頭蓋矯正について質問を受けるのでちょっと書いてみます。
頭蓋矯正というと小顔矯正みたいなイメージでとらえる人が多いみたいですが、内容は全く違います。
頭蓋矯正では顔は小さくなりません。
もちろん、小顔矯正でも顔は小さくならないです。
小顔矯正で警告を受けていた施術院で言っていた、「年をとったら頭の縫合が緩んで顔が大きくなる」というのも嘘で、年をとったら縫合縮んで硬くなります。
オステオパシーでは体液の循環を重視します。
体液というのは、血液、リンパ、脳脊髄液の3つ。
脳脊髄液は脳を衝撃から守るための存在とされていますが、オステオパシーでは、脳脊髄液は全身に循環し免疫力に影響を与えると考えているわけです。
その循環を妨げるのが体の歪み。そしてその一因として頭蓋の歪みを含むわけです。
頭蓋骨というのはいくつかの骨が縫合というギザギザの部分で合わさって、脳の細胞活動によって動いていると考えています。この考えは日本では否定されていますが、欧米の解剖学では当然の事とされているそうですが本当なんでしょうか?
体液の循環のためには体の関節が滞り無く動いている必要があり、それは頭蓋骨も同じわけです。
その頭蓋骨の本来ある動きを取り戻して、脳脊髄液が全身にスムーズに循環するのを助けてあげるのが頭蓋矯正の目的になります。
ですから、頭蓋矯正は全身の歪みを整える方法の一つであり、単独では行うことはできません。
もし、「頭蓋矯正専門」などとうたっているオステオパシーの施術院があるなら、その人は理論を勘違いしているかオステオパシーでは無いかのどちらかだと思います。
頭蓋矯正はカイロプラクティックにも、昔からの整体にも存在しますからどれが良いとか悪いとかは無いですが、「何か怪しいもの」とは思わないでくださいね。
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