野鳥にまつわるお話

野鳥に関するいろいろな情報を個人的に調べ、掲載しています。

カササギと七夕(出典不明・小学館NEO)

2018年05月13日 | 野鳥
カササギと七夕  (出典不明)

 日本の昔話には出てきませんが、中国では、カササギが幾羽にも連なり、七月七日の七夕の日、織姫と牽牛を天の川を渡って引き合わせる掛け橋の役割を果たすという伝説がたくさん残っています。
 この鳥が、際だって目立つ外観にもかかわらず、鳴き声は意外と地味で、極めておとなしい習性であり、かつ、一夫一婦制を終生守ると信じられていることから、幸せを呼ぶ天帝の使者とされたのではないかと思われます。中国の一部では、結婚式の飾りに、幸福のシンボルとしてこの鳥の模様が使われています。

 もとは、大陸から離れている日本には住んでいなかった鳥ですが、豊臣秀吉の「文禄・慶長の役」の際、佐賀藩主 鍋島直茂 が朝鮮半島より持ち帰ったとされています。今では、カササギは佐賀県の「県鳥」となっています。

【和歌】
 かささぎのわたせる橋におく霜の白きを見れば夜ぞふけにける 大伴家持

七夕ものがたり

 七夕の物語は、もともと海をへだてたとなりの国、中国に伝わる話です。これは、日本に伝わっている七夕のお話です。
 天帝(天の王様)には、おりひめ織姫というむすめがおりました。織姫はまじめで、名前のとおりはたお機織りが得意で、いつも天帝の着物を織っていました。
 織姫は毎日、機織りにいそがしくて、好きな人を見つけるひまもありません。かわいそうに思った天帝は、むすめに合う恋人を見つけてやろうと考えます。
 川の向こうに住む牛飼いのけんぎゅう牽牛は、まじめで気立てのよい青年でした。そこで、天帝はふたりを会わせてみることにしました。ふたりはたがいに気に入り、すぐに恋人どうしになりました。
 それからというもの、ふたりは毎日仲よくすごすようになりました。しかし、恋に夢中になりすぎて、仕事をなまけるようになります。天帝はおこって、天の川をはさんで、ふたりをはなればなれにしてしまいました。
 織姫は、牽牛と会えなくなったさびしさで、泣いてくらすようになりました。これを見た天帝はあまりにもかわいそうに思い、「七日に一日だけ会っていい」と伝言するように、カラスに言いました。
 ところが、カラスはまちがって、「七月七日にだけ会っていい」と伝えてしまいました。それで、ふたりは、一年に一日しか会えなくなってしまったのです。
 天の川をはさんでいるので、ふたりは川をわたって会いに行きます。しかし、雨がふると川の水が増え、わたれなくなってしまいます。すると、カササギが飛んできて橋をつくり、ふたりをわたしてあげます。ですから、ふたりは七月七日が来るのを待って、一年をすごすのです。
 織姫は夏の星座のこと座のベガ、牽牛はわし座のアルタイルという星とされています。この二つの星は、天の川をはさんだ所にあります。
 中国では、七月七日の夜に、織姫星にお酒や食べ物をささげ、女の子が習字やさいほうが上手になるようお祈りします。日本では、七世紀の終わりごろに中国からこの習慣が伝えられ、七夕のお祭りをするようになりました。(出典・・・小学館の図鑑NEO(ネオ)「星と星座」)



東南アジアのお話

 天の国からきたてんにょ天女が、泉で水浴びしているのを若者が見つけ、服(はごろも羽衣)をかくしてしまいました。天女は、羽衣がないために天に帰れず、若者の妻になります。
 ふたりの子が生まれました。あるとき天女は、夫がかくしておいた羽衣を見つけ、天に帰ってしまいます。
 夫とふたりの子どもは、天女に会いたくて、天女が天から下ろしたなわを伝って天にのぼ上っていきます。
 天女の父親は天帝で、権力者でした。人間の夫や子どもたちをよく思わない天帝は、無理難題を言いつけます。しかし、天女の助けで、夫はうまくこなしていきました。
 ところが、天帝が「ウリを切れ」と夫に命令したとき、天女はうっかり切り方を教えるのをわすれてしまいます。
 夫がウリを横にしてまん中から切ると、ウリから水があふれ出て天の川となり、天女と夫、子どもたちは、はなればなれになってしまいました。
 空に光るひこぼし彦星(アルタイル)と横の二星が夫と子ども、おりひめ織姫ぼし星(ベガ)が天女の姿なのです。(出典・・・小学館の図鑑NEO(ネオ)「星と星座」)



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