長旅のまえに

好きなだけ、存分に、思ったまま、怒涛のように書こう

猫のあるじ三者三様

2023-12-28 11:00:15 | 日記
清士郎の飼い主は男性の一人暮らし。
なかなか子猫の里親になれなかった。
虐待事件は起きてるしそんな事件は圧倒的に男性が起こすから各ボランティアさんが子猫の引渡しに二の足を踏むのも仕方がないことだった。

あれこれあったが清士郎は里子に行った。立派な名前だ。
半分おふざけで私が付た仮の名前だったが里親さんがとても気に入ってくれたのだ。
漢字も聞かれた。
考えてもいなかったのだか「清士郎」と答えた。
「そうだと思いました。僕も同じ漢字を考えていたのです」
嘘つきな私である。
清士郎がそろそろ手術の時期となった。
麻酔をかけるために朝から絶食だ。
「清士郎は今日、手術なんです。水さえ飲ませてやれなくて。僕もアイツが食べられるまで飲み食いしません」
いや、珈琲くらい飲んだら?とか言ったが拒否された。

本当なら自由にさせてやりたい。でも人間の都合で手術もさせる。
麻酔が覚めて飲み食いできるまで絶対に何も口にしないと頑固であった。

別の飼い主さんは紹介した獣医師に「あの子の体の一部を捨てるなんてしないでください。ホルマリンに漬けて私に渡して」と懇願した。
初めてのリクエストだと獣医師から聞かされた。

もう一人は夫婦で歌舞伎町で飲んだくれた。
渋谷の動物病院に預けたものの自宅に帰るのも足が向かない。
昼間だし仕方ないから夫婦で歌舞伎町で飲んだくれて待つことにしたという。
三毛猫を溺愛していた。
この三毛猫は私がミルクで育てた。
小さくてとても生き延びられないと思っていたが生命力とは予測不能なしろものだ。
だから溺愛されているのは私にとっても幸せなのだ。

ただその溺愛が昼まっから歌舞伎町で飲んだくれることになぜ繋がるのかは下戸の私には理解できない。

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