むか~し・昔、ある雪深いところに、貧しいお爺さんとお婆さんがおりました。新年を迎えるための餅すら買えない年の瀬、お爺さんは町へ笠を売りに行きました。しかし笠は売れず、吹雪の中を家に向かって歩いていました。その途中でお爺さんは7体のお地蔵さんを見かけ、売れなかった笠をお地蔵さんの頭にかけてあげました。笠は6つしかなかったので、最後のお地蔵さんには自分の手ぬぐいをかけてあげました。何も持って帰らなかったお爺さんを、お婆さんは責めることなく「良いことをした」とお爺さんを褒めました。
それからず~っと長い年月が経ったニシオギクボという町に、とみというおばちゃんが住んでいました。とみは家から駅に向かう途中で出会う小さなお地蔵さんに「行ってきます」と「ただいま」と声をかけるのが日課になっていました。
お地蔵さんは「延命地蔵」という名前が付けられ、赤いニットの帽子をかぶっていました。
ある日、トウキョウがもの凄い雨に見舞われた日の夕方、とみは家路をかなり急いで歩いていました。お地蔵さんのいる場所に近づくと「ニットの帽子、びしょ濡れになってしまっただろうな」と心配していたら、お地蔵さんはちゃんと笠を、笠を? 笠? え? 笠?
シャワーキャップ!
可愛い赤いニットの帽子は全然濡れていませんでしたとさ。めでたしめでたし。
それからず~っと長い年月が経ったニシオギクボという町に、とみというおばちゃんが住んでいました。とみは家から駅に向かう途中で出会う小さなお地蔵さんに「行ってきます」と「ただいま」と声をかけるのが日課になっていました。
お地蔵さんは「延命地蔵」という名前が付けられ、赤いニットの帽子をかぶっていました。
ある日、トウキョウがもの凄い雨に見舞われた日の夕方、とみは家路をかなり急いで歩いていました。お地蔵さんのいる場所に近づくと「ニットの帽子、びしょ濡れになってしまっただろうな」と心配していたら、お地蔵さんはちゃんと笠を、笠を? 笠? え? 笠?
シャワーキャップ!
可愛い赤いニットの帽子は全然濡れていませんでしたとさ。めでたしめでたし。
久しぶりに布団の中で声殺して大笑いして涙出たわ。
今、改めて昼間に読み返しても幸せな気持ちでニマニマしちゃう♪
どこぞの誰が被せてくれたのか? 大雨の時はいつもお気遣いくださってるのか?
と、後日談が気になるばかりです。
ってか、涙出るくらい笑ってくれて嬉しいよぉ~
このお地蔵さん、西荻六地蔵のひとつで、都民互助会の事務所の前にいらっしゃるのね。
多分、この事務所の方がシャワーキャップをかぶせてくれているのだろうと思うのです。
でもそのかぶせ方がちょっと雑な感じがして…。
「それじゃ、お地蔵さん、息できない!」って