名前が覚えられない

今朝はキャラメルマキアート。

ミルクもたしたからコクがでた。

マグカップはフィリフヨンカ…多分。

耳慣れない名前は私の中の記憶の神様が「退職させていただきます」と辞表を叩きつけたので覚えきれない。

たいして働かなかったくせにナマイキである。

このカップを使うと図書館中に貼られていた注意書が浮かぶ。

決めたことを決めた通りにしないと気がすまない方がいらしたのだろう。

きっと高齢者で男性だ。こだわりは男性の方が強い。

図書館の椅子のどこかに執着して同じ椅子に座らないと気分が悪いのだ。

そして喧嘩になった。

あの頃、図書館のソファーの配置がコロコロ変わった。

居心地の悪い配置であった。

このカップの中のご婦人も融通がきかないほど真面目で決め事の中で自分が身動き出来なくなってしまう。

老化により前頭葉が縮むとその傾向は激しくなるようだ。

父も脳外の医師に前頭葉が随分、縮みましたねと言われたっけ。

もともと偏屈だからあまり感じてはいなかったけどリースの介護ベッドを俺は技術屋だと分解しそうになったときは前頭葉の萎縮をしみじみ感じた。