妖怪「入内雀」
平安時代、京都に藤原実方(ふじわらのさねかた)という、すぐれた歌人がいた。
実方は一条天皇の侍臣でもある名高い歌人であったが、藤原行成に陰口を叩かれたために殿上で行成と口論となり、行成の冠を奪って投げ捨てたかどで、陸奥国(今の東北地方)へ左遷された。
左遷された実方は、ある日、笠島道祖神社(かさじまどうそじんじゃ)の前を通りかかった。その神社で、村人が実方に「この神様の前では、馬から下りてください」とお願いした。
しかし、実方は、「その必要はない」と言って、馬に乗ったまま進んだのだった。
すると突然、馬があばれだし、実方は馬から落ちて、そのまま死んでしまったのだという。これは、神様をバカにしてバチがあたったのだと伝えられている。
そして、実方は左遷されてから後ずっと京都へ帰りたいと思っていたから、死後、彼の魂は雀の姿になって都へ舞い戻り、宮中の御膳をついばんだという。
これがニュウナイスズメの始まりである。
平安時代、京都に藤原実方(ふじわらのさねかた)という、すぐれた歌人がいた。
実方は一条天皇の侍臣でもある名高い歌人であったが、藤原行成に陰口を叩かれたために殿上で行成と口論となり、行成の冠を奪って投げ捨てたかどで、陸奥国(今の東北地方)へ左遷された。
左遷された実方は、ある日、笠島道祖神社(かさじまどうそじんじゃ)の前を通りかかった。その神社で、村人が実方に「この神様の前では、馬から下りてください」とお願いした。
しかし、実方は、「その必要はない」と言って、馬に乗ったまま進んだのだった。
すると突然、馬があばれだし、実方は馬から落ちて、そのまま死んでしまったのだという。これは、神様をバカにしてバチがあたったのだと伝えられている。
そして、実方は左遷されてから後ずっと京都へ帰りたいと思っていたから、死後、彼の魂は雀の姿になって都へ舞い戻り、宮中の御膳をついばんだという。
これがニュウナイスズメの始まりである。
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