雁塔物語 (大阪府四條畷市の民話)
戦国時代の初冬、ひとりの猟師が、一羽の雁を射止めました。
ところが、その雁の首がありませんでした。ふしぎに思いましたが、その事をすっかり忘れました。そして翌年の春に、猟師は再び雁を射止めたところ、哀れなくらい痩せ細った雁は翼の下にべつの首を抱えていました。
猟師は、かって狩った首のない雁の事を思いだし、この雁は夫婦だったのかと思い、矢に射られた連れ合いの首を大切にして嘆き悲しんでいたのかと、雁の夫婦の情愛の深さに感銘した猟師は、殺傷は止めて仏門に入り、小さな菩提寺を建て雁を弔ったという。
その雁塚は、今では消防署の北側の空地にひっそりと残っています。
悲しい民話ですが、雁にまつわる民話は日本各地にあるといいます。
それだけ、身近な野鳥だったのでしょう。
戦国時代の初冬、ひとりの猟師が、一羽の雁を射止めました。
ところが、その雁の首がありませんでした。ふしぎに思いましたが、その事をすっかり忘れました。そして翌年の春に、猟師は再び雁を射止めたところ、哀れなくらい痩せ細った雁は翼の下にべつの首を抱えていました。
猟師は、かって狩った首のない雁の事を思いだし、この雁は夫婦だったのかと思い、矢に射られた連れ合いの首を大切にして嘆き悲しんでいたのかと、雁の夫婦の情愛の深さに感銘した猟師は、殺傷は止めて仏門に入り、小さな菩提寺を建て雁を弔ったという。
その雁塚は、今では消防署の北側の空地にひっそりと残っています。
悲しい民話ですが、雁にまつわる民話は日本各地にあるといいます。
それだけ、身近な野鳥だったのでしょう。