伊坂強化月間の2冊目。『陽気なギャングが地球を回す』を読みました。
タイトルとか文庫本のカバーデザインからの印象だと、通常の伊坂作品とは違ったテイストなのかと思いつつ読みましたが、そんなことはなかったです。伊坂作品らしく、テンポよく痛快で、読後に小さくガッツポーズをとってしまえる作品でした。ただ「いつもの伊坂作品」と違っていたのは、物語の舞台が仙台ではなく、横浜だったことくらいでしょうか。
嘘を完璧に見抜くことができる公務員・成瀬、演説好きの喫茶店のマスター・響野、動物をこよなく愛するスリ名人・久遠、精密な体内時計を持っているシングルマザー・雪子。この4人が組んだとき、成功率100%の銀行強盗が誕生する。
ところが物語は彼らの最初の「失敗」から、動き始める。成功したはずの銀行強盗での収穫を、逃走中の現金輸送車強奪犯に奪われてしまった。奪い返そうと動く4人だが、死体が出てきたりと、かなりヤバくなりそうな展開で…。
銀行強盗だなんて悪人に違いないのですが、この物語に出てくるギャングたちには、不思議とまったく悪人臭がしません。それはたぶん、銀行強盗をして現金を奪うことが目的と言うよりは、強盗のプロセスを楽しんでいるように思えるからでしょう。彼らの手口は無駄がまったくなく、実に楽しそうなんです。
彼らが「仕事」を開始するときの合図、響野の言う「ロマンはどこだ」がすべてを表現しているのかもしれません。「ロマン」なんて実態をつかめないものを奪いに行くのがこの「陽気なギャング」たちなのでしょう。そこが実に爽快・痛快です。
かなり現実離れしているストーリーではあるけれど、実際にあるものよりも、いる人たちよりも、たくさんの元気を貰える小説だと思います。ちょっと気分がへこみそうなときに読めば、滋養強壮剤よりも効果的かも。「人生楽しまなきゃな~」って気分になれます。事実、私はそうなった。
タイトルとか文庫本のカバーデザインからの印象だと、通常の伊坂作品とは違ったテイストなのかと思いつつ読みましたが、そんなことはなかったです。伊坂作品らしく、テンポよく痛快で、読後に小さくガッツポーズをとってしまえる作品でした。ただ「いつもの伊坂作品」と違っていたのは、物語の舞台が仙台ではなく、横浜だったことくらいでしょうか。
嘘を完璧に見抜くことができる公務員・成瀬、演説好きの喫茶店のマスター・響野、動物をこよなく愛するスリ名人・久遠、精密な体内時計を持っているシングルマザー・雪子。この4人が組んだとき、成功率100%の銀行強盗が誕生する。
ところが物語は彼らの最初の「失敗」から、動き始める。成功したはずの銀行強盗での収穫を、逃走中の現金輸送車強奪犯に奪われてしまった。奪い返そうと動く4人だが、死体が出てきたりと、かなりヤバくなりそうな展開で…。
銀行強盗だなんて悪人に違いないのですが、この物語に出てくるギャングたちには、不思議とまったく悪人臭がしません。それはたぶん、銀行強盗をして現金を奪うことが目的と言うよりは、強盗のプロセスを楽しんでいるように思えるからでしょう。彼らの手口は無駄がまったくなく、実に楽しそうなんです。
彼らが「仕事」を開始するときの合図、響野の言う「ロマンはどこだ」がすべてを表現しているのかもしれません。「ロマン」なんて実態をつかめないものを奪いに行くのがこの「陽気なギャング」たちなのでしょう。そこが実に爽快・痛快です。
かなり現実離れしているストーリーではあるけれど、実際にあるものよりも、いる人たちよりも、たくさんの元気を貰える小説だと思います。ちょっと気分がへこみそうなときに読めば、滋養強壮剤よりも効果的かも。「人生楽しまなきゃな~」って気分になれます。事実、私はそうなった。
私も図書館から仕入れた本がたんまりありますが、
意外に読み進んでないのに、返却期限が近づいてきて焦ってます。
今はね、お盆に会った姪や甥と本話で盛り上がったので、
オバサンとしては、オススメされた本を読んで感想文を書かねばならないのでした。
この「陽気なギャング…」は映画化してるよね! 気になってました。
もうひとつ似たタイトルの本もあったような…シリーズなのかな?
オバサンの宿題が終ったら、私も伊坂ワールドにハマりたい…。
この作品も確かに映画化されているのだけど、私のことだから当然見てはいないわけで…。
で、続編が『陽気なギャングの日常と衝撃』。こちらも面白いこと間違いなしでしょう!
オバサン、宿題出されちゃったんだね。
北海道はすでに終わっているだろうけど、こっちの学校も夏休みは今日までだよ
急げ~