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ダムの奏でる

真名川頭首工(真名川堰堤、五条方井堰)

真名川頭首工(真名川堰堤、五条方井堰)

 重力式コンクリートダム(堰)

 九頭竜川水系真名川 福井県大野市

 訪問日 2024/7/7

 

 初見殺し…

 真名川ダムから真名川沿いに国道418号を下り、集落が見えてきたところに取水ゲートがあります。予定にはありませんでしたが、ちょっと立ち寄りました。
 一見、取水堰の様であり、かんがい事業の記念碑もあるので頭首工だろうとは思いました。ところが、取水した水路の先にいくつかゲートが連なっています。水利使用標識も数枚見られます。とても複雑な構造の様で、訳が分かりません。もう少し見たいのはやまやまでしたが、この日はあと3基ダムを見るつもりでしたので時間は掛けられず、数枚写真を撮ってこの頭首工を後にしました。
 帰宅後、Googleマップで調べたところ真名川頭首工であることがわかり、更に検索して、国土交通省近畿地方整備局の資料「九頭竜川上流部ブロックの河川整備計画の内容について(九頭竜川・真名川を除く)」(平成15年12月3日)というPDFファイルを見つけました。この資料の38Pに「◇渇水時の真名川ダムの効果」五条方用水路詳細図があり、これが真名川頭首工を表しているものでしょう。この図では五条方井堰と書かれています。
 流入側は、真名川、五条方発電所、真名川発電所の放流水など、流出側は、農業用水(いくつかある)、河川維持用水、富田発電所へなど、想像以上に複雑でした。初見で分かるものではないですね。それだけ用水確保に苦労した歴史があるのだと思います。
 今回は、下流や右岸からの堤体、農業用水を分配する最下段のゲートの撮影をしていません。後日再訪して、じっくり見学したいと思います。

 


「九頭竜川上流部ブロックの河川整備計画の内容について(九頭竜川・真名川を除く)」(平成15年12月3日)のP38
◇渇水時の真名川ダムの効果 五条方用水路詳細図

 


左岸から堰堤を望む

 


左が詳細図Bゲートのゲートピア  右は取水ゲート(詳細図Aゲート)

 


取水ゲート(Aゲート)  右側の影が掛かっているところに五条方発電所からの余水吐か放流口がある

 


Bゲートを上流側から  排砂ゲートになるのだろうか?

 


BゲートとAゲート  左にあるのは余水吐?

 


Bゲート横から下流を眺める

 


真名川堰堤水量測定所  ここでは真名川堰堤と表記あり  水利使用標識の目的は「その他用水」

 


水利使用標識(かんがい)

 


真名川堰堤水量測定所横から下流を眺める

 


右は富田発電所への取水口(詳細図C?ゲート)

 


水利使用標識(発電)  富田発電所への

 


奥は詳細図のDゲート/Eゲート

 


真名川用水完成記念碑  昭和三十七年十二月二十四日

 


竣工記念碑  時期を確認せず… 平成のものかと思います

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