トントンのつぶやき

囲碁棋士信田成仁のブログです

今思うこと

2020-05-21 06:16:43 | 気のままに

今、世の中はコロナ過で大変なことになっていますが、気持ちだけは負けないよう頑張っていきたいと思います。

特に医療関係など、自らの危険もありながら頑張ってくれている、多くの人たちに心から感謝します。

テレワーク等、自宅に引きこもっている方たちが、こういう時だからこそ囲碁の楽しさ素晴らしさを知ってもらい、

少しでも笑顔になっていただけたら囲碁を普及する身にとってこれ以上うれしいことはありません。囲碁の素晴らしさは

僕はハンディがしっかりあることと考えています。強くなりたい気持ちは我々プロは当然ですが、一般の方たちも同じと思います。

ですが、そこにかける時間や環境など難しいことが多くあり、中々大変なことでしょう!多くのゲームは強い人たちだけが楽しんでいます

(オセロ・トランプ・等)ですが、囲碁はハンディがしっかりあることで、10級の人でも1級の人に9子置けば楽しむことができ、また、

置かした人も楽しむことができます。僕は53年前百合が丘団地の集会所で囲碁を覚えました。(その時は級位者も有段者も分け隔てなく

楽しんでいました)その頃が日本の囲碁全盛期だったのではないでしょうか?お医者様もお坊さんも学校の先生も、政治家も猛烈社員と言われた

サラリーマンもそして碁会所は自然発生的に増えていきました。本当にたくさんの方たちが囲碁を楽しんでいました。しかしその後レーティング制ができ、

日本では点数制なども普及し、素晴らしい段級の魅力が薄れ強くならなければ碁会所へも行けないなど、残念なことに強くならなければ打つ機会すら

無くなっていったいったと僕は思っています。僕は20歳(正式には21)でプロになりましたが、それから周りを見たら級の方たちが、

囲碁を楽しんでいないということに気づき、何とかしたいと考えるようになりました。日本棋院で最初に理事になったとき日本棋院で「級位者の日」を開催しようと

しました。日本棋院で級の人たちを集めてどうするんだという反対ばかりでした。最初の日は8名しか来ず、それ見たことかということになったのですが、

担当の権限で、もう1度やらせていただきました。そうしたら50名以上の人たちが集まってくれてそれからは、週1回を2回にするなど一応日本棋院では

成功することにはなったのですが・・・僕の思いは日本棋院で成功例を見ていただき、日本全国に広げたいと思っていたのですが、日本棋院だからできたと言われ、

僕自身の力も足りず、うまくいきませんでした。2度目に理事になって今度は{囲碁未来教室}を立ち上げました。これに関しても立ち上げるまでにものすごく

苦労しました。全国の碁会所が会場となり、活躍の場の少ない普及指導員が講師となって、囲碁未来を教科書(宿題の詰碁や和やかレッスン等を参考)にして教室

を開催!!今思っても内容は悪くないのですが、現実には難しいことが多くなかなか大変なようです。それでも全国に150会場ほどできていて本当に感謝します。

現在は朝囲碁(土曜日は7時半から薬円台碁会所・月曜日は7時から新宿囲碁センター)を広めたいと頑張っています。(コロナで休講中)またこのコロナ過で

zoomを使ってなにかできないかということで、木谷正道さん(僕の師匠の木谷実先生の実子)たちが、立ち上げたミラクルテレビの中で毎週木曜日朝9時から1時間

(延長もあり)「晴都の挑戦」というタイトルで、出演させてもらっています。晴都君は小学校6年生。強度の弱視ですが囲碁を覚えて3年で、今はプロを目指して

僕に2子で毎朝打っています。まだ2子では苦しいですが、必死に打ってくるその姿は見てくれる人たちにも伝わると思います。この子がプロになれたなら、眼の

見えない子供たちにも新しい道が開けるかもしれません。僕には大した力もなく、うまく育てることができるかはわかりませんが、僕ができる限りのことは

してあげられたらと思っています。良かったらのぞいてみてください。(zoomの入り方はそれほどは難しくありません。調べてみてください)

もう一つ僕には大きな自慢があります。それは「囲碁将棋チャンネル」を立ち上げたことです。「竜星戦」というタイトルの名前は僕が考えました。また今の

パラマス方式は僕の考えに同感してくれた平本さん(現六段)が作ってくれました。僕自身は棋士としては成績も思わしくなくもう時間もそれほど残されていないとは

思いますが、囲碁は大好き(僕にはそれしかありません)なのでこれからも頑張っていきたいと思っています。

研究会や某先生(僕にとってはお兄さんのような存在で強大な壁)にいつもお世話になっています。本当にありがたいと感謝しています。少しでも皆に近づけるよう頑張っていきます。

ブログはたまにしか更新できませんが、また何かあれば書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

 

 

 

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新年の挨拶

2019-01-17 14:40:43 | 気のままに

遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。あまりに更新していなかったので消えてしまったトントンです。昨年から王銘えんさんが純碁で囲碁普及しようと本当に頑張ってくれています。彼は皆さまご存知のように一流プレイヤーその彼が自分の時間も削ってすごい活動をしています。おそらくこれからかなりの確率で純碁はブレイクすると思われます。今まで囲碁は入り口が難しいと言われてきていたのですが、純碁は非常に覚えやすいものとなっているからです。その彼の努力を無駄にしないようその先を考えていかなければいけないと思います。過去のことですがヒカルの碁は社会現象になるほど囲碁普及に貢献しました。ヒカルの碁で覚えた子供たち(大人も含めれば)は世界中で天文学的に増えたはずです。ですが現在はどうでしょう。その覚えた子供たちもすでに社会人となっています。ほとんどの子たちが囲碁を打たなくなってしまっているのです。 覚えて有段者になる子はわずかです。ほとんどの子が級でやめてしまっているのです。今度こそ皆で知恵を絞って囲碁をやめない工夫をしなければいけないと思います。そこがうまくいけば、いまやめてしまっている級の人たちも引っ張ることができるかもしれない。そこが成功して初めて、成功といえるのではないでしょうか。「級位者の日」「囲碁未来教室」はそのつもりで作りました。「朝囲碁」も、そのつもりで頑張っているのですがなかなか難しいですね!!朝囲碁ですが、薬円台土曜日の教室にかわいい小学生の生徒さんが二人、この子たちは詰碁の能力がすごい!3,4段クラスのをまず4題出すのですが、大人たちが苦戦する中、割とすぐ解いてしまいます。打つとまだ大したことないのですが(級)、本当に楽しみです。この子たちが囲碁を一生の友としてくれることを祈っています。新宿教室では昨年大失態!!いつも通り指導碁を打っていたら、8時半くらいに入り口で若い人の声が…これから指導碁だけでもいいですかとの声。僕は初めての人と勘違い!やはりできれば時間通りに来てほしいと言ってしまったのです。後で聞いてみたら、茨城から何回か来てくれているSさんだったのです。そうと分かっていればそんな不実なことはしなかったのにと悔やんでも後の祭り!!今年はこういうことのないようにしければいけないですね。後自分のことで恐縮ですが昨年4連勝したのですが、そこから今年(1局)まで8連敗中(とほほ)内容も伴わず、苦しい戦いを強いられています。この年で恥ずかしいですが、何とか頑張らなければと…杉内寿子先生(たぶん91歳間違っていたらごめんなさい)があの溝上さんに勝ったのです。まさに雅夫先生が乗り移ったような勝ち方でした。とにかく気持ちだけは前を見て頑張ろうと思います。

 

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朝囲碁の報告と趣味のマラソン

2017-02-09 11:02:38 | 気のままに

しばらくぶりの更新です。新宿囲碁センターで、始めた朝囲碁も8ヶ月になろうとしています。

今は6人の方が来てくれています。うちお二人は、定年を過ぎて、碁が打ちたくて来てくれています。

お一人は忙しい中、朝早くならと頑張ってきてくれています。またご夫婦できてくれている方も現職で

頑張ってくれています。(奥様はまだ初心者ですが最近は初心者にしてはかなりハイレベルの問題も

解けるようになって来ました)つい最近素敵な女性が又お一人入ってくれました。その方は碁盤に

触ったのも2回目ということでしたが、凄く碁に興味をもたれたようで、此処にくるまでに本もかなり読んで

いてシチョウ・ゲタ・両アタアリ・打って返し・生き死にその他もろもろ1回で多くの事を学んでいきました。僕も長い間

入門者を多く教えてきたのですが、これほど理解力のある人はまれだと感じました。少しでも長く続けてもらって

囲碁の楽しさを知ってもらえるよう僕も頑張らなくてはいけませんね!!朝囲碁の楽しさを全国に広められるよう

これからも頑張っていきます。(本当はそのためにもこのブログ更新をもっと熱心にしなければいけないのは

分かっているのですが・・・・・)後趣味のマラソンですが、今は多少中だるみです。去年最後の多摩マラソンでは

フルで出場したのにハーフであきらめてしまいました(ハーフで辞めてもよい設定だった)そこで月200キロを目標と

したのですが、1月は約120キロ2月になってもまだ30キロしか走っていません。3月には板橋でフルを走るのですが

かなり心配な状況です。今日は何とか走ろうと思っています。

 

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朝囲碁

2016-11-02 21:41:49 | 気のままに

もう11月早いもので今年もあとわずか!!新宿囲碁センターで6月から始めた、朝7時からの教室「朝囲碁」ももう5ヶ月目に入りました。

8月の夏休みには親子で来てくれたこともあったり、又わざわざ茨城から県代表クラスの人(まだ20代)も来てくれたりもしましたが、概ね3人

の方が常連で来てくれています。会社をリタイアして、もう1度囲碁を確り勉強したいという2人の方と、初めて囲碁を経験するという女性の方

(多分30代もっと若かったらごめんなさい)が出勤前に熱心に参加してくださり、とても嬉しく思っています。いつかもっと広まって多くの方が楽

しんでくれる事を夢見て頑張っていく覚悟です。「朝囲碁」はひとつのアイデアですが、日本の(世界の)色々な所で、多くの人が囲碁を楽しむ

機会が増える事を願って作りました。特に「ヒカルの碁」等で覚えた20代から50代の級の人達が、囲碁を打つ機会が増えたら、人生をより充

実した楽しいものになると思うのですが・・・まずはそういった機会を増やすアイデアを考えて行動していくことが大切と思います。

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碁石海岸で囲碁祭り

2016-06-19 07:18:38 | 気のままに

碁石海岸で囲碁祭り行ってきました。もう1週間たったのですね!!もっと早く報告したかったのですが、木曜日に今年完敗している山本

正人七段との対局が控えていて、気持ちがそちらに集中していたので、報告が遅れました(結果は何とか勝つことが出来ました)。10日出

発して新幹線で一局、何と石鍋さん(大船渡市出身で木谷正道さんと並ぶこのイベントの中心的な和服が似合う素敵な女性)と打つことが

出来ました。ともかく石をたくさん気持ちよく取られて参りました(石鍋さんの気力は内緒です)石巻から盛駅まで3時間半から4時間くらい

でしょうか囲碁列車に乗り、台湾から来られたお客さんと3面打ち(碁盤はアイ碁揺れても大丈夫です)で2回打たせてもらいあっという間

に着いてしまった印象でした。盛駅では子供たちが小旗を振って大歓迎、それに素晴らしい和太鼓!!本当に感激しました。盛駅からバ

スに乗って囲碁神社へ、林先生の書が刻まれた石の碁盤を奉納、お払いをしてもらい、連碁を行い棋譜と僕たちの色紙も奉納してもらい

ました。その後リアスホールで前夜祭。とても楽しい初日となりました。2日目が本番ですが、僕は朝5時起きしてホテルから碁石海岸まで

(往復約20キロのつもりだった)走ってきました。実は碁石海岸まで走ったというのは間違い。途中確かに碁石海岸と書いてあったのです

が、本当の碁石海岸はそこから2,4キロも先だったのです。(来年くることが出来たら今度は間違いなく走ります)午前中にまず8面打ちで

ファンとの囲碁交流午後1時から正式な開会式があり、木谷正道実行委員長から台北駐日経済文化代表の林世英様へ台湾への感謝状

(東北大震災のときどこよりも台湾からの支援が大きくそれに対してのものです)も送られ、多くの有力者の方からこの大会の意義や賛辞

が述べられ大いに盛り上がりました。続いて台湾女流棋士張三段(2回もタイトルを取っています)対万波三段の対局、これが凄かった

張さんの意欲的な布石から始まり、双方の元気がぶつかり、見ている方ははらはらどきどき、万波さんの時間が切れてしまったのですが、

あまりに面白いので決着がつくまで打ちましょうとの事で、打ち継いだのですが結局難しいと言う事で仲良く引き分けということになりまし

た。(イヤー面白かった)もうひとつのイベント台湾の全盲の少年と平塚盲学校の少年との13路対局があったのですが、そちらは見る事が

できず残念!!(結果は白番平塚盲学校の7目半勝ちということでした)まだ二人とも囲碁を覚えてわずかしかたっていないそうですが、目

も見えないのにその上達は素晴らしく目を見張るものがあります。全盲の方達が囲碁で光が見えたらこんなに嬉しいことはありません。そ

の可能性を大いに感じさせるものでした。僕たちが2度目の8面打ちを行っているときに、少年二人にインタビューがあったのですが、二人

ともとても元気がよく特に平塚盲学校の少年が「囲碁はルールはすぐに7分位で覚えてしまいました。自分は天才かもと思いました」そう

言ったときは会場に大きな拍手!!僕もとても感動しました。岡田由美子六段の囲碁入門講座も開かれ凄くわかり易いと大好評でした。

このイベントには25人もの東北の学生がボランティアで手伝いに来てくれて、本当に助かりました。そのお礼といっては何ですが、最後に

会場を移して(コミニティーホール)交流会を行いました。一緒にお酒も飲み碁も打ちました。時間がなくなって三局しか打てなかったのは

残念でしたが、(3連敗^^;来年はリベンジします)とても楽しい時間をすごしました。この学生たちが将来囲碁界を支えてくれるんだ。そう

思うととても充実した気持ちになりました。最後の日も囲碁列車が走り、ファンの方達と3面打ちを2回打つことが出来ました。来年も来た

いと思っています。これを企画した木谷正道実行委員長それを支えてくれた実効委員の皆様、全国から集まってくれた皆様、台湾から来

ていただいた25名の囲碁ファンの皆様ボランティアできてくれた東北の学生その他多くの皆様の力により此処まで来れたと思います。

一緒にいくことができて幸せです。この場を借りて感謝します。こんなにも楽しい囲碁旅行!!是非来年はご一緒にいかがですか。

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