始動:我が家の「チーム家事」

仕事+ほぼ全ての家事・育児・介護を背負ってきました。やっぱりおかしい?始動した我が家の「チーム家事・介護」を綴ります。

夫の定年退職

2025-02-21 05:37:07 | 夫婦
夫は3月末で定年退職します
職場の方が夫を囲む会を開催してくださり
私もお招きいただきました

会場には、すでに退職された懐かしい顔ぶれの先輩方、上司の皆様、同僚の皆様、今は別の組織で頑張っておられる皆様と、多くの方が集ってくださりました

開会の挨拶、乾杯の挨拶、贈る言葉…多くの皆様が夫との思い出を語ってくださり、ありがたいお言葉の数々に職場で夫がどのように過ごしてきたのか知ることができました

多くの方が私の席を訪れてくださり、夫に助けられたこと、夫に励まされたこと、夫に元気をもらったことなど話してくださりました
親身に人の相談に乗ったり、問題解決に没頭したり、周囲の方々が「お家に帰らなくて大丈夫ですか?」と思うことも多々あったとのこと
「職場のために頑張ってくださったのは、奥様の存在に支えられてこそだと思います」とおっしゃってくださりました

夫を囲む会で妻の私が多くの方にねぎらいの言葉をかけていただいているとき
ここ数十年の出来事が走馬灯のようによみがえりました

私も夫と同業者で、別の組織で長く正職員として勤務していました
私も仕事が好きでした
生きがいを感じ、一生懸命働いてきました
同時に家事・障がいのある子の育児もほぼすべて一人で担っていました
限界まで頑張って、でも時間も心も足りなくて、しんどくて

お互い同じように働いているのだから、家事・育児も一緒に行ってほしい、と夫に伝えた時「できない」と言われました

夫がふざけて「できない」と言っているのではないことはわかっていました
同じ職種なので、夫が忙しく余裕がないことはわかっていました
真面目に働いていることもわかっていました

私も夫と同じように忙しく余裕がありませんでした
でも誰かが家事・育児をしなくては家庭は崩壊してしまう
夫に「できない」と言われた時の絶望感、全身の力が抜けていく感じは忘れられません

じゃあどうする?となったとき、自分でやるしかないと思いました
家事・障がいのある子の育児を「できない」と言う夫と結婚したのは自分
もちろん結婚当初は、将来そんなことを言う人になるとは思いもしませんでしたが

ヒマなのに家事・育児をしない、というわけではないことはわかっていたし
本当に仕事でいっぱいいっぱいなんだということは伝わっていました
私も同じなんだけど
いっぱいいっぱいなんだけど
そう思いつつ、家族でいることをあきらめなかった

その後、フルタイム労働+ワンオペ家事・育児の長い時が過ぎ
私は過労で体調を崩し
退職を余儀なくされました

好きだった仕事をやめること
ライフワークを断念することは
本当に本当につらかったです

その後体調が回復してからは
家事・育児を一人で回してもダウンしない範囲の仕事につき兼業主婦を続けてきました
その後介護離職を余儀なくされましたが

もしも夫が家事・育児を私と一緒に担い
私があのまま自分の仕事を続けられていたら
今頃私の “囲む会” を催していただいていたのかもしれない
でもそうなっていたら
夫の “囲む会” は今日のこのような形ではなかったのかもしれない

夫と二人並んで綺麗な花束を受け取った時
様々な思いが胸にあふれ
家族をあきらめずに頑張ってきてよかった、と思いました

夫の職場の皆様に
心から感謝いたします
















認知症だけど冴えている母

2025-02-19 05:16:08 | 介護
母は末期がんで認知症です
でも、最近すごく冴えています

認知症は治すのが難しく、かろうじてできることは進行を遅らせることだけと思っていましたが、母を看ていると治る方向に向かうこともあるのでは?と思ってしまいます

たとえば我が家での昼食会に関して
毎日の面会時に母に食べたいものを尋ねて、当日のメニューを母と一緒に考えていきました
いよいよ明日が昼食会、という日の面会時、「これから明日の材料買って帰るね~」と言って、買うものを口に出してメモしていました
「このぐらいでいいかな~」と、メモを終わろうとすると、母がすかさず「明太子!」「いちご!」と、私がうっかり忘れていた品を叫んで補足してくれました(笑)
冴えてます

節分の日に私が鬼に扮してはしゃいでいたら
その後毎日のように
「あんた青鬼だったよね」
と笑って言います

我が家の最近の庭の写真を見て
「草がないねぇ~」と指摘しました
手入れが行き届かず常に草ぼうぼうだった我が家の庭をよく覚えているのです
鋭いです

我が家は古い戸建てで、廊下もきしみ、踏んだら沈む有様でした
廊下を歩くたび「こわいこわい、床が抜けそう」とおびえる母でした
母が車いすごと床を踏み抜いて落ちては大変と、車いすも通れるよう床の補修工事をしたのです

庭に工事の材料を置いたり、工事業者の方々が歩いたりを繰り返すうちに、床が出来上がる頃には庭の雑草もぺちゃんこになって目立たなくなっていました

他にもいろいろあって、冴えてるな~と思うようになったのはここ数か月です
こんなこともあるのですね




息子の受診 & 母のお見舞い

2025-02-18 05:42:01 | 障がいのあるこども
昨日は息子の受診日でした
以前は私がずっと付添っていましたが
母の介護と重なってにっちもさっちもいかなくなり、少し前から送り迎えだけで良いようになりました

息子が一人で病院に行けるようになるまでには、付添っての練習が必要でした
受付が一番不安なようで
ポーチに必要物品をすべてセットしていますが、毎回「どれを出すんだっけ??」となります

保険証と診察券と自立支援受給者証
「お薬手帳とお金以外は全部出せばいいんだよ」と説明しても、しばらくは不安なようでした
受付の方とのやりとりが一番不安なのかもしれません

息子は主治医の先生が好きなので
診察時の面談は落ち着いてできるようです

4~5回練習した後、初めて息子一人で行く日は、とても緊張していました

息子の心理状態・体調に応じ、必要な時は今も付添っています
薬局はさらにハードルが高いようで、今でも私が行くことが多いです

息子を病院に送り届けて、母の病院に向かうと
「あれぇ~?今日はひとり?〇〇くんは~?」
とあまり動かない首を回して探しまわります
「今日は受診日なんだよ~ 病院に送ってきた~」
「あ~~そう~~」ちょっとさみしそう

息子は受診日以外は
毎日おばあちゃんのハンドマッサージをします
ほぼ会話はないし
目もほとんど合わせないんだけど
伝わりあうんだろうな

おばあちゃんとまごの静かな時間
大切にしたい









にほんブログ村 家族ブログ 障がい者のいる家族へ
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村 主婦日記ブログへ

母の外出

2025-02-16 16:42:47 | 介護

今日は入院中の母の外出の日でした

朝5時に起きて今日のタイムスケジュール作成

手浴・足浴・シャンプーの準備

食器類、カトラリー、ミキサーの準備

料理のメニューと作る順番を考え

1階全体を掃除して

母の通り道に段ボールと絨毯を敷き詰める

車いすが通れるように整えたところで

コーヒーを飲んで一息

 

あとは一気に料理して

それぞれのおかずをミキサーにかけ

盛り付け

 

あっという間に時間が来て

病院へとお迎えに走る

介護タクシーさんはもう到着してくださっていた

 

看護師さんから昼食後のお薬を受け取り

車いすに母を乗せ、介護タクシーで自宅へ

 

我が家のリビングで母を囲み

夫と息子と私と4人で昼食

 

何が一番美味しかった?って聞くと

「かぼちゃのポタージュスープ」だって

子供のころ母がよく作ってくれたスープ

大好きだった

たまねぎとかぼちゃをバターで炒めて

コンソメで煮てミキサーにかけて

牛乳を加えて塩コショウで味を調える

喜んで食べてくれて嬉しかった

 

おかゆもお肉もお魚もマーボ豆腐も

ほとんど残さず食べて

デザートのアイスも完食

 

「一休みしたら足湯しようか?」と誘ったけど

「おなかいっぱいだから、ゆっくりしとくわ」と

代わりに顔をスチームタオルであたためて乳液をつけて

ドライシャンプーをして髪を整えながらお話

 

おやつにいちごミルクを作ったら

たっぷり飲んでくれた

 

あっという間に夕方になり

介護タクシーに乗って病院へ

看護師さんが「娘さんもおからだ休めてくださいね」と

あたたかく笑顔で見送ってくださった

 

あと何回、母を囲んでこんな時を過ごせるのかな

 

放心状態でいると

息子が風呂を洗ってくれている

夫が「夜は鉄板焼きにしようか」と

材料を買ってきてくれた

 

ありがとう