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(西平山直下の林道から武川岳 左の鞍部は妻坂峠 妻坂峠から覗くのは武甲山 下の集落は名郷)
10月に入ってから週末になると不安定だった天気もようやく晴天の日が続くようになってきた。金森さんのHP「山の写真集」によると16日の段階で、正丸峠周辺はまだ緑の葉が多かったという。標高の低い雑木林のある山ならまだ紅葉が楽しめるだろうと考え、蕨山周辺の山を歩いてみることにした。この辺りではまだ炭谷入の左岸に当たる西平山や大遠見山の尾根を歩いていない。そこで小殿から西平山・大遠見山を経て藤棚山に至り、時間があれば蕨山を往復して、さわらびの湯へ下ることにした。
いつもどおりに飯能駅から湯の沢行のバスに乗る。若・中年層の登山者が多くなったのも見慣れた光景となった。さわらびの湯で数人の登山者を降ろし、小殿ではボク独りだけが降りた。ここは竹寺への最短ルートだが、他の登山者はもう少し奥地の山へ行くのだろう。まあ天気も良いしね。トイレの併設された東屋で準備を整え、名栗川に架かる歩行者用の橋を渡る。鳥居観音の辺りを見るとモミジなのか紅葉で真っ赤だ。帰りに時間があったら寄ってみようか。車道に出て、北に向かうと調理センターの建物がある十字路に出る。右の細い車道が炭谷入林道だ。数軒の民家を過ぎると尾根の末端に作られた墓地がある。「奥武蔵山歩き一周トレール」によるとこの先に登山口があるらしい。ところがしばらく行ってみても登山口らしきものはない。他方墓地の手前には明瞭な道がある。但し「関係者以外 昇降禁止」と書かれた看板が置かれている。ネットの記録ではここから登られているようだが、果たして利用してよいものなのか。
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(小殿バス停付近)
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(鳥居観音方面)
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(歩行者用の橋を渡る)
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(鳥居観音付近の紅葉)
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(昇降禁止と書かれた看板のある入口)
周囲に人気もないので、ひとまずこの道に入ってみる。墓地の上に木造の社があるほかは、途中で道が無くなってしまった。とりあえず社で今日一日の安全を祈願していると、社手前から尾根に薄い踏み跡が付いているのを見つけた。傾斜は急だが、点々とピンクテープが付けられている。どうやら作業道になっているらしい。ひとしきり登ると傾斜が緩やかな広い尾根に出る。地形図を見てもわかるように、ここからしばらくは緩やかな尾根が続く。ゆっくりと歩き出すとすぐに左手から広い踏み跡が合流してくる。キャタピラの跡があったので、林道として使われているのだろう。この林道は下から登ってきている。すると炭谷入林道から登ってくる道があるということだ。ネットで公開する以上、地元とのトラブルを避ける道を紹介するようにしたい。そこでこの道を一旦下まで下ってみることにした。ジグザグの広い道を下っていくと案の定炭谷入林道に下りることができた。墓地から先へ行った待避所のある辺りだ。
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(墓地上の神社)
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(待避所付近の入口 ここから登るのが無難だろう)
林道のような道を登り返す。墓地脇の道を上がるよりも傾斜が緩い分、楽なような気がする。地形図を見ると広葉樹が多いような印象を受けるのだが、尾根上は殆どが杉・檜の林となっている。緩いが終始登り。気温も上がってきたのか、頭から汗が流れ落ちる。もう少し涼しくても良いような気がするんだけれどなぁ。途中古い倒木があり、小さな社が下敷きとなっていた。よく粉々にならなかったものだ。592のピークは特に目印となるようなものがなく、いつの間にか通り過ぎてしまった。西平山が近づいてくると尾根上に色付いた広葉樹が混じり始める。木の間越しにも紅葉した山が目に入るようになった。
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(尾根の様子)
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(倒木と壊れた社)
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(広葉樹が混じってきた)
杉・檜の林が切れて、立ち枯れの林に出る。左側が開けて、正面にはガードレールらしき白い物体も見える。そして何よりも尾根を彩る紅葉が美しい。向かいの尾根は小ヨケの頭辺りだろうか。陽が低いので、やや色は冴えない。立ち枯れの林は伐採地というよりは山火事でもあったかのようにガレている。ガレ場の上部に上がって、来し方を振り返ると、鳥居観音の白い観音様の姿が見える。ガレ場が終わると紅葉した雑木林だ。ガレ場の下部から見えた紅葉の辺りに当たるのだろう。
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(立ち枯れ地帯に出る)
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(向かいの尾根は藤棚山から金毘羅山への尾根)
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(左上にガードレールが見える)
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(ガレ場からの眺め)
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(手前が鳥居観音)
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(ガレ場の後の雑木林)
雑木林を抜けると砂利道の林道に出る。ボクが歩き始めた頃はまだ無かった林道だ。おっ、ちょうどオフロードバイクが通っていった。林道建設については色々批判はあるのだろうけれども、新たな展望地が出来るという利点があることも否定できない。林道の頂上から北に下ると蕨山から伊豆ヶ岳にかけての大展望が得られる。左手、なだらかな山は蕨山周辺の山だろう。そこから右へまず白い採掘場のある辺りが白岩だ。そこから出っ張った高い突起が大持山だ。大持山から右に延びる尾根を経て半円状に描く鞍部が妻坂峠。右へ登り返すと武川岳だ。大きな採掘場があり、その左下に名郷の集落がある。武川岳から右に連なるのは蔦岩山や甲仁田山だ。甲仁田山の下で落ち込むのは山伏峠の辺りで、そこから右に古御岳・伊豆ヶ岳が屹立している。標高が1,000mを超える山は概ね紅葉は終わっているが、1,000m以下の伊豆ヶ岳などは山頂部が真っ赤に染まっている。
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(林道に出る)
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(蕨山辺りか?)
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(左の採掘場が白岩、すぐ右の突起が大持山)
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(武川岳 右奥が甲仁田山)
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(伊豆ヶ岳・古御岳)
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(大持山と武甲山 武甲山の手前のカーヴが妻坂峠)
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(蔦岩山 甲仁田山 伊豆ヶ岳・古御岳)
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(パノラマ)
林道の頂上に戻り、今度は林道を南へ下る。すると南側斜面に踏み跡らしきものがあるので、それを登っていく。尾根に上がり、少し歩けば西平山(にしだいらやま 732)の頂上だ。檜などに囲まれて、展望はない。歩き始めてからまともな休憩を取っていなかったので、ここで少し休んでいく。人気はないが、林道を行くバイクのエンジン音が大きい。西平山から西へは緩やかな下り。北側に一箇所開けた所があり、下を覗くと林道が通っているのが見える。尾根を下ると林道が見える小ピークで南へと方向を変える。南へと踏み跡も延びているので、つい下っていってしまう。すると突然急斜面となる。下に林道らしきものも見えるのだが、明らかに進路としてはおかしい。コンパスで確かめると小ピークから南へ延びる尾根に入り込んでしまったらしい。道を戻り、小ピークに着くと西にも踏み跡がある。こちらも急斜面だが、すぐ下に林道が見えている。鞍部に当たる林道脇へ下りると武川岳と古御岳の眺めが良い。鞍部から登り返し、振り返れば天目指峠の向こうに関八州見晴台が見える。
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(この辺りから登る)
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(西平山)
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(林道上の展望地)
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(ここから林道脇へと下りる)
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(武川岳と古御岳)
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(手前の尾根の凹みは天目指峠)
尾根に上がると北側は雑木林、南側は杉・檜の林となっている。北側が日が当たらないせいか、紅葉は殆ど終わりを迎えていた。色彩に乏しい暗い道を進むと山名板の立札がある大遠見山(733)に着く。途中道を間違えたせいか、意外と疲労が激しい。息を整え、この尾根の最高点に当たる藤棚山を目指す。しばらくは緩やかなアップダウンが続く。尾根が右に曲がると急な斜面の登りとなる。でもこれはまだ序の口のほうだ。しんどい登りをこなすと一旦林道に出る。ジグザグに付けられた林道は急斜面の途中まで連れて行ってくれる。楽したい人は素直にこれを使うべきだろう。ボクは林道脇に付けられた古い踏み跡を辿って登っていった。最初の内は軽快に登ってきたが、すぐにペースが落ちる。林道の最終地点に合流しても藤棚山まではかなり遠い。立ち止まり、立ち止まり。それでも次第に主尾根らしきものが見えてきた。主尾根の手前でようやく傾斜も緩み、一気に尾根上に出る。河又へと書かれた道標のある所が西平山への分岐であった。かつてあった西平山への手製の道標は地面に置かれてかなり目立たない位置にある。
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(大遠見山)
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(ジグザグの林道)
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(急斜面を登る)
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(主尾根が見えてきた)
合流点から藤棚山へは緩やかな登りだ。後ろから二人組の登山者もやって来ているようだ。早く山頂に行ってしまおう。ベンチが置かれた藤棚山(920.2)の頂上は南西側が雑木林、北東側が杉・檜の植林となっている。見晴はなく、少々暗い。ベンチで寛いでいると二人組の登山者もやって来た。同年代くらいのご夫婦であった。ベンチが一つしかないので、先へ行ってしまった。前回蔦岩山で食べたカロリーメイトがまだ残っていたので、ここで食べていくことにする。他は非常食しかないのだ。余裕があれば蕨山を往復しようと思っていたのだが、藤棚山の登りが厳しかったので、このままさわらびの湯へ下りることにした。
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(藤棚山)
藤棚山から金毘羅山までは緩やかなアップダウンが続く。以前歩いたときは雪道で歩きにくかったのだが、夏道ならこんなに良い道はない。藤棚山の山頂と同じく、尾根の南西側は雑木林、北東側は杉・檜の林となっている。紅葉のトンネルにはならないものの、まだまだ盛りだ。軽快に下っていくと南西側が開けてくる。そしてここの紅葉が凄かった。南西側斜面一帯を紅葉した雑木林が埋め尽くしている。黄や茶が多いものの、杉・檜が多い奥武蔵にあっては見事な紅葉だ。巻き道に入ると紅葉がじっくりと見られる。来て良かった。やがて巻き道から尾根を乗り越して、今度は北東側を巻いていく。巻いた所に小ピークがあり、藤棚山で追い抜かれたご夫婦が休憩していた。小ピークの辺りはちょっとした岩場となっていて、北東側が開けている。背後に子の権現の建物が見えるので、手前の尾根は西平山辺りだろうか。
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(巻き道から見える紅葉)
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(小ピーク下から西平山を望む)
小ピークを巻き終わると今度は南西側に突き出した岩場が現れる。ここも眺めは良い。岩場は縦走路にも張り出しているので、慎重に下る。岩場を下り、少し登り返せば、雑木林に覆われた大ヨケの頭(771)に着く。ここからかつて有間小屋があった辺りに下れるらしい。大ヨケの頭から下ると南側に柵が設けられている。真下に林道がある関係で設置されているのだろうけれども、やり過ぎの感も無い訳ではない。柵が切れると林道が乗り越す鞍部に下りてくる。尾根が広く、この辺りの紅葉もなかなか綺麗だ。鞍部から少し登り返すと小ヨケの頭に巻き道が付けられている。ここも巻き道へ入ると紅葉が良い。道が尾根に復帰する所で中高年のグループに出会う。大ヨケの頭は近いのか?と聞かれたので、林道を越えてすぐと答えておいた。
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(見晴が得られる岩場)
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(岩場からの眺め)
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(大ヨケの頭)
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(柵が設けられている)
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(林道を渡る)
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(小ヨケの頭付近の紅葉)
檜に覆われた小ピークを過ぎた次の鞍部が中登坂(ちゅうとうざか)。道標が立ち、大ヨケの滝へと下れるらしい。717のピークから先は道の両脇に笹原が生い茂っている。このくらいの笹の道なら綺麗なんだけれどなぁ。717のピークから下りてくると広い鞍部の北側にビュースポットがある。大きな木がへし折られているのが印象的だ。ビュースポットへは笹原に付けられた踏み跡を辿っていけばいい。所々気に邪魔をされるものの、北側の眺めが良い。先ほども見えた西平山は今朝通ったガレ場がはっきりと見えている。奥には古御岳・伊豆ヶ岳が双耳峰のようだ。見る位置を変えれば、子の権現の眺めも良い。大持山や武甲山、武川岳の眺めも得られる。
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(中登坂の道標)
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(名栗湖が見える所もある)
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(笹原のビュースポット 折れた木が凄まじい)
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(西平山 背後は伊豆ヶ岳・古御岳)
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(子の権現)
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(パノラマ)
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(大持山)
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(武甲山と武川岳)
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(ビュースポットへの踏み跡)
ビュースポットを過ぎ、平坦な道を進むと巻き道が分かれる。前回は金毘羅山へ行かなかったので、今日は寄っていくことにする。道標裏の踏み跡を登っていくと南側が開けた所に出るが、まだ金毘羅山ではない。そこから更に進むと三角点が埋まった金毘羅山(659.6)に着く。近くの立木には二枚の山名板が括り付けられていた。以前ここに訪れたときは分岐点に戻って巻き道を下ったのだが、今日は地形図に書かれた通りの道を下ってみることにする。平坦な山頂を奥へと進むと薄に覆われた尾根の突端に出る。そういえば以前もここまでは来たことがあった。薄はかなり密集しているので、ここを突っ切ることはできない。薄原の南側を巻いていくとなんとなく踏み跡のようなものがある。傾斜は厳しいが、伐採作業に入った関係なのか、所々に踏み跡らしきものがあり、何とか下ることができる。急斜面を下りきると巻き道に合流する。ふぅ、これで一安心。
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(金毘羅山分岐 道標の裏を行く)
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(金毘羅山)
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(金毘羅山の突端)
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(突端からの下り)
金毘羅神社跡までは再び緩やかな尾根歩きとなる。今までと異なり北側に雑木林が広がっている。そういえば鳥居観音が近かったんだっけ。金毘羅神社跡は広く伐採された尾根の突端で、現在は社の土台に小さな石祠が乗っかっているだけである。ボクが歩き始めたとき、神社は既になく、今ではその形を想像することもできない。ただ敷地はかなり広大である。神社の鳥居を潜ると道はジグザグと急斜面を下っていく。傾斜が緩めば広い道となるが、ここもまだ結構傾斜がある。二つ目の鳥居を潜ると道が細くなる。初夏の頃だと道の両脇が藪めいてかなり鬱陶しくなるが、今日のところは問題ない。途中何度か名栗湖を見下ろせる所があるが、すっきりと見渡すには展望台へと寄って行かなければならない。しかし展望台へ寄ってしまうと堰堤からさわらびの湯バス停まで車道を歩かなければならないので、今日は寄るのを止めにした。左手に沢のようなものが見えてくれば、さわらびの湯バス停へは近い。墓地を過ぎるとバス停前の転回場に出る。これにて下山完了。売店向かいのトイレで顔を洗い、この後どうするか考える。温泉へ寄って行っても良いが、秋は陽が落ちるのが早い。むしろ早めに飯能市街地へ出て、四里餅を買っていったほうが家族も喜ぶだろう。温泉は諦めて、バスに乗ることにした。それほど待たずにバスに乗れ、ゆっくりと座ることもできた。永田大杉で降り、大里屋に行くと店の中で行列ができていた。四里餅って人気があるのだなぁ。まだ14時ということもあり、出来立てを買って、家路に就くことができた。
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(金毘羅神社跡までの間にある紅葉)
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(金毘羅神社跡)
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(痩せ尾根の道 ここも折れた木がある)
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(二つ目の鳥居)
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(堰堤が見える)
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(さわらびの湯付近の十月桜)
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(名栗川を見下ろす)
DATA:
飯能駅(国際興業バス)7:57小殿~8:13墓地~9:20ガレ場~9:47西平山~10:25大遠見山~11:00藤棚山~11:44大ヨケの頭
~12:06中登坂~12:23金毘羅山~12:36金毘羅神社跡~13:04さわらびの湯(国際興業バス)飯能駅
参考図書 奥武蔵山歩き一周トレール 堀川虎男(編) かもがわ出版
地形図 原市場
小殿から藤棚山までのルートはバリエーションルートとしては易しいほうでしょう。特に危険な所はなかったと思いますが、道迷いを防ぐためにも地形図とコンパスはお持ちください。道標は皆無です。上り下りどちらでも難易度はそれほど変わりません。ただ体力的には下りに採ったほうが藤棚山の登りを回避できるので、楽かもしれません。小殿から登る場合には墓地を過ぎて、待避所の向かいにある登山口を使うのが無難だと思います。
10月に入ってから週末になると不安定だった天気もようやく晴天の日が続くようになってきた。金森さんのHP「山の写真集」によると16日の段階で、正丸峠周辺はまだ緑の葉が多かったという。標高の低い雑木林のある山ならまだ紅葉が楽しめるだろうと考え、蕨山周辺の山を歩いてみることにした。この辺りではまだ炭谷入の左岸に当たる西平山や大遠見山の尾根を歩いていない。そこで小殿から西平山・大遠見山を経て藤棚山に至り、時間があれば蕨山を往復して、さわらびの湯へ下ることにした。
いつもどおりに飯能駅から湯の沢行のバスに乗る。若・中年層の登山者が多くなったのも見慣れた光景となった。さわらびの湯で数人の登山者を降ろし、小殿ではボク独りだけが降りた。ここは竹寺への最短ルートだが、他の登山者はもう少し奥地の山へ行くのだろう。まあ天気も良いしね。トイレの併設された東屋で準備を整え、名栗川に架かる歩行者用の橋を渡る。鳥居観音の辺りを見るとモミジなのか紅葉で真っ赤だ。帰りに時間があったら寄ってみようか。車道に出て、北に向かうと調理センターの建物がある十字路に出る。右の細い車道が炭谷入林道だ。数軒の民家を過ぎると尾根の末端に作られた墓地がある。「奥武蔵山歩き一周トレール」によるとこの先に登山口があるらしい。ところがしばらく行ってみても登山口らしきものはない。他方墓地の手前には明瞭な道がある。但し「関係者以外 昇降禁止」と書かれた看板が置かれている。ネットの記録ではここから登られているようだが、果たして利用してよいものなのか。
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(小殿バス停付近)
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(鳥居観音方面)
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(歩行者用の橋を渡る)
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(鳥居観音付近の紅葉)
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(昇降禁止と書かれた看板のある入口)
周囲に人気もないので、ひとまずこの道に入ってみる。墓地の上に木造の社があるほかは、途中で道が無くなってしまった。とりあえず社で今日一日の安全を祈願していると、社手前から尾根に薄い踏み跡が付いているのを見つけた。傾斜は急だが、点々とピンクテープが付けられている。どうやら作業道になっているらしい。ひとしきり登ると傾斜が緩やかな広い尾根に出る。地形図を見てもわかるように、ここからしばらくは緩やかな尾根が続く。ゆっくりと歩き出すとすぐに左手から広い踏み跡が合流してくる。キャタピラの跡があったので、林道として使われているのだろう。この林道は下から登ってきている。すると炭谷入林道から登ってくる道があるということだ。ネットで公開する以上、地元とのトラブルを避ける道を紹介するようにしたい。そこでこの道を一旦下まで下ってみることにした。ジグザグの広い道を下っていくと案の定炭谷入林道に下りることができた。墓地から先へ行った待避所のある辺りだ。
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(墓地上の神社)
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(待避所付近の入口 ここから登るのが無難だろう)
林道のような道を登り返す。墓地脇の道を上がるよりも傾斜が緩い分、楽なような気がする。地形図を見ると広葉樹が多いような印象を受けるのだが、尾根上は殆どが杉・檜の林となっている。緩いが終始登り。気温も上がってきたのか、頭から汗が流れ落ちる。もう少し涼しくても良いような気がするんだけれどなぁ。途中古い倒木があり、小さな社が下敷きとなっていた。よく粉々にならなかったものだ。592のピークは特に目印となるようなものがなく、いつの間にか通り過ぎてしまった。西平山が近づいてくると尾根上に色付いた広葉樹が混じり始める。木の間越しにも紅葉した山が目に入るようになった。
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(尾根の様子)
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(倒木と壊れた社)
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(広葉樹が混じってきた)
杉・檜の林が切れて、立ち枯れの林に出る。左側が開けて、正面にはガードレールらしき白い物体も見える。そして何よりも尾根を彩る紅葉が美しい。向かいの尾根は小ヨケの頭辺りだろうか。陽が低いので、やや色は冴えない。立ち枯れの林は伐採地というよりは山火事でもあったかのようにガレている。ガレ場の上部に上がって、来し方を振り返ると、鳥居観音の白い観音様の姿が見える。ガレ場が終わると紅葉した雑木林だ。ガレ場の下部から見えた紅葉の辺りに当たるのだろう。
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(立ち枯れ地帯に出る)
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(向かいの尾根は藤棚山から金毘羅山への尾根)
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(左上にガードレールが見える)
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(ガレ場からの眺め)
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(手前が鳥居観音)
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(ガレ場の後の雑木林)
雑木林を抜けると砂利道の林道に出る。ボクが歩き始めた頃はまだ無かった林道だ。おっ、ちょうどオフロードバイクが通っていった。林道建設については色々批判はあるのだろうけれども、新たな展望地が出来るという利点があることも否定できない。林道の頂上から北に下ると蕨山から伊豆ヶ岳にかけての大展望が得られる。左手、なだらかな山は蕨山周辺の山だろう。そこから右へまず白い採掘場のある辺りが白岩だ。そこから出っ張った高い突起が大持山だ。大持山から右に延びる尾根を経て半円状に描く鞍部が妻坂峠。右へ登り返すと武川岳だ。大きな採掘場があり、その左下に名郷の集落がある。武川岳から右に連なるのは蔦岩山や甲仁田山だ。甲仁田山の下で落ち込むのは山伏峠の辺りで、そこから右に古御岳・伊豆ヶ岳が屹立している。標高が1,000mを超える山は概ね紅葉は終わっているが、1,000m以下の伊豆ヶ岳などは山頂部が真っ赤に染まっている。
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(林道に出る)
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(蕨山辺りか?)
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(左の採掘場が白岩、すぐ右の突起が大持山)
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(武川岳 右奥が甲仁田山)
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(伊豆ヶ岳・古御岳)
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(大持山と武甲山 武甲山の手前のカーヴが妻坂峠)
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(蔦岩山 甲仁田山 伊豆ヶ岳・古御岳)
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(パノラマ)
林道の頂上に戻り、今度は林道を南へ下る。すると南側斜面に踏み跡らしきものがあるので、それを登っていく。尾根に上がり、少し歩けば西平山(にしだいらやま 732)の頂上だ。檜などに囲まれて、展望はない。歩き始めてからまともな休憩を取っていなかったので、ここで少し休んでいく。人気はないが、林道を行くバイクのエンジン音が大きい。西平山から西へは緩やかな下り。北側に一箇所開けた所があり、下を覗くと林道が通っているのが見える。尾根を下ると林道が見える小ピークで南へと方向を変える。南へと踏み跡も延びているので、つい下っていってしまう。すると突然急斜面となる。下に林道らしきものも見えるのだが、明らかに進路としてはおかしい。コンパスで確かめると小ピークから南へ延びる尾根に入り込んでしまったらしい。道を戻り、小ピークに着くと西にも踏み跡がある。こちらも急斜面だが、すぐ下に林道が見えている。鞍部に当たる林道脇へ下りると武川岳と古御岳の眺めが良い。鞍部から登り返し、振り返れば天目指峠の向こうに関八州見晴台が見える。
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(この辺りから登る)
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(西平山)
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(林道上の展望地)
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(ここから林道脇へと下りる)
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(武川岳と古御岳)
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(手前の尾根の凹みは天目指峠)
尾根に上がると北側は雑木林、南側は杉・檜の林となっている。北側が日が当たらないせいか、紅葉は殆ど終わりを迎えていた。色彩に乏しい暗い道を進むと山名板の立札がある大遠見山(733)に着く。途中道を間違えたせいか、意外と疲労が激しい。息を整え、この尾根の最高点に当たる藤棚山を目指す。しばらくは緩やかなアップダウンが続く。尾根が右に曲がると急な斜面の登りとなる。でもこれはまだ序の口のほうだ。しんどい登りをこなすと一旦林道に出る。ジグザグに付けられた林道は急斜面の途中まで連れて行ってくれる。楽したい人は素直にこれを使うべきだろう。ボクは林道脇に付けられた古い踏み跡を辿って登っていった。最初の内は軽快に登ってきたが、すぐにペースが落ちる。林道の最終地点に合流しても藤棚山まではかなり遠い。立ち止まり、立ち止まり。それでも次第に主尾根らしきものが見えてきた。主尾根の手前でようやく傾斜も緩み、一気に尾根上に出る。河又へと書かれた道標のある所が西平山への分岐であった。かつてあった西平山への手製の道標は地面に置かれてかなり目立たない位置にある。
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(大遠見山)
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(ジグザグの林道)
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(急斜面を登る)
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(主尾根が見えてきた)
合流点から藤棚山へは緩やかな登りだ。後ろから二人組の登山者もやって来ているようだ。早く山頂に行ってしまおう。ベンチが置かれた藤棚山(920.2)の頂上は南西側が雑木林、北東側が杉・檜の植林となっている。見晴はなく、少々暗い。ベンチで寛いでいると二人組の登山者もやって来た。同年代くらいのご夫婦であった。ベンチが一つしかないので、先へ行ってしまった。前回蔦岩山で食べたカロリーメイトがまだ残っていたので、ここで食べていくことにする。他は非常食しかないのだ。余裕があれば蕨山を往復しようと思っていたのだが、藤棚山の登りが厳しかったので、このままさわらびの湯へ下りることにした。
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(藤棚山)
藤棚山から金毘羅山までは緩やかなアップダウンが続く。以前歩いたときは雪道で歩きにくかったのだが、夏道ならこんなに良い道はない。藤棚山の山頂と同じく、尾根の南西側は雑木林、北東側は杉・檜の林となっている。紅葉のトンネルにはならないものの、まだまだ盛りだ。軽快に下っていくと南西側が開けてくる。そしてここの紅葉が凄かった。南西側斜面一帯を紅葉した雑木林が埋め尽くしている。黄や茶が多いものの、杉・檜が多い奥武蔵にあっては見事な紅葉だ。巻き道に入ると紅葉がじっくりと見られる。来て良かった。やがて巻き道から尾根を乗り越して、今度は北東側を巻いていく。巻いた所に小ピークがあり、藤棚山で追い抜かれたご夫婦が休憩していた。小ピークの辺りはちょっとした岩場となっていて、北東側が開けている。背後に子の権現の建物が見えるので、手前の尾根は西平山辺りだろうか。
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(巻き道から見える紅葉)
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(小ピーク下から西平山を望む)
小ピークを巻き終わると今度は南西側に突き出した岩場が現れる。ここも眺めは良い。岩場は縦走路にも張り出しているので、慎重に下る。岩場を下り、少し登り返せば、雑木林に覆われた大ヨケの頭(771)に着く。ここからかつて有間小屋があった辺りに下れるらしい。大ヨケの頭から下ると南側に柵が設けられている。真下に林道がある関係で設置されているのだろうけれども、やり過ぎの感も無い訳ではない。柵が切れると林道が乗り越す鞍部に下りてくる。尾根が広く、この辺りの紅葉もなかなか綺麗だ。鞍部から少し登り返すと小ヨケの頭に巻き道が付けられている。ここも巻き道へ入ると紅葉が良い。道が尾根に復帰する所で中高年のグループに出会う。大ヨケの頭は近いのか?と聞かれたので、林道を越えてすぐと答えておいた。
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(見晴が得られる岩場)
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(岩場からの眺め)
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(大ヨケの頭)
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(柵が設けられている)
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(林道を渡る)
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(小ヨケの頭付近の紅葉)
檜に覆われた小ピークを過ぎた次の鞍部が中登坂(ちゅうとうざか)。道標が立ち、大ヨケの滝へと下れるらしい。717のピークから先は道の両脇に笹原が生い茂っている。このくらいの笹の道なら綺麗なんだけれどなぁ。717のピークから下りてくると広い鞍部の北側にビュースポットがある。大きな木がへし折られているのが印象的だ。ビュースポットへは笹原に付けられた踏み跡を辿っていけばいい。所々気に邪魔をされるものの、北側の眺めが良い。先ほども見えた西平山は今朝通ったガレ場がはっきりと見えている。奥には古御岳・伊豆ヶ岳が双耳峰のようだ。見る位置を変えれば、子の権現の眺めも良い。大持山や武甲山、武川岳の眺めも得られる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/39/23d601925e9f5e27d15ae84b0d1efd60.jpg)
(中登坂の道標)
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(名栗湖が見える所もある)
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(笹原のビュースポット 折れた木が凄まじい)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/b8/1e010137975a941ed7058a90ba9a9c77.jpg)
(西平山 背後は伊豆ヶ岳・古御岳)
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(子の権現)
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(パノラマ)
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(大持山)
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(武甲山と武川岳)
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(ビュースポットへの踏み跡)
ビュースポットを過ぎ、平坦な道を進むと巻き道が分かれる。前回は金毘羅山へ行かなかったので、今日は寄っていくことにする。道標裏の踏み跡を登っていくと南側が開けた所に出るが、まだ金毘羅山ではない。そこから更に進むと三角点が埋まった金毘羅山(659.6)に着く。近くの立木には二枚の山名板が括り付けられていた。以前ここに訪れたときは分岐点に戻って巻き道を下ったのだが、今日は地形図に書かれた通りの道を下ってみることにする。平坦な山頂を奥へと進むと薄に覆われた尾根の突端に出る。そういえば以前もここまでは来たことがあった。薄はかなり密集しているので、ここを突っ切ることはできない。薄原の南側を巻いていくとなんとなく踏み跡のようなものがある。傾斜は厳しいが、伐採作業に入った関係なのか、所々に踏み跡らしきものがあり、何とか下ることができる。急斜面を下りきると巻き道に合流する。ふぅ、これで一安心。
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(金毘羅山分岐 道標の裏を行く)
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(金毘羅山)
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(金毘羅山の突端)
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(突端からの下り)
金毘羅神社跡までは再び緩やかな尾根歩きとなる。今までと異なり北側に雑木林が広がっている。そういえば鳥居観音が近かったんだっけ。金毘羅神社跡は広く伐採された尾根の突端で、現在は社の土台に小さな石祠が乗っかっているだけである。ボクが歩き始めたとき、神社は既になく、今ではその形を想像することもできない。ただ敷地はかなり広大である。神社の鳥居を潜ると道はジグザグと急斜面を下っていく。傾斜が緩めば広い道となるが、ここもまだ結構傾斜がある。二つ目の鳥居を潜ると道が細くなる。初夏の頃だと道の両脇が藪めいてかなり鬱陶しくなるが、今日のところは問題ない。途中何度か名栗湖を見下ろせる所があるが、すっきりと見渡すには展望台へと寄って行かなければならない。しかし展望台へ寄ってしまうと堰堤からさわらびの湯バス停まで車道を歩かなければならないので、今日は寄るのを止めにした。左手に沢のようなものが見えてくれば、さわらびの湯バス停へは近い。墓地を過ぎるとバス停前の転回場に出る。これにて下山完了。売店向かいのトイレで顔を洗い、この後どうするか考える。温泉へ寄って行っても良いが、秋は陽が落ちるのが早い。むしろ早めに飯能市街地へ出て、四里餅を買っていったほうが家族も喜ぶだろう。温泉は諦めて、バスに乗ることにした。それほど待たずにバスに乗れ、ゆっくりと座ることもできた。永田大杉で降り、大里屋に行くと店の中で行列ができていた。四里餅って人気があるのだなぁ。まだ14時ということもあり、出来立てを買って、家路に就くことができた。
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(金毘羅神社跡までの間にある紅葉)
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(金毘羅神社跡)
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(痩せ尾根の道 ここも折れた木がある)
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(二つ目の鳥居)
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(堰堤が見える)
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(さわらびの湯付近の十月桜)
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(名栗川を見下ろす)
DATA:
飯能駅(国際興業バス)7:57小殿~8:13墓地~9:20ガレ場~9:47西平山~10:25大遠見山~11:00藤棚山~11:44大ヨケの頭
~12:06中登坂~12:23金毘羅山~12:36金毘羅神社跡~13:04さわらびの湯(国際興業バス)飯能駅
参考図書 奥武蔵山歩き一周トレール 堀川虎男(編) かもがわ出版
地形図 原市場
小殿から藤棚山までのルートはバリエーションルートとしては易しいほうでしょう。特に危険な所はなかったと思いますが、道迷いを防ぐためにも地形図とコンパスはお持ちください。道標は皆無です。上り下りどちらでも難易度はそれほど変わりません。ただ体力的には下りに採ったほうが藤棚山の登りを回避できるので、楽かもしれません。小殿から登る場合には墓地を過ぎて、待避所の向かいにある登山口を使うのが無難だと思います。