うつくしい日々 

おだやかで、ゆたかな。

地下鉄で

2006-05-17 00:00:08 | Weblog
先週、ベビーカーを押して乗ったら、同じ駅から乗ったスーツのおじさんが席を譲ってくれました。車内はすいていたのでどこにでも座れたけれど、譲ってくれたのは入口の目の前の、長い座席の一番端でした。
一度座りかけたその位置を、私たちに気付いた瞬間にさっとどいてすばやくいなくなる、というやりかたで空けてくれ、その早さは、次の瞬間もうその姿を見失うほどでした。
私はその位置に、ベビーカーを横につけて座るのが楽で好きです。だからよけいに感激しました。
スーツ姿のおじさんって、電車内では、ふんぞり返って知らん顔をしているか居眠りをしているというイメージで、ベビーカーの母親に気付いてくれる人がいるなんて思いもしませんでした。嬉しいなぁ、と思いました。
おじさんは同じ駅で降り、人影まばらにもかかわらず、またすぐに見えなくなりました。