あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

金毘羅船々

2007-09-02 | 散歩
上野のお山にシュラシュシュシュ~♪

土曜日に「まめつぶ本舗」の狩野派・女将さんと待ち合わせて、上野は東京藝術大学大学美術館へ「金刀比羅宮 書院の美」という展覧会へ行きました。
実はこの展覧会、先日「禅」に行ったとき(8月20日「坊主めぐり」参照)に「金刀比羅宮~」のポスターを見て「女将さんが好きそうだな~」とは思っていました。何せ女将さんは狩野派ですから…。
「応挙の絵が見られるわよ~。とみさんの好きな若冲のもあるわよ~」
という女将さんのお誘い(こうなることは十分に予感してました)を受け、ご一緒した次第です。

今回の展覧会は、香川県にある金刀比羅宮の表書院と奥書院にある襖絵がメインでした。展示された襖絵は約130面。こんぴらさんにこんな素晴しいお宝があったとは! 
丸山応挙の『水呑みの虎』『竹林七賢図』、伊藤若冲の『花丸図』など、それはそれは有難い作品たちです。狩野派・女将も大満足! もちろん私も大満足!
中でも気に入ってしまったのが岸岱(がんたい)! 今まで知らなかった画家ですが、奥書院にあるという『群蝶図』にはため息が出ました。早速ショップで『群蝶図』のしおりを買って使い始めています。
それと、邨田丹陵の『富士山図』。富士山の輪郭を墨でくっきり描いたもので、シンプルだけど富士山の雄大さや尊さを感じられる作品でした。ちょっと離れたところから観るとさらに良さがわかります。

こんぴらさんのお宝を堪能した後、藝大コレクション展「歌川広重《名所江戸百景》のすべて」も観ました。
広重と言えば『東海道五十三次』。『東海道五十三次』と言えば、永谷園のお茶漬け海苔に付いてくる名画カード! 広重は子供の頃から何となく馴染みのある浮世絵師ですから(カード集めてましたから。揃わなかったけど…)、こちらの展示もかなり、と言うか、相当興味深かったです。
江戸の四季を描きとめた作品から、広重の頃は江戸にも冬は雪が積もり、夏の夕暮れの時分は涼しかったのだと、現在の地球の問題をもちょこっと考えたりしました。
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9 コメント

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Unknown (なおきちどん)
2007-09-02 22:47:38
とみさんって、多趣味ですね~
ワタシはせいぜい永谷園ですよ
父は全部揃えてたような気がします。
父はね、絵や書道好きでよく書いたりしてるけど、遺伝しなかったなぁ。
それに札幌って芸術関係にあまり力が入ってないのか、美術館なんかもあまり見たい!!っていうのが来ないです
前に見に行ったのもずいぶん前…10年くらいかも…東山魁夷(字、あってる?)が最後かも
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あ~ほんと! (patomil)
2007-09-02 23:48:56
↑なおどんさんが書いているように、とみさまって多趣味だよねぇ~
そいでもって、いろいろ知ってるし、行動力もあるし・・・
応挙とかなんとか鑑定団でしか、聞いたことないよ~
(私が知らなさすぎ?

ところで、20数年前に読んで作家と題名を忘れない本があるんですけど、この間、本屋に行った時に見かけたので、また読んでみました。
涙が出たのはこの本だけです。今回も
高橋治の「風の盆恋歌」
八尾のおわら節が聞こえてきそうな本です。
ちょうど今日当りがお祭りのはずですよ。
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ほんとほんと! (ハナキャップ)
2007-09-03 15:49:18
↑patomilさんが書いているように、私も応挙なんてなんとか鑑定団でしか聞いたことないよ。
なんともおハイソなご趣味でステキだわぁ~ん☆
北海道はやっぱし歴史文化が短い分、
美術品への感覚が鈍い(主に私のね)様な気がします。
身近なところに江戸やそれ以前の文化を感じられる物があるって環境が、
うらやますぃ~♪
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なおどんさん (とみ)
2007-09-03 18:57:41
趣味ね~。私の趣味って何だろう?
趣味とは呼べないけど、好きなもの・ことは多いのかも。

なおどんさんちの父上サマ、永谷園の『東海道五十三次』を揃えたの? すごっ! 
父上サマの芸術好きは、なおどんさんにちゃんと遺伝してんジャン。
なおどんさんの写真、いつも「素敵だなぁ~」って見てんだよ、私。

東山魁夷、正解!
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patomilさん (とみ)
2007-09-03 19:10:14
多趣味…。趣味と呼べるレベルではないと思うんですよ。
あくまでも「好き」が多くて…。気が多くて浮気性なんでしょうか…

応挙の絵は、とにかく細かい。呆れるほど細部を描くことに徹してます。
なので「鑑定団」に本物と見紛うような応挙の作品が出たとしても、
本当に細かく描いてあったら、それはそれで素晴らしいものだと思うのですが…。

『風の盆恋歌』、未読ですので、是非探して読みたいと思います。
ありがとうございました
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ハナキャップさん (とみ)
2007-09-03 19:22:03
“ハイソ”ねぇ~。真逆だわ~
大体、応挙の虎の絵を見て「猫みたいで可愛い~!」と喜んだり、
岸岱の襖絵を見て「持って帰れないかな?」と、マジで考えたり。
そんなのちっとも、でしょ?

江戸文化など、確かに東京にいると観たいときに観に行けますね。
そういう環境にいるのはとても幸せだと思います。
ハナキャップさんが上京されるときは、ご案内しますよ

今、北海道立近代美術館で「ダリ展」やってるじゃないですか! GOですよ、GO!
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なおどんさん、patomilさん、ハナキャップさん (とみ)
2007-09-03 19:33:05
今日のなおどんさん、patomilさん、ハナキャップさんからいただいたコメント、
連作になってるみたいで楽しかったです。ありがとうございました
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Unknown (ツブシオ)
2007-09-03 23:00:12
先日はおつきあいいただき、ありがとうございました。
あれだけ沢山の人が見にきてたとは・・・やっぱり朝一番で行って良かったということになりました。

それから襖に絵を描くのでしたら、是非ご一報を。
喜び勇んで駆けつけます。
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女将さん (とみ)
2007-09-03 23:27:12
いえいえこちらこそ、素敵な展覧会へお誘いいただき、ありがとうございました。
いつも女将さんのおかげで、日本美術の最高峰を観ることができています。感謝してます。
やっぱり朝イチで行ったのは本当に正解でしたね

襖に絵が欲しくなったらすぐにご連絡します。
今思い浮かんだのですが、女将さんは狩野派じゃなくて、本当は琳派でしたっけ?
間違えていたらゴメンナサイ
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