかしい。クネクネと曲がる木段を下ると眼下に名栗げんきプラザの建物が見えてくる。一般の登山者には馴染みの薄い建物で、正直埼玉県人として現状ではあまり必要性が感じられない。急増しつつある登山人口を考えるともう少し一般の登山者が気軽に立ち寄れる施設にすべきではないだろうか。植林の中の歩きやすい巻き道を下る。下りきると男坂と呼ばれる岩場の下に出る。おっ、ちょうど鎖場に取り付いている人がいるな。
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(山頂部は岩場となっている)
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(南北に長い山頂)
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(男坂と迂回路の分岐)
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(名栗げんきプラザを見下ろす)
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(男坂の岩場)
五輪山との鞍部には道標が立ち、東へ下りる踏み跡方面には「危険×」と書かれている。どんな道なのだろう?五輪山へと登り返し、まずはここから東へ延びる尾根伝いに下っていく。杉檜の植林帯なので、陰鬱な雰囲気だ。しかし傾斜が緩んでくる頃、北側が開けてくる。今日は天気が悪いのでわかりにくいのだが、正丸山や正丸峠ガーデンハウスなどが見えるようだ。雑木林に入ると道は北へジグザグの急降下となる。東へ延びる尾根は私有地のため立入禁止となっている。踏み跡が薄く、歩きやすい所を適当に下っていく。このルートで歩きにくいのは此処だけだった。傾斜が緩くなると杉林の中を沢沿いに下っていく。奇岩が点在し、なかなか面白い道だ。但し周囲は午後だとかなり暗い。ふたご岩が見えてくると実谷のふたまたという尾根コースとの分岐に出る。尾根コースのほうが若干時間的に短くて済むようだ。
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(五輪山)
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(東に延びる尾根を下ると北側が開けてくる)
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(正丸峠ガーデンハウス なお現在休業中らしい)
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(正丸山と川越山)
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(立入禁止の尾根)
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(急斜面の下り 途中で踏み跡が消える)
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(沢地形になると歩きやすくなる)
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(直立した奇岩)
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(橋を渡る よく整備されている)
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(綺麗な線形を描く道)
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(ふたご岩)
ここから先は平坦な下り坂。途中若い女性が一人で登って来たのにはびっくりした。暗いし、雨も降ってきそうだが、大丈夫なのだろうか?馬頭さまの前のベンチで装備を解き、あとは只管車道を下っていく。お休み処の中丸商店は閉まっていたが、電車の時刻表は新しいものだった。駅舎に着いた時は次の電車が来る20分前であった。登山帰りの女性が一人いるだけで、ほかの登山者はまだ山の中にいるということか。駅前の売店で漬物を買う。袋を見ると西武秩父駅にある仲見世通りのものであった。ここのお土産って仲見世でも買えるものなのだろうか。時間通りにやってきた電車は意外と空いていて、ゆっくりと座って帰ることができた。
DATA:
横瀬駅7:21~7:52武甲山御嶽神社里宮~7:57西善寺~8:15秩父石灰線3号登山口~9:13大机山(三角山)~10:05縦走路合流点
~10:13焼山10:23~11:05蔦岩山~11:27武川岳11:52~12:07前武川岳~12:50山伏峠~13:27伊豆ヶ岳~13:43五輪山~
14:16実谷のふたまた~14:21馬頭さま~14:39正丸駅
参考図書 奥武蔵山歩き一周トレール 堀川虎男(編) かもがわ出版
地形図 秩父 正丸峠
以前二子山から武川岳へと縦走したとき、焼山手前の小ピークから三角山(623)への下降路が気になった。二子山から武川岳のルートは落葉樹が多く、紅葉が綺麗な頃に歩くと良さそうだと思っていた。
そこで三角山から焼山手前の小ピークまで上がり、そこから武川岳へと縦走することにした。ところで623のピークは山と高原地図によると三角山と書かれているが、画廊アモンさんのHPによると地元では大机山と呼ばれているらしい。また横瀬町観光協会のHP内の根古屋城址と古御嶽城址の項を見ると大机山と書かれている。そこで当ブログでも623のピークは地元の呼称に合わせて大机山と記すことにする。
朝7時過ぎに横瀬駅に到着する。今日は土曜日だが、通勤・通学客で結構駅は混んでいた。そういえばこの駅から乗ったことはこれまでも何度かあったが、降りるのは初めてだったと思う。駅前の広場からは武甲山が一際大きく聳えている。武甲山の左に連なる山の中で最も目立つのは双耳峰の二子山。その二子山よりも一回り小さいながらも三角形の山頂を突き出しているのが、今日の目的である大机山だ。画廊アモンさんは「なぜ三角山なんてありふれた名に取って替わられたのか」と書かれていたのだが、横瀬町の市街地から見るとなるほど三角山と名付けても不思議ではないと思わされる。
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(朝の横瀬駅)
大机山は一般ルートとはされていないが、「奥武蔵山歩き一周トレール」には詳細に登山口までの道のりが書かれている。この本の通りに秩父札所八番西善寺を目指して歩いていく。要所には道標が立てられているので、市街地で迷うことはない。駅前のターミナルから左に車道を進む。鉱山の工場が近いせいもあって、通勤のクルマが次々と通る。武甲山を眺めつつ道なりに進むと延命地蔵尊のある分岐だ。地蔵尊の周りに立つ大木の紅葉が美しい。橋は渡らずに更に道なりに進む。すると西善寺周辺の集落を見下ろす高台の上に出る。大机山の眺めが良い。高台からは眼下に広がる田んぼへの近道があるので、これを有り難く使わせてもらう。民家を抜けると道標があるので、これに従って進む。西武線のガードが見渡せる農地を過ぎ、橋を渡る。再び分岐に出る。右に行けば西善寺だが、すぐ近くに里宮なるものがあるので、そこへちょっと寄って行く。
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(この道標を頼りに市街地を抜ける)
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(延命地蔵尊と二子山)
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(西武秩父線と二子山)
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(武甲山が大きい)
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(高台からの眺め)
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(秩父線のガード)
分岐からすぐで武甲山御嶽神社の里宮に着く。周囲は普通の民家なので、少々面食らってしまった。境内に入ると左手に舞台があり、向かいには里宮の拝殿がある。小さな社だが、両脇に置かれた木像は随分と精巧なものだ。里宮を出て西善寺へと向かうと武甲山が眼前に迫ってくる。本当はここから武甲山へ向かうのが良いのだろうねぇ。西善寺の門前にまで来ると側の看板が目に入る。「当山は霊場につき 物見遊山の者、酒気帯びの者 境内に入ることを禁ず」とある。これはつまり「登山者は入ってはならん!」ということなのだろうか。ここで一息吐こうかと思っていたのだが。幸い境内の裏に公衆トイレがあったので、ここでちょっと休憩を取る。まあ参拝客ということなら断られることも無いだろうと考え、境内に入ることにした。山門を潜ると大きなモミジが出迎えてくれる。コミネカエデという種類らしい。その奥の本堂も立派なものだ。お賽銭を上げて、今日一日の安全を祈る。帰りがけに観光客らしきオバチャンたちがコミネカエデの写真を撮っていた。なんだ物見遊山オッケーなんじゃん。
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(里宮入口)
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(舞台)
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(拝殿)
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(木像 随身というらしい)
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(西善寺と武甲山)
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(西善寺山門)
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(お地蔵様)
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(コミネカエデ)
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(本堂)
さてここまでは単なる物見遊山。ここからはいよいよ大机山登山が始まる。本の通りに西善寺からの道を真直ぐに進むと蕎麦屋が現れる。そこから更に進むと沢沿いの砂利道となる。犬に吠えられつつも進むと左手の尾根の取り付きに秩父石灰線2号の標柱がある。アモンさんの記事によるとここからも登れるらしい。が、ここは本の通りに進む。進むが登山口である秩父石灰線3号の標柱が見つからない。そこで本を読み返すと橋を渡れとある。そこで道を戻るとキノコみたいのが生えたコンクリートの橋がある。橋を渡った先は藪だが、奥を見ると送電鉄塔管理用の黄色い標柱がある。ツルツル滑る土管を越えていくと標柱には秩父石灰線3号と書かれていた。ようやく登山口に着いた。
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(大机山登山口を目指す)
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(この橋を渡る)
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(秩父石灰線3号の標柱)
鉄塔管理用の道ということもあり、傾斜の急な所は延々と土留めの木段が続く。でもステップは低いので、歩きやすい。地形図を見ると広葉樹が多いようだが、それほど紅葉が美しいという訳でもない。杉や檜が混在しているせいだろう。路肩の崩れた土留めの木段を登りきると檜の生えた平場に出る。尾根の先端には送電鉄塔が建つが、不思議と明るくない。地形図でいうとここは336のピークに当たる。これだけ不自然な平場なので、ここも城跡の一部だったのでは?と思ってしまう。意外と広いこの平場。どうも方向感覚が狂ってしまったので、コンパスで行き先を探すことに。コンパスが指す方向には点々とピンクテープが付けられている。完全に信頼できる訳ではないが、一応の目安にはなるだろう。ベタベタと付けられたピンクテープを追っていくと徐々に傾斜がきつくなってくる。檜の林を抜けたところで岩っぽい尾根となる。上部は紅葉した落葉樹の林となっているが、ピンクテープは尾根を左に巻くように延びている。でもこの巻き道はちょっと不安だ。そこで岩尾根を登ることにした。登りきると名無しの小ピークで、黄色の紅葉が綺麗だった。もう少し天気が晴れていれば良かったのだが。
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(土留めの木段 歩きやすい)
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(336の平場 ピンクテープがある)
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(平場から武甲山を望む)
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(岩っぽい尾根)
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(小ピークの紅葉)
小ピークからの下りは大したことがなく、ちょっと安心。振り返るとピンクテープの巻き道が合流していた。ここから少しだけ平坦な道が続く。だがすぐに檜の生える痩せ尾根になる。そしてこの辺りから南側斜面に広葉樹の林が広がるようになる。尾根の左右で植生が変わるのは奥武蔵ではよくあることだが、この状態が二子山・武川岳縦走路の合流点まで続くのが特徴だろう。時折尾根の北側も広葉樹の林となっていて、葉が落ちた所ではちょっとした展望が得られる。それにしてもこのルート、傾斜がかなり厳しい。小ピークを過ぎてからは休憩に適した所がないので、只管登るしかない。
足へのダメージはかなり大きそうだ。後が怖い。風が通らず、汗だくになって登っていると不意に平場に出た。一瞬大机山に着いたかと思ったが、地形図を見ると2号鉄塔から延びてきた尾根との合流地点にいるらしい。合流点で一休みして、再び歩き出す。この辺りは倒木が多く、それを避けるために余計な体力を使わされる。ここを過ぎると平坦な尾根の上に出る。もしかして…と思ったら案の定大机山(三角山 623)の頂上であった。三角形の山名プレートが掛けられただけの静かな山頂である。
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(痩せ尾根の紅葉)
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(こんな岩もある)
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(大棚山方面か?)
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(横瀬市街地)
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(植林の中にも紅葉が)
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(二子山)
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(2号鉄塔路からの合流点)
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(合流点の紅葉)
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(大机山)
結論を先に言ってしまうのだが、この大机山のルートで最もオススメできる所は大机山~縦走路合流点までだろうと思う。但し今回はその好印象を吹っ飛ばしてしまうほどの問題に直面してしまった。まあそれは後で記すことにしよう。大机山から緩やかに下っていくと南側が開けた展望地に出る。削られて白い膚を晒す武甲山が大きい。武甲山はよく見ると採掘された部分以外は綺麗に紅葉しているのがわかる。つくづく採掘によって失われたものの大きさがわかる。小ピークに差し掛かる辺りで不自然な伐採地があり、一瞬だが踏み跡を見失う。ただここを越えれば、後は難しい所はない。徐々に傾斜が急になると南側斜面の紅葉が良い感じで色付いてきた。良い気分で歩いていると突然前方で木の上からガサガサと音がする。立ち止まって凝視すると黒い大型の獣が南側斜面を駆け下りていった。あれは間違いなく熊だろう。鈴の音に気付いて至近での遭遇でなくて助かった。しばらく登ると比較的新しそうな糞も落ちていた。
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(大机山から先はしばらく平坦)
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(展望地から武甲山)
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(不自然な伐採地)
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(紅葉)
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(糞 未消化の木の実も見える ソフトフォーカスを掛けています)
熊には驚いたが、それでも紅葉の美しさが損なわれることはない。傾斜が厳しいのと紅葉が美しいのとでなかなか歩みは捗らない。木の間越しに焼山らしきピークが見えてくる頃、縦走路合流点手前の小ピークに差し掛かる。小ピークに上がると馬酔木が目立つ。その馬酔木に邪魔されつつもすり抜けていくとついに縦走路合流点に到着。いやぁ、ここは随分前から気になっていたけれど、ようやく歩きとおすことができた。今年は長年の懸案を結構解消しているぞ。二子山から武川岳の縦走路は落葉樹が多い所。新緑が綺麗だったので紅葉も期待したけれど、もう終わりかけという感じだった。でも道がよく整備されているのも美点なので、とりあえず歩けるだけでも良いかという気分にもなってくる。
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(紅葉)
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(馬酔木も目立つ)
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(縦走路合流点)
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(歩きやすい縦走路)
焼山へ向かうと中高年の登山者数人とすれ違う。天気が悪くて寒い日だけれども、紅葉を楽しみに歩いている人が多いようだ。焼山の山頂部は突き出た岩峰でここの登りは結構きつい。おまけに大机山の登りで派手に靴擦れを作ってしまった。足を引きずる位の感覚で登っていく。男女の楽しげな声が聞こえてきた。山頂はグループに占拠されているのかも。岩の途中で振り返ると二子山がよく見える。しかし焼山から見る二子山は、紅葉の時期はあまり魅力的ではないね。焼山(850)の頂上に到着すると若い男女のグループが憩っていた。でもボクに場所を空けてくれたので、良い人たちなのだろう。焼山の頂上付近はツツジ類が多いので、紅葉が綺麗だ。見晴らしも良い。大机山方面の紅葉も良い感じだ。ただ冷たい風が吹き付けてあまりにも寒い。大机山の登りがきつかったとはいえ、この寒さは耐え難い。武甲山を見ると山頂付近にガスがまとわりついている。あの山頂は相当に寒いだろう。
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(焼山頂上直下)
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(二子山と甲仁田山を望む)
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(武甲山 山頂部は猛烈のガスが吹き付けていた)
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(大机山の尾根)
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(フィルターをいじってみた)
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(二子山方面のパノラマ)
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(武甲山と大机山)
風が吹き付ける寒い山頂にいるほど酔狂でもないので、さっさと下って蔦岩山を目指す。少し下ると蔦岩山への縦走路が見えてきた。斑に紅葉が残っている感じなのだが、曇天ではどうしようもない。あとこのときはそれほど気にはしなかったのだが、白い崩壊地のような所が目に入った。先の縦走路が見える辺りは檜の若木が植えられている。ところがやけに倒木が目立った。この日は他でも檜の倒木が多かった。おそらく台風の影響で根付きが浅い檜の若木が犠牲になったのだろう。地主さんには相当の損害なのではないだろうか。麓からの林道が合流してくる辺りで再び広葉樹の林となる。やっぱり秋は少しでも紅葉していたほうが気持ちが良いねぇ。靴擦れの痛みに耐えながらアップダウンをこなしていくと尾根から林道へと迂回させられる。前方を見ると真新しい林道が開削されている途中であった。先ほど見えた崩壊地はここだったのだろう。それにしてもこの林道はどこから延びてきているのだろう?まさか以前妻坂峠から一の鳥居方面へ下りるときに見かけた林道ということはないだろうが…。
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(先の尾根を望む 下は崩壊地)
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(倒木が目立つ 但し結構古いものもあるかもしれない)
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(縦走路の紅葉)
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(林道が出来ていた)
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(武甲山が望める)
林道開削のせいで200mほど林道を歩かされる。まあ実際は靴擦れが酷くて林道を歩いたほうが楽だったのだけれども。林道を上がっていくと望外に紅葉が綺麗。というか尾根上よりも葉が残っていて綺麗だったてのは皮肉だよな。林道から尾根に上がる所は以前から道標が立っていた所だ。尾根に上がると急斜面の岩場が待ち受ける。下りに採ると難しい所だが、登りに採る分には難しさはない。むしろ岩が露出したので、歩きやすくなっているとも言える。岩場を過ぎると緩やかな登り坂となる。ここから先、武川岳までは歩きやすい道が続く。蔦岩山の肩とも言えるような小ピークへ上がる。この肩から山頂にかけての尾根は眺めが良く、道の雰囲気も良い。山頂直下の岩場を登ると蔦岩山(1004)の頂上に出る。エネルギー不足に陥っていたので、ここでカロリーメイトを食べる。
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(迂回路指示の看板)
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(林道の紅葉)
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(岩場を登り切った辺りか?)
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(歩きやすい道)
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(小ピークに上がって あとは蔦岩山を目指すだけ)
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(奥に伊豆ヶ岳と古御岳)
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(武川岳)
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(蔦岩山が見えてきた)
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(武川岳と伊豆ヶ岳・古御岳)
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(山頂直下は岩場)
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(蔦岩山のプレート)
蔦岩山から武川岳へは緩やかなアップダウンがあるだけだ。靴擦れは痛むものの、惰性で歩いていけばいい。蔦岩山の岩場が見渡せる鞍部へ下る。蔦岩山直下の紅葉が美しい。この岩場をすっきりと見渡せる所が他にあると良いのだが。鞍部から登り返すと東側にカラマツ林が広がる。紅葉はかなり進み、後半戦のようだ。林床にはアジサイが黄色く色付いている。武川岳からは続々と人が下りてくる。天気が悪いせいか、中高年者が多い。何故か紅葉に目を止める人がいない。二子山まで距離が長いせいだからかもしれないが、もっと周囲を見回せる余裕が欲しい。広くなった尾根をゆっくりと登ると武川岳(1052)の山頂に出る。ベンチがあるので、人が多い。展望が得られるベンチが空いていたので、そこでカップラーメンを作る。風が強くて、なかなか沸騰しない。どおりでここだけベンチが空いていたわけだ。若干生煮えだったが、やっぱり味の濃いものは美味しい。
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(武川岳を目指す)
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(蔦岩山の岩場を望む)
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(カラマツとアジサイ)
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(武川岳直下は広い尾根)
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(武川岳山頂)
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(山頂からの眺め ガスが渦巻いていた)
下山ルートは山伏峠へ下って正丸駅へと抜けるか、大持山を越えてウノタワから横倉林道を下るかのどちらかを予定していた。まだ12時を回ったところなので、ウノタワを経由することもできなくはない。しかし靴擦れが酷いし、天候も悪化の一途を辿っているので、素直に山伏峠へ下って、伊豆ヶ岳を越えることにした。前武川岳へは急激に下った後、緩やかに登る。北側斜面はまだ紅葉した葉が残っている。
平たく広い前武川岳(1003)の山頂は広葉樹に覆われているが、紅葉は殆ど終わっていた。前回見つけた達筆標識の山名プレートは完全に失われてしまった。初心者のためにも新しいプレートを付けてほしいものだ。
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(前武川岳への分岐で見かけたモミジ)
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(前武川岳への道)
前武川岳から山伏峠への道は傾斜が緩く、とても歩きやすい。歩き易過ぎて思わず眠くなってしまった。登ってくる人もおらず、軽快に下っていると檜の倒木地帯に出くわす。近年の研究によると杉林に関しては雑木林に比べて必ずしも大雨に弱いということはないらしい。しかし現に雑木林に被害がなく、檜に多数の被害が出ていることを見ると、少なくとも檜に関しては風水害に気を付けたほうが良さそうだ。845の平場を過ぎると薄が繁茂する伐採地に出る。ここは伊豆ヶ岳の眺めが良い。よく見ると人が歩いているのも見える。檜の林に入ったところで若い男性グループとすれ違う。これから山頂を目指すのでは遠くへは行けまい。傾斜が緩むと車道が貫く山伏峠に着く。最後の登りに備えて少し休憩。
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(前武川岳周辺)
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(倒木が目立つ この辺りは以前倒木は無かったはず)
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(伐採地 不思議な囲いがある)
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(伐採地)
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(伊豆ヶ岳を望む)
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(紅葉 このあとはスギ・ヒノキの植林帯に入る)
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(ナンテンショウの実)
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(山伏峠 見える石段は伊豆ヶ岳への道)
向かいの石段を登るとまずは杉・檜が生える緩やかな斜面を上がっていく。踏み跡は落ち葉のせいで少し薄い。一本の明瞭な尾根に上がる手前に鳥居がある。小さな石祠があったので、そのための鳥居だろうか。暗い植林帯の尾根はやや傾斜が急だ。靴擦れした足には辛い。のろのろと歩いていると中高年のグループが下って来た。マイナールートかと思っていたのだが、結構利用者は多いようだ。小ピークの辺りで一旦傾斜が緩み、意外に歩きやすい。雑木林を抜けると伊豆ヶ岳名物の木段が登場する。それほど長くはないので、まだマシなほうだろう。木段が終わると岩尾根となる。岩場は右から巻いていく。まあ岩が好きな人なら直登してもいずれ巻き道に合流するのだが。岩尾根が終わると最後の急斜面が待つ。ここが一番きつい所だろうと思ったのだが、実は九十九折なので、伊豆ヶ岳の登りとしては楽なほうだろう。山頂部は雑木林に覆われていて、天気が悪く、午後の陽ざしの中でもいくらか明るい雰囲気である。伊豆ヶ岳の肩のような所が古御岳との分岐だ。ここも去年来たときに歩かなければならない所だと思っていたので、感慨深い。
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(鳥居)
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(小さな祠)
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(雑木林もある)
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(木段 ちょっときつい)
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(岩尾根)
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(最後の登り)
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(合流点 小さいが道標が見える)
伊豆ヶ岳(850.9)の頂上には今日一番多くの登山者が憩っていた。ザックを下ろし、下山ルートを考える。最短ルートは五輪山を経て沢沿いに下るか、長岩峠を経て尾根を下るかのどちらかだ。長岩峠のルートは一昨年に歩いているので、今回は沢ルートを下ってみることにした。もう何年も歩いていないルートだ。通行止めとなった女坂を見送り、岩場の手前から新設された迂回路に入る。下り始めは木段でちょっと危なっかしい。クネクネと曲がる木段を下ると眼下に名栗げんきプラザの建物が見えてくる。一般の登山者には馴染みの薄い建物で、正直埼玉県人として現状ではあまり必要性が感じられない。急増しつつある登山人口を考えるともう少し一般の登山者が気軽に立ち寄れる施設にすべきではないだろうか。植林の中の歩きやすい巻き道を下る。下りきると男坂と呼ばれる岩場の下に出る。おっ、ちょうど鎖場に取り付いている人がいるな。
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(山頂部は岩場となっている)
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(南北に長い山頂)
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(男坂と迂回路の分岐)
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(名栗げんきプラザを見下ろす)
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(男坂の岩場)
五輪山との鞍部には道標が立ち、東へ下りる踏み跡方面には「危険×」と書かれている。どんな道なのだろう?五輪山へと登り返し、まずはここから東へ延びる尾根伝いに下っていく。杉檜の植林帯なので、陰鬱な雰囲気だ。しかし傾斜が緩んでくる頃、北側が開けてくる。今日は天気が悪いのでわかりにくいのだが、正丸山や正丸峠ガーデンハウスなどが見えるようだ。雑木林に入ると道は北へジグザグの急降下となる。東へ延びる尾根は私有地のため立入禁止となっている。踏み跡が薄く、歩きやすい所を適当に下っていく。このルートで歩きにくいのは此処だけだった。傾斜が緩くなると杉林の中を沢沿いに下っていく。奇岩が点在し、なかなか面白い道だ。但し周囲は午後だとかなり暗い。ふたご岩が見えてくると実谷のふたまたという尾根コースとの分岐に出る。尾根コースのほうが若干時間的に短くて済むようだ。
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(五輪山)
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(東に延びる尾根を下ると北側が開けてくる)
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(正丸峠ガーデンハウス なお現在休業中らしい)
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(正丸山と川越山)
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(立入禁止の尾根)
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(急斜面の下り 途中で踏み跡が消える)
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(沢地形になると歩きやすくなる)
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(直立した奇岩)
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(橋を渡る よく整備されている)
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(綺麗な線形を描く道)
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(ふたご岩)
ここから先は平坦な下り坂。途中若い女性が一人で登って来たのにはびっくりした。暗いし、雨も降ってきそうだが、大丈夫なのだろうか?馬頭さまの前のベンチで装備を解き、あとは只管車道を下っていく。お休み処の中丸商店は閉まっていたが、電車の時刻表は新しいものだった。駅舎に着いた時は次の電車が来る20分前であった。登山帰りの女性が一人いるだけで、ほかの登山者はまだ山の中にいるということか。駅前の売店で漬物を買う。袋を見ると西武秩父駅にある仲見世通りのものであった。ここのお土産って仲見世でも買えるものなのだろうか。時間通りにやってきた電車は意外と空いていて、ゆっくりと座って帰ることができた。
DATA:
横瀬駅7:21~7:52武甲山御嶽神社里宮~7:57西善寺~8:15秩父石灰線3号登山口~9:13大机山(三角山)~10:05縦走路合流点
~10:13焼山10:23~11:05蔦岩山~11:27武川岳11:52~12:07前武川岳~12:50山伏峠~13:27伊豆ヶ岳~13:43五輪山~
14:16実谷のふたまた~14:21馬頭さま~14:39正丸駅
参考図書 奥武蔵山歩き一周トレール 堀川虎男(編) かもがわ出版
地形図 秩父 正丸峠