三浦しをんさんの『まほろ駅前番外地』を読みました。
以前読んだ『まほろ駅前多田便利軒』の続編、というか番外編。前作から1年後の多田便利軒の話ですが、今作は、前作での仕事の依頼人たちがメインに描かれた7編。だから『番外地(番外編)』なのかと…。
なさそうでありそうな町・まほろ市に暮らす、いなさそうでいそうな人々。過去に傷を持っている主人公コンビ・多田と行天はもちろん、彼らとかかわる人たちも、心に傷を持っていたり、生きていく上での負い目とか悲しさを抱えています。でもこれって決して特別なことじゃない。誰にだってあることなんです。
そんな普通の人たちが、優しさとか人との絆とかを感じながら、まほろで生きている。大きな事件が起きるわけでもないけれど、この「さりげなさ」と「ゆったり感」がこのシリーズの魅力なのではないでしょうか。そしてやはりさりげなく描ける三浦しをんという作家さんは、巧いです。
このシリーズを未読に方には、是非『まほろ駅前多田便利軒』を読んでから本作に入られることをおススメします。その方が感じる面白さがうんと違うはずですから。
7つのエピソードの中で、とくにお気に入りなのは曽根田のおばあちゃんの話。映画『タイタニック』と同じで、思い出が美化されすぎてないか、ということもありますが、佳い人生だったんですよ、曽根田のおばあちゃん。
そして唯一「初登場」になったのがレストランチェーンの女社長・柏木。彼女の存在が「続編、あるね」と期待させてくれました。
それにしても、です。ドラマの宣伝をしたい気持ちも分からないではないのだけど、文庫本のカバーが…。瑛太くんも龍平くんも嫌いじゃないですよ。むしろ若手俳優の中では好きな方だし…。でも文庫本のカバーが…。前作のカバーデザインが良い感じだったから、こちらは今回かなり残念!
以前読んだ『まほろ駅前多田便利軒』の続編、というか番外編。前作から1年後の多田便利軒の話ですが、今作は、前作での仕事の依頼人たちがメインに描かれた7編。だから『番外地(番外編)』なのかと…。
なさそうでありそうな町・まほろ市に暮らす、いなさそうでいそうな人々。過去に傷を持っている主人公コンビ・多田と行天はもちろん、彼らとかかわる人たちも、心に傷を持っていたり、生きていく上での負い目とか悲しさを抱えています。でもこれって決して特別なことじゃない。誰にだってあることなんです。
そんな普通の人たちが、優しさとか人との絆とかを感じながら、まほろで生きている。大きな事件が起きるわけでもないけれど、この「さりげなさ」と「ゆったり感」がこのシリーズの魅力なのではないでしょうか。そしてやはりさりげなく描ける三浦しをんという作家さんは、巧いです。
このシリーズを未読に方には、是非『まほろ駅前多田便利軒』を読んでから本作に入られることをおススメします。その方が感じる面白さがうんと違うはずですから。
7つのエピソードの中で、とくにお気に入りなのは曽根田のおばあちゃんの話。映画『タイタニック』と同じで、思い出が美化されすぎてないか、ということもありますが、佳い人生だったんですよ、曽根田のおばあちゃん。
そして唯一「初登場」になったのがレストランチェーンの女社長・柏木。彼女の存在が「続編、あるね」と期待させてくれました。
それにしても、です。ドラマの宣伝をしたい気持ちも分からないではないのだけど、文庫本のカバーが…。瑛太くんも龍平くんも嫌いじゃないですよ。むしろ若手俳優の中では好きな方だし…。でも文庫本のカバーが…。前作のカバーデザインが良い感じだったから、こちらは今回かなり残念!