スネアヘッドを張って、チューニングする際の便利グッズを見つけました!
島村楽器が発売している tune-bot (チューンボット) と TAMA の Tension Watch (テンションウォッチ) です。
スネアヘッドの正式な張り方やチューニングってあるんでしょうか? 音大の打楽器科、鼓笛隊、プロドラマーなどは、どのようにしているのでしょうか?
楽器店、DVD、ネット検索ではそれぞれ言ってることが違います。特に、チューニングに関しては、これぞというものがありません。
ドラム教室で習えば、正式な張り方やチューニング方法を教えてもらえると思います。人に教えてもらうのが大嫌いな私は、自分で試行錯誤して感覚でやってきました。
一般的には、張り加減はヘッドを指で押す。チューニングはヘッドを指で叩いて音を聞く。 このやり方(感覚)でお好みの音が出せる人はそれでいいのです。
それでは、以下に、便利グッズを使った自己流スネアヘッドの張り方とチューニングをご紹介します。
①テンションボルトをゆるゆるにして、チューニングキーを右手左手で二個持って、対角に遊びがなくなる程度に、同時に軽く均等に締めます。チューニングキーを左右に動かすと遊びの具合が分かります。この時に指を使う人が多いのですが、スネアによっては指が痛くなるので、私はチューニングキーを使います。ここから既に自己流です。
②チューニングキーを二つ持って、下図順番どおりにある程度締め上げていきます。この時、ヘッドを指で押したり、指で叩いて音を確認する必要はありません。半回転ずつ締め上げていきます。アバウトでよいのです。
③さて、ここで TAMA の TENSION WATCH の登場です。各ラグから1センチ離れた個所のテンションを測ります。14インチのスネアでは、テンションメータで 65 が一例と取説に書いてあります。この値を参考にします。各ラグの位置のテンションが 65 になるように、②の順番どおりに 45 度ずつ締め上げていきます。最後は微調整してテンションを均等 65 にします。
④いよいよ tune-bot の登場です。各ラグの位置のテンションが合っていても、ラグ近辺のピッチは異なるのです。tune-bot を見ながら、チューニングキーで各ラグ近辺のピッチを合わせていきます。この時、各ラグ近辺で一番多く表示されるピッチに合わせるのがコツです。フィルターモードにすると、倍音を拾わないので合わせ安くなります。
⑤tune-bot のピッチがおよそ均一になったところで、お好みのピッチになるように調整をしていきます。14インチの5インチ半スネアでは、ラグ付近のピッチ値は 299Hz がノーマルピッチ。ローピッチなら 240Hz 、ハイピッチなら 356Hz と取説に書いてあります。この値を参考にします。
⑥スティックで叩いてお好みの音が鳴るようになったら、仕上げに tune-bot のディファレンスモードで、誤差 0.5Hz まで調整します。これでチューニング完了です。
※スネアサイド(裏面)も同様に張って、チューニングを整えます。私の場合は、スネアサイドの方を張り気味にします。
実際にやってみると、便利グッズに慣れるまでには少々時間がかかると思います。慣れてしまうと、上記手順でお好みの音を素早く作ることが出来るようになります。
一昔前は、感覚だけに頼っていたスネアのチューニングですが、便利グッズの登場で誰でもお好みのチューニングが出来るようになりました。
プロドラマーには必要ないですね!