トントンのつぶやき

囲碁棋士信田成仁のブログです

早朝囲碁を始める意義2

2016-05-24 08:33:26 | 気のままに

初めて理事になったとき、日本棋院に「級位者の日」を立ち上げました。日本棋院に級の人達だけを呼ぶなんて何を考えているのか、第一

人が集まるわけがないなどと猛反対にあいましたが、ともかくやらせてくださいと担当の権限でやらせていただきました。第1回目は忘れも

しません。たった8人しか集まらず、それ見たことかと言われましたが、あきらめずにもう1度やらせてもらった所、50数人もの人が集まった

のです。それからは、ポイント制や回数券、入門コーナーなどサービスも充実させ、300人以上の人達が集まってきました。僕自身は日本

棋院をよい成功例として、日本全国に展開させたかったのですが、日本棋院だから人が集まる、一般的には無理といわれ、僕自身の力不

足もあり理事としての任期もきて、残念ながら日本全国に広めることは出来ませんでした。その後週1度だった「級位者の日」を週に何度も

やるようになり、僕の思いとは程遠いものと成りました。その後「級位者王国」という級位者だけを対象にした、囲碁セミナーも作ってもらい

ましたが(僕の発想ではありませんが素晴らしいと思いました)これも残念ながら長続きしませんでした。幹事や代議員などその後多く勤め

てきましたが、2度目の理事に4つの公約を掲げて立候補しました。そのひとつに「囲碁未来教室」の開催を掲げました。日本棋院には普

及指導員という制度がありますが、活躍の場が少なくこの制度が活きていないと感じていました。又、囲碁未来も級位者のための本であり

ながら、やはり活かしきれていない。碁会所も中々人が集まってこない。そんな悩みを一石3鳥で解消しようとしたのが「囲碁未来教室」で

す。碁会所の土曜日か日曜日の午前に(大概は空いている)普及指導員が講師となって、囲碁未来を教材に「囲碁未来教室」を立ち上げ

たのです。こういう処へいつか、子供のころ覚えた囲碁をもう一度楽しんでくれる若い人達が集まってくれる。そんな夢を抱いて作ったので

すが・・・そう簡単にことが運ぶわけではありませんでした。今でも広がりは見せるものの(又囲碁未来の中になごやかレッスンがあります

が囲碁未来教室の教材として作ったものです)道は険しいですね!でもいつか皆様の力によって活きてくるときがくるそう信じています。

理事を降りて今何が出来るかそう考えたとき、やはり二十代から五十代の方達に囲碁を楽しんでもらえる環境を作りたい、その気持ちが

ますます強くなってきているのを感じました。「早朝囲碁」を都会の中心、新宿でやる。厳しいとは思いますが、オフィス街でやらなければ

そういった方達は集まってくれない。(やっても難しいかもしれない)それでも、今からだが元気のうちにやる、そう決めたのです。これがきっ

かけとなり、多くのところで始まってくれれば・・・・今はそう願うばかりです。

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