伊坂幸太郎さんの『PK』を読みました。
マンションの高層階から落下する幼児を抱きとめて助けた男は、年月が経ち、重要なポストに就く政治家になった。抱きとめられた方の男の子は、成長して勇気を試される立場になった。「人は時折、勇気を試される」。その決断が未来を変える――。
3つの中編「PK」「超人」「密使」からなり、それぞれ関連してひとつの長編として完成する、という、伊坂作品らしい構成で、かなりSFテイストの強い作品だと感じました。それぞれにエピソードとして面白く、チョイチョイ「良いなぁ~」と、思わずメモしたくなるような言葉もちりばめられていました。例えば「臆病は伝染する、そして勇気も伝染する」とか。
しかしですよ、SF風味が強かったからなのか、チョイチョイ「どういうこと?」って止まってしまうこともありました。伏線だと思っていた部分がそうではなかったり。いつものパターンとは違って、最後まで読んでも何だか「おさまりが悪い」感が……。
だからって面白くなかったわけじゃないのです。十分楽しんで読めましたしね。
この作品を読んで、私はようやく分かったのです。「私が求める伊坂幸太郎作品」が。「ようやくかい!」との世間様からの突っ込みは、当然のことと受け止めます!
熱心な伊坂さんファンの方からすると「そこ?」と言われることが多いのだけど、やはり私は「死神シリーズ」とか「陽気なギャングシリーズ」とか、『残り全部バケーション』『ガソリン生活』とか『週末のフール』みたいな作品が好きなんだなぁ~。ってことが分かりました、やっと。
マンションの高層階から落下する幼児を抱きとめて助けた男は、年月が経ち、重要なポストに就く政治家になった。抱きとめられた方の男の子は、成長して勇気を試される立場になった。「人は時折、勇気を試される」。その決断が未来を変える――。
3つの中編「PK」「超人」「密使」からなり、それぞれ関連してひとつの長編として完成する、という、伊坂作品らしい構成で、かなりSFテイストの強い作品だと感じました。それぞれにエピソードとして面白く、チョイチョイ「良いなぁ~」と、思わずメモしたくなるような言葉もちりばめられていました。例えば「臆病は伝染する、そして勇気も伝染する」とか。
しかしですよ、SF風味が強かったからなのか、チョイチョイ「どういうこと?」って止まってしまうこともありました。伏線だと思っていた部分がそうではなかったり。いつものパターンとは違って、最後まで読んでも何だか「おさまりが悪い」感が……。
だからって面白くなかったわけじゃないのです。十分楽しんで読めましたしね。
この作品を読んで、私はようやく分かったのです。「私が求める伊坂幸太郎作品」が。「ようやくかい!」との世間様からの突っ込みは、当然のことと受け止めます!
熱心な伊坂さんファンの方からすると「そこ?」と言われることが多いのだけど、やはり私は「死神シリーズ」とか「陽気なギャングシリーズ」とか、『残り全部バケーション』『ガソリン生活』とか『週末のフール』みたいな作品が好きなんだなぁ~。ってことが分かりました、やっと。