浅田次郎さんの『神坐す山の物語』を読みました。
読書記録はいつ以来だ? 最近は食べ物のことばっかりで、読書記録はものすごく久しぶりのような気がする。いや、確かにすごく久しぶりだ。確かに暑すぎて読書記録どころではなかったけれど、それにしても、ねぇ。
昭和30年代の奥多摩・御嶽山。ここにある数百年続いている神官屋敷で、夏の夜に叔母が語る怪談のような本当にあった話の数々。どの話も美しく悲しく、怖いけれど惹きこまれるものばかりだった。著者が幼いころに実際に聞いた話をベースに描いた、浅田版・遠野物語と言える7編。
こちらの酷暑は少し落ち着いたような1週間でしたが、戻ってきてしまうのだそうですよ、あの暑さが! 本当にもう勘弁してほしいの。できれば穏やかな夏になってほしいのです。
そんな今年の夏の酷暑のときに、何とか読んだのがこの1冊でした。
御嶽山……、とっても涼しそうでしょ?
災害レベルの酷暑とは無縁の、御嶽山の夜に語られる怪談チックな切ないお話。読書しながら避暑をする気分で、しっかり読ませていただきました。
7作品のどれもが美しい言葉で語られていて、だからこそより哀しくて、温かさもあり、懐かしさもあり、神秘的で神々しくありました。読んでいる間は、少し現実の暑さを忘れられたようで、作品選びは大成功でした。
とくに心に残ったのは、嵐の夜の「神渡り」のシーン。自然の圧倒的なパワーと、そこに絶対に神様がいると思わせる落雷の美しさをも感じる景色。凄かったです。これを読んだだけでも日本の文学の大きさを感じたし「浅田さんの作品が読めて幸せだなぁ~」と思えたのでした。
浅田さんのお母様の実家が、代々御嶽山の神官をされているお家だそう。長年浅田作品を読んではいますが、これは知りませんでした。実は私も親戚に宮司がおりまして、浅田さんとの共通点があるようでちょっと嬉しかったかも。
読書記録はいつ以来だ? 最近は食べ物のことばっかりで、読書記録はものすごく久しぶりのような気がする。いや、確かにすごく久しぶりだ。確かに暑すぎて読書記録どころではなかったけれど、それにしても、ねぇ。
昭和30年代の奥多摩・御嶽山。ここにある数百年続いている神官屋敷で、夏の夜に叔母が語る怪談のような本当にあった話の数々。どの話も美しく悲しく、怖いけれど惹きこまれるものばかりだった。著者が幼いころに実際に聞いた話をベースに描いた、浅田版・遠野物語と言える7編。
こちらの酷暑は少し落ち着いたような1週間でしたが、戻ってきてしまうのだそうですよ、あの暑さが! 本当にもう勘弁してほしいの。できれば穏やかな夏になってほしいのです。
そんな今年の夏の酷暑のときに、何とか読んだのがこの1冊でした。
御嶽山……、とっても涼しそうでしょ?
災害レベルの酷暑とは無縁の、御嶽山の夜に語られる怪談チックな切ないお話。読書しながら避暑をする気分で、しっかり読ませていただきました。
7作品のどれもが美しい言葉で語られていて、だからこそより哀しくて、温かさもあり、懐かしさもあり、神秘的で神々しくありました。読んでいる間は、少し現実の暑さを忘れられたようで、作品選びは大成功でした。
とくに心に残ったのは、嵐の夜の「神渡り」のシーン。自然の圧倒的なパワーと、そこに絶対に神様がいると思わせる落雷の美しさをも感じる景色。凄かったです。これを読んだだけでも日本の文学の大きさを感じたし「浅田さんの作品が読めて幸せだなぁ~」と思えたのでした。
浅田さんのお母様の実家が、代々御嶽山の神官をされているお家だそう。長年浅田作品を読んではいますが、これは知りませんでした。実は私も親戚に宮司がおりまして、浅田さんとの共通点があるようでちょっと嬉しかったかも。