喫茶店 “ よるのみずべ ” に行ってきました。
朝8時に。
「 日曜朝の会 」 なるものがあると聞いたからです。
「 日曜朝の会 」 とは?
↓
“ よるのみずべ ” 2008年12月7日の記事
http://blog.goo.ne.jp/yorunomizube/e/ce14104b78a3bf0b6281807854f145cd
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■芥川龍之介 
“ よるのみずべ ” で、芥川龍之介の作品集を読んでいたら、店主さんに
「 芥川龍之介、お好きですか? 」 と尋ねられたので、肯定しました。
芥川は数作品しか知らないのですが ( なのに肯定したのか。何と僭越な ) 、
読んだ後に残る澱のようなものが嫌いではありません。
うつモードのときに読んだら、同調して下降スパイラルにはまりますが、下手に
ポジティブな本を読むよりは落ち込みがマシです。
( ポジティブな本を読むと、ひどく落ち込むので。
「 そんなポジティブな考え方出来ないよ。やっぱり私は駄目人間だ 」 と。 )
閑話休題。
店主さんが 「 これも面白いですよ 」 と言って芥川龍之介の未完作品集を
持ってきて、芥川に関するエピソードを幾つか教えてくださいました。
アサホウキのイメージする芥川は和服を着た幸薄そうな 「 幽鬼 」 です。
京極夏彦さんの書く中禅寺秋彦と同じく。
( というか、中禅寺秋彦のモデルが芥川なんだっけ? )
( 違っていたらゴメンナサイ。 )
そう店主さんに言うと、 「 意外に人間臭い、面白い人ですよ 」 とのこと。
芥川の写真も見せていただきました。
学生服を着た精悍な青年。
子供と一緒に写真に写る父親。
だらしなく座ったポーズ。
幽鬼の面影はありませんでした。
店主さんは前歯の欠けた笑顔の写真もご覧になったことがあるそうです。
ちょっと見てみたい。
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あと、作家達の芥川龍之介について語る座談会も読ませていただきました。
6~7人で語っていましたが、覚えているのは三島由紀夫と野間宏だけです。
ゴメンナサイ。
少し昔の文庫なので文字が小さく、ちょっぴり老眼の心境を味わいました。
で、その座談会、皆、けちょんけちょんにけなして、少しだけ誉めるんですよ。
いいんだろうかと心配になるくらい。
でも、のびのびしていていいなぁと思いました。
座談会で記憶に残っているのは、泉鏡花との比較で
「 鏡花は物語る姿勢そのものが思想であるのに対して、芥川は思想は別にある 」
というところです。
読んだときには分かったつもりだったのですが、 「 つもり 」 だけでした。
今はもう分かりません。残念なアサホウキです。
あと、確か三島由紀夫の発言だったと思うのですが
「 何十年も昔の作家が、作品だけではなく人格についても言及されるのは気の毒だ 」
という箇所が記憶に残っています。
だからと言って、人格について語るのを止める訳ではないのですが。
内田百の芥川に関するエッセイも少し読ませていただきました。
面白いことを書いているのに、店主さん曰く 「 上品な 」 文章です。
次に行ったときも芥川を読ませていただこうと思いました。
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■ツンドク 
現実にも心の中にも 「 積ん読 」 状態の本たちが待ち受けています。
現実に 「 積ん読 」 状態の5冊
↓
・ クシシトフ・ポミアン 『 ヨーロッパとは何か 』
・ 梨木香歩 『 沼地のある森を抜けて 』
・ 畠中恵 『 うそうそ 』
・ 宮城谷昌光 『 三国志 』 第7巻
・ 隆慶一郎 『 一夢庵風流記 』
再読希望
↓
・ 江國香織 『 落下する夕方 』
・ 江國香織 『 神様のボート 』
・ 畠中恵 『 しゃばけ 』
・ 宮城谷昌光 『 管仲 』 上下巻
・ 宮城谷昌光 『 香乱記 』 1~4巻
・ 山口雅也 『 日本殺人事件 』
手元に無いけど読みたい本や作家 ( 心の中の積ん読 )
↓
・ 川上弘美 『 センセイの鞄 』
・ 高橋絵里香 『 青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記 』
・ 田中芳樹 「 銀河英雄伝説 」 シリーズ
・ 谷村志穂
・ 西尾維新
・ 西澤保彦
・ 森絵都
・ 森見登美彦
・ 山田詠美 『 風味絶佳 』
・ 和田裕美 『 息を吸って吐くように目標達成できる本 』
欲張って手元に置いていたら読めるかもしれないと思って図書館で大量に借りて、
読まずに返すことが続いたので、最近では1~2冊しか借りないようにしています。
本のことを考えていられるって、幸せだなぁと声に出して呟くアサホウキでした。
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本屋さん巡りは疲れるけど大好きです。
本屋さんに入ると、宝探しが始まるようでワクワクします。
ワクワクが背筋をつつつーっと上ってくる感じ。
文庫と雑誌のチェックが主ですが、手帳術の本とか、うつ病の本とかも、つい
立ち読みしてしまいます。
そういえば、来年の手帳 ( スケジュール帳 ) は買わないことにしました。
今の手帳にフリースペースが余りまくっているので、其処にボールペンで
カレンダーを描いてスケジュール管理ページに当てます。
「 当てます 」 と言うか、もうカレンダーはばっちり来年の12月まで描きました。
明るい未来も不安な未来も、両方とも待ち受けている。此処が勝負所。
明日もいい日になりますように 
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